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2020年 8月27日
CC-Linkや高速SPIに対応する拡張ファームウェアを開発
(株)ラインアイは同社の新プロトコルアナライザーLE-3500XRに追加することでHDLCとSPIの計測速度を最高10Mbpsまでアップできる拡張ファームウェア「OP-FW10XR」を開発、8月1日より出荷開始致しました。
発売の背景
CC-Linkは、FA分野の高速応答に対応するためRS-485半二重ラインのHDLCを10Mbpsや5Mbpsなどの通信速度で運用されます。ICやマイコン間のSPI通信も3Mbpsを超える高速大量転送が一般化してきました。
商品の概要
「OP-FW10XR」は、LE-3500XRの計測処理を高速化する拡張ファームウェアです。通信データやタイムスタンプの計測を全てFPGAで処理することで、マイクロ秒単位のタイムスタンプと確実な高速データキャプチャーを実現。従来アナライザー用の拡張ファームウェアよりタイムスタンプのカウントビット長を拡大したことで、1μ秒分解能でも通信フレーム間隔が約134秒間以内であればオーバーフローせずに観測でき(従来は1µ秒分解能では0.5秒でオーバーフロー)、また、通信トリガー成立時に外部トリガー端子にパルスを出力できるため、オシロスコープなどの外部計測器と連携が可能になりました。CC-LinkなどのHDLC半二重通信は、フラグシーケンスに続く先頭2バイトのアドレスデータによって、HDLC通信フレームをTXDとRXDに振り分けて見やすく表示します。HDLC、SPI通信共に、データの観測だけでなく、任意のデータ送信できるシミュレーション機能にも対応。SPIはマスターモード、またはスレーブモードで、データとクロックの位相が異なる4パターンの転送モードをシミュレーションできます。主要な計測処理を全てFPGAで処理することで、マイクロ秒単位のタイムスタンプと共に通信データを確実にキャプチャーします。
RS-485マルチドロップ方式のCC-LINKなどの高速HDLC通信の観測やプリント基板上のTTL信号レベルの高速HDLCや高速SPI通信の解析に最適なオプションです。
>> OP-FW10XRの商品情報
特徴
<SPI設定画面例>
- 最高10MbpsのHDLCとSPI通信を確実にリアルタイムモニター
- 最小1μ秒単位で134217727まで計時可能なタイムスタンプ
- シーケンシャル動作可能なトリガーに同期したパルス出力
- 柔軟なHDLCのアドレスフィルタとアドレスによる振分表示
- 任意のデータを送信できるシミュレーション機能も高速化
- オートセーブ(自動保存)、オートラン(自動計測開始)、PC接続にも対応