PRODUCT / 商品情報
高速HDLC/SPI通信用ファームウェア
(LE-3500XR用)

OP-FW10XR

機能と詳細
スペック
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OP-FW10XR は、プロトコルアナライザー LE-3500XR のビット同期通信(HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link通信など)およびSPI通信の計測テスト速度を最高10Mbpsまで高速化する拡張ファームウェアです。主要な計測処理を全てFPGAで処理することで、マイクロ秒単位のタイムスタンプと共に通信データを確実にキャプチャーします。
RS-485マルチドロップ方式のCC-LINKなどの高速HDLC通信の観測やプリント基板上のTTL信号レベルの高速HDLCや高速SPI通信の解析に最適なオプションです。

適合アナライザー:LE-3500XR、OP-SB5GLを装着したLE-3500XR

観測テスト可能な通信速度を高速化

標準ファームウェアでは2.048Mbpsが上限の通信速度を高速化。10Mbpsや5Mbpsなどの高速なHDLCフレームが利用されるCC-LINKにも対応できます。もちろん、最高速度まで有効数字4桁で任意の通信速度を設定してテストできます。

HDLC(半二重) >>> 最高10Mbps
HDLC(全二重) >>> 最高 5Mbps
SPI        >>>  最高10Mbps
2Kバイト以下の短いフレームなら、20Mbps(クロックデューティ40~60%)までモニター可能です。

クロックラインのないHDLCに対応

NRZ、NRZI符号化方式のHDLC、SDLC、CC-LINKなどビット同期通信を正確にリアルタイムモニターおよびシミュレーションが可能。データラインから送受信クロックを抽出してビット同期できるので、送受信クロック線のないRS-485ラインを利用することが多いHDLCやCC-LINKにも確実に対応します。

<HDLC/SDLC設定画面例>

<RS-422(全二重)HDLCの表示例>

<RS-485(半二重)HDLCの表示例>

<RS-485(半二重)HDLCの改行ダンプ表示例>

4パターンのクロックモードのSPIをサポート

SPIのリアルタイムモニターおよびシミュレーションが可能。クロック極性とクロック位相の組み合わせで4パターンあるSPI転送タイミングの全てに対応しています。SS信号がローレベルのままで全フレームを転送してしまうSPI機器の場合でも、フレーム終了時間(転送クロック休止時間 0.1 µ秒単位)を設定することで、CPUが介在する程度の時間単位でデータを分割でき、転送コマンドとデータの関係などが効率的に解析できます。

<SPI設定画面例>

<SPIモニター画面例>

<SPI のクロックとデータのタイミング>

<SPIモニター接続>

<SPIマスターシミュレーション接続>

<SPIスレーブシミュレーション接続>

最小1µ秒単位で記録できる高精度タイムスタンプにより、受信タイミングを詳しく調べられます。

<SPIモニター改行表示例>

<差分タイムスタンプ表示例>

HDLCのアドレスフィルタを拡張

標準ファームウェアでは開始フラグの次の1バイト目のデータに対するフィルタのみ可能でした。本ファームウェアを利用すると、開始フラグの次の1バイト目と2バイト目のデータに対してビットマスク付きでパスフィルタを指定できるようになり、HDLCやCC-LINKなどで着目したい通信フレームだけを柔軟にモニターできます。

<HDLCフィルタ設定画面例>

半二重通信フレームを見やすくする振り分け表示

RS-485の半二重通信では複数ノードの通信フレームが時分割で1ペアの通信ケーブルに流れます。この通信ラインをアナライザーのTXD側に接続してモニターすると、全ての通信フレームがTXD側だけに表示されるため、着目したい通信ノードのデータが解析しにくい場合があります。 本ファームウェアでは、TXDパスフィルタに一致した通信フレームをTXD側に、不一致の通信フレームをRXD側に表示したり、TXDとRXDのパスフィルタに一致する通信フレームだけを各ラインに表示したりすることができます。

送受信データ列のシーケンシャルトリガーが可能

特定の文字列や通信エラー(CRCエラー、アボート、ショートフレーム)、外部トリガー信号の変化を検出してモニター動作を自動停止することができます。通信フレーム内の文字列を単独で検出できるだけでなく、2組の文字列をシーケンシャルに検出できるので、通信手順に沿ったトリガーが可能です。また、トリガー一致時に外部トリガー端子を変化させて通知するので外部計測器との連携したテストが可能です。

<トリガー設定画面例>

<トリガー設定画面例>

ストレージデバイスへの長時間記録にも対応

測定対象の回線速度が10Mbpsでも、アイドル時間を加味した平均スループットが1Mbps未満であれば、オートセーブ機能を使用してUSBメモリーやSDHCカードに通信ログを抜けなく連続記録できます。また、標準ファームウェア同様、自動測定(オートラン)機能や検索機能などにも対応しています。

PCリンクソフトによるリモート計測も可能

PCリンクソフト「LE-PC300R」による計測データのテキスト/CSV変換やリモート計測が可能です。

<HDLCのテキスト変換例>

<SPIのCSV変換例>

ファームウェアを簡単切り替え

一度アナライザーにセットすれば、標準ファームウェアと簡単に切り替えて使用できます。

標準ファームウェア:[SHIFT] + [ 0 ]を押して電源オン

高速ファームウェア:[SHIFT] + [ 3 ]を押して電源オン