Usage Tips / 製品活用ガイド

■ OP-SB89/OP-SB89G/OP-SB89Eを利用してEtherCATを計測

2018年6月18日

プロトコルアナライザーLE-8200A/LE-8200のオプション品でLAN通信を計測できるモデルは3モデル(OP-SB89/89G/89E)あり、それぞれ仕様が異なる。EtherCATに対応しているのはOP-SB89Eのみだが、OP-SB89/OP-SB89Gでは計測できないのか、計測をするとどうなるのか、実験をしてみる。

 

事前準備

OP-SB89/89G/89Eの付属CDにそれぞれのファームウェアが収録されている。LE-8200AとPCをUSBケーブル(AUXケーブルでも可)で接続し、LE-8200Aにファームウェアをインストールする。

 

EtherCAT機器との接続

 

[ 接続イメージ ](LE-8200AとOP-SB89Eの場合)

※: OP-SB89/89Gで測定するときは、測定ポートが2つしかないため、AとBポートのみを使用。

 

[ 計測の様子 ](LE-8200AとOP-SB89Eの場合)

 

ダンプ表示

  1. OP-SB89/OP-SB89G

    翻訳対象プロトコルにEtherCATがないため、「Protocol」部分の表示が出来ていない。

  2.  

  3. OP-SB89E

    「Protocol」の表示が出来ている。
    (「Protocol」には、EtherCATコマンドの略語が表示される。EC:LWR=Logical Memory Write、EC:BWR=Broadcast Writeなど)
    P(Port番号)欄に測定したポート番号(A,B,C,D)が表示され、それぞれにタイムスタンプが付いている。

 

翻訳表示

  1. OP-SB89/OP-SB89G

    翻訳対象プロトコルにEtherCATがないため、EtherCATの翻訳表示はできていない。

  2.  

  3. OP-SB89E

    EtherCATの翻訳表示ができている。

 

WireSharkを利用したデータ表示

測定したデータは、データ変換ソフト(lepcapcvt)でWiresharkで読み込めるWinPcap形式に変換できる。変換したデータをWiresharkで表示しても、OP-SB89/89G/89Eで取ったデータに違いはない。

 

まとめ

今回の実験では、LE-8200A+OP-SB89/89G/89Eの全てでEtherCATを計測することが出来た。しかし、OP-SB89とOP-SB89GはEtherCAT専用ではないので、すべてのEtherCATフレームを記録・計測できるわけではない。そのため下記の点に注意する必要がある。