TERM / 通信基本用語

■ RS-422

RS-422とは

RS-232Cに取って代わるべく、EIAが制定したシリアルインターフェースです。RS-232C不平衡型で信号を伝達するのに対し、RS-422は平衡型で信号伝達をおこなうので、より長距離、高速な通信が可能です。また、比較的ノイズに強いため工場などで用いられることが多くなっています。ケーブルの最大長は約1.2km、最大伝送速度は10Mbpsとなっています。また、マルチドロップ接続(1対多の通信)もサポートしています。RS-232Cからスムーズに移行できるように高い上位互換性をもっていますが、RS-232Cが規定より高速通信にも使用可能なことから、両規格は並存している状態です。そのため変換器等を用いて接続することが多くなっています。 他に、不平衡型の電気特性をもつRS-423が存在し、RS-422とあわせて、RS-449と呼びます。RS-449では機械的特性を、RS-422、RS-423はそれぞれ電気的特性を規定しています。 コネクタは特に規定されていませんが25ピン、37ピンなど様々なものが存在します。
電気的特性
  電気的特性 RS-422
ドライバ 無負荷時の出力電圧 (出力間)≦6V
負荷時の出力電圧 (出力間)≧2V
短絡時の出力電流 ≦150mA
レシーバ 入力抵抗 ≧4kΩ
入力ヒステリシス電圧 ±0.2V
入力最大電圧 ±12V
最大ケーブル長 1.2km
最大伝送速度 10Mbps
動作方式 平衡
終端処理 レシーバ側

 

[ RS-422 インターフェース ]


[ RS-422 信号波形例 ]