インターフェースコンバータ

SI-T1L

LAN⇔10BASE-T1L

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■シングルペアイーサネット10BASE-T1L とは

シングルペアイーサネットSPE (Single Pair Ethernet) は、従来の4芯・2ペアまたは8芯・4ペアのLANケーブルを2芯・1ペアのツイストペアケーブルに置き換えて線材や敷設のコストを削減できる新しいイーサネット通信規格です。転送速度と最大ケーブル長などによって、4つの通信規格がIEEEで定義されてます。その中でも10BASE-T1Lは、全二重、ポイントツウポイントで最大1kmの転送が可能なため、産業用Ethernetとして、今後利用が広がると予想されています。

■設定不要、ケーブル接続だけで有線長距離伝送(最長1000m)を実現

通信可能距離が最長100mの従来のLAN(10BASE-T)の通信を、IEEE803.cg規格の10BASE-T1Lに変換、最長1kmの距離まで延長できます。
10BASE-T1L(シングルペアイーサネット)は、従来の8芯4ペアのLANケーブルではなく、2芯1ペアのケーブルを利用するため低コスト。 さらに、ツイストペア線であれば通信可能なため、既設のRS-485などのシリアル通信用のツイストペアケーブル線を利用して、LANを延長するといった使用方法も可能です。

また、SI-T1Lを利用すれば、PCなどから従来のLANネットワークを経由して10BASE-T1Lの機器に接続することもでき、シングルペアイーサネットでデータを出力する機器(計測装置など)からPCへのデータ集約などにも利用できます。

■各部の説明

No 名称 説明
T1L 端子台 10BASE-T1L 接続用 2 極 5.08mm ピッチ 押締型端子台
定格トルク/ ネジサイズ: 0.25Nm/M3
LAN コネクタ 10BASE-T 接続用 RJ45 コネクタ
向かって右側 10BASE-T リンク時黃点灯 / 通信時黃点滅
DC-IN 電源入力用DC ジャック ( 無極性)
付属AC アダプタなどを接続
電源/ 通信状態LED 電源投入時 緑点灯
10BASE-T1L リンク時橙点灯/ 通信時橙点滅
T1L 端子台のピンアサイン
端子番号 名称 説明
1 10BASE-T1L 送受信データ +
2 10BASE-T1L 送受信データ -

■小型金属筐体を採用

外来ノイズに強く堅牢な金属筐体を採用。小型のため、省スペースで設置可能です。

■設置方法

据置や底面のM3ネジ穴を利用したネジ止めの他、別売りのDIN取付プレート(SI-DIN70)やDIN縦置き取付プレート(SI-DIN30S)を使って35mm DINレールに取り付け、壁取付金具(SI-WM1)を使っての前面からのネジ止め固定が可能です。

<DINレール取付例(姉妹機の設置例、取付方法はSI-T1Lと同様)>
<壁取付金具使用例(姉妹機の設置例、取付方法はSI-T1Lと同様)>

■低消費電力、最大30VのワイドDC電源対応

付属のACアダプタを接続して、すぐに利用できます。また、1Wを切る低消費電力で、DC5VからDC30Vまでの電源電圧に対応できるため、各種設備用に用意されている外部電源からの給電も可能です。PoE(Power over Ethernet)ハブからの給電には、オプションのPoEスプリッタが用意されています。