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■ シングルペアイーサネット SPE (Single Pair Ethernet)

シングルペアイーサネット SPE (Single Pair Ethernet) とは

シングルペアイーサネット(SPE)は、従来、4芯・2ペアまたは8芯・4ペアのイーサネットケーブルが必要だったデータ伝送を2芯・1ペアのケーブルで行うことができるイーサネットの通信規格です。
【 主な関連用語 】
1000BASE-T1 100BASE-T1
10BASE-T1L 10BASE-T1S
PLCA(Physical Layer Collision Avoidance) PoDL

1000BASE-T1 とは

1000Mb/sのデータ速度で全二重でポイントツーポイントで通信を行う規格です。ケーブルの距離は最大で40mになります。

100BASE-T1 とは

100Mb/sのデータ速度で全二重でポイントツーポイントで通信を行う規格です。ケーブルの距離は最大で15mになります。

10BASE-T1L とは

10Mb/sのデータ速度で全二重でポイントツーポイントで通信を行う規格です。ケーブルの距離は最大で1kmになります。

10BASE-T1S とは

10Mb/sのデータ速度で全二重または半二重でポイントツーポイントまたはマルチドロップで通信を行う規格です。
使用できる最大のケーブル長はポイントツーポイントでは15メートル、マルチドロップでは全長で25メートルになります。

PLCA(Physical Layer Collision Avoidance) とは

物理層衝突回避という技術で10BASE-T1Sのマルチドロップ通信で使用されます。

【仕様比較】

  1000BASE-T1 100BASE-T1 10BASE-T1L 10BASE-T1S
接続方式 1対1 1対1 1対1 1対1 1対N
(マルチドロップ)
最大データ転送速度 1000Mb/s 100 Mb/s 10 Mb/s 10 Mb/s 10 Mb/s
通信方式 全二重 全二重 全二重 全二重
半二重
半二重
通信距離 40m 15m 1km 15m 25m
電力供給 PoDL PoDL PoDL PoDL ×
PLCA
(物理層衝突回避)
× × × ×