マルチプロトコルアナライザー

LE-8200

カラーディスプレイ搭載
電池駆動ポータブル通信アナライザー

RS-232C・RS-422・RS-485に標準対応

概要
詳細
スペック
オプション
ダウンロード

5.7インチの大型カラーTFT液晶表示を採用

通信プロトコルの流れや送受信データを判りやすく大型ディスプレイにカラー表示。計測データの解析作業を大幅に効率化します。また、日英対応のガイド表示により高度な通信計測の操作を的確にサポートします。

<日本語表示例>
<英語表示例>

TTL、I2C、SPI、CAN FD、CAN、LIN、CXPI、LAN、USBに対応

RS-232C/422/485で広く利用される各種の通信プロトコルに標準対応。計測ボードの交換で、1.8V/2.5V/3.3V/5V電源系TTLレベルの UARTや I2C、SPI通信、車載ネットワーク等で広く利用されているCAN FD、CAN、LIN、CXPI、IoTの広がりにより組込み用途にも普及が進むイーサネット (Ethernet)LAN、パソコンや周辺機器、スマホなどの標準ポートとなったUSB2.0など、さらに多くのインターフェースや通信プロトコルの計測にも対応可能です。

<新たな通信規格に対応できる計測ボード交換方式>
<計測ボードにあわせてラインステート表示シートを交換可能>

通信データを確実に記録し「見える化」するモニター機能

通信回線に影響を与ることなく、通信の流れを記録すると共に、大画面に判りやすく表示するラインモニター機能。送受信の状況が見えることで接続確認やトラブル解決の時間を大幅に短縮できます。パソコン周辺やマイコン応用で広く利用されている調歩同期(非同期)通信からキャラクタ同期方式のBSC通信やビット同期方式のHDLCまで幅広く標準対応。オプションの拡張セットを追加することで、さらに多くの通信規格にも対応することができます。

<LE 8200AとLE-3500Rを使った通信テスト操作>
<オンラインモニター時の接続例>
<接続前 → モニターケーブル接続後>
<ASYNC通信の表示例>
<改行表示例>
<ラインステート付き表示例>
<PPP翻訳表示例>
<HDLC通信の表示例>
<X.25翻訳表示例>

■比較に便利な2分割表示

正常時と異常時の通信ログの比較に便利な2分割比較表示。上下に2分割した画面の個別スクロールや連動スクロールが可能なため、2つの通信記録の比較作業を効率的に行えます。

<2分割表示例>

■有効数字4桁で任意の通信速度に対応

高精度DPLL利用の任意ボーレート対応技術により、送受信ライン別々に有効数字4桁で50bps~4Mbpsまでの任意の通信速度を設定可能。ビット構成やビット送出順序、極性や変調フォーマットなども自由に選択できるので、多くのテスト状況に適合します。

<通信条件設定画面>

■フィールドバス系プロトコルのModbus や PROFIBUS に標準対応

【 Modbus 】

<Modbus観測時の利用イメージ>
RS-485回線上を流れるModbus通信データを分岐してアナライザーに接続して観測します。

高速なModbus通信の場合でもフレームの切れ目となる3.5キャラクタ分のアイドルタイム(サイレントインターバル)を正確に検出して通信フレームを分離し測定可能。 Modbus-ASCII, Modbus-RTU のデータ形式に対応しており、データ形式に応じて自動的にLRC / CRCのフレームチェックが行なわれるので、エラー判定表示やエラートリガーが利用できます。16進表示だけでなく、アドレスやファンクションの翻訳表示も可能です。

<Modbus設定画面>
<Modbus 16進表示画面例>
<Modbus 翻訳表示画面例>
【 PROFIBUS 】

産業フィールドバスの1つとして広く普及しているPROFIBUSのモニター、シミュレーションに対応。(ファームウェアVer1.18以降)プロトコル設定を PROFIBUS にすると、PROFIBUSの規格に沿った通信条件で、33ビット分以上のアイドル時間を検出して正確にPROFIBUS通信フレームを区切り、データ形式に応じて変わるPROFIBUS規格のFCS(フレームチェックシーケンス)を判定できます。
また、通常のモニター表示だけでなく、PROFIBUS翻訳表示やフレームダンプ表示などで通信の流れを観測することも可能です。
※PROFIBUS規格で定義されている通信速度は、9600bps~12Mbpsですが、標準ファームウェアでサポートされる速度は、4Mbpsまでです。6Mbpsや12Mbpsなどのより高速なPROFIBUSを測定するときは拡張ファームウェアOP-FW12GAが必要です。

<PROFIBUS 設定画面>
<PROFIBUS 16進表示画面例>
<PROFIBUS 翻訳表示画面例>

■ユーザー定義翻訳表示

通信フレーム内の指定位置のデータを事前にユーザーが定義した文字列や数値に変換して表示することができ、ユーザー独自のプロトコルフォーマットの解析に役立ちます。

<元の表示>
<ユーザー定義翻訳表示例>

■高精度に1µ秒で刻むタイムスタンプ

通信フレームの先頭データが送受信された時刻を示すタイムスタンプ。実時刻タイムスタンプは、下位モデルと互換性のとれる時分秒などの3桁記録方式に加え、新たに5桁記録表示に対応。また、計測開始からの経過時間タイムスタンプは、最小1μ秒単位で高精度にフレーム到着時間を記録できるので、日付時刻を起点としたデータの絞り込みから微妙なタイミング確認まで利用範囲がより広がります。なお、調歩同期(非同期)通信の時は、1~100m秒の無通信状態または特定のフレーム終了データを指定することで、タイムスタンプを記録することができます。

【実時刻タイムスタンプ表示例】
3桁記録方式(下位モデル互換)
TMSP
18 14:27
TMSP
06:06:12
TMSP
24:53.18
18日14時27分 6時36分12秒 24分53秒180m秒
拡張記録方式
TM 12/01
24 06:10
TM 03/29
16:26:39
TM 10 22
05:52.92
12年1月24日
6時10分
3月29日
16時26分39秒  
10日
22時5分52秒920m秒  
【経過時間タイムスタンプ表示例】
TMSP
 005.398.614
5秒398m秒614μ秒経過

無通信時間(アイドルタイム)も表示できるので応答時間やタイムアウトが一目で確認ができます。

【アイドルタイム表示例】
IDLE
   02.78
IDLE
   0.046
2.78秒 0秒046m秒

■USBメモリーとCFカードへの長時間連続記録に対応 [新機能]

これまでのLEシリーズアナライザーに装備されていたCFカードへのデータ保存機能だけでなく、本体に直接USBメモリーを接続してデータ保存が可能になりました。より手軽にPCでデータを活用できます。

<本体に直接USBメモリーを接続>

■通信障害の発生時点までロールバック可能な長時間記録

メガスピード通信を取り逃さない高速アクセス可能な100Mバイトのキャプチャメモリーを内蔵。エンドレスに記録可能なリングバッファモードとメモリーフルで自動停止する固定バッファモードを選択可能です。また、大容量の外部メモリーにモニター中のキャプチャメモリーの内容を指定ファイルサイズ単位で連続保存できるオートセーブ機能を利用すれば、稀にしか発生しない原因不明の通信障害の解明に役立ちます。

対象通信速度 連続記録時間の目安※1
本体メモリーのみ 16Gバイト外部メモリー※2 64Gバイト外部メモリー※3
9600bps 約6時間 約38日間 約154日間
115.2Kbps 約30分 約78時間 約312時間
1Mbps 約220秒 約10時間 約40時間
※1 1Kバイトのデータが1m秒間隔で全二重伝送される場合。
送受信データはキャプチャ毎に4バイトのメモリーを消費します。
※2 別売りのCF-16GX利用時
※3 別売りのCF-64GX利用時

■ロジアナ解析とアナログ波形解析をサポート

通信回線のタイミングをデジタル波形表示するロジアナ機能は、最高サンプリングが100MHzに高速化され、大型画面を活かした12ライン同時の測定表示も実現。ファンクションキーの採用により時間カーソル操作もより簡単になりました。さらに、オプションの拡張セットOP-SB85Lを利用すれば、最大40Mサンプル/秒のアナログ電圧波形測定もできるので、出張時に重たい汎用計測器を持ち出すことなく、詳細な波形観測を手軽に実現できます。これら機能は、ハード的な問題点の究明だけでなく、データ通信関係の教育用途にも最適です。

<ロジアナ解析表示例>
<アナログ波形解析表示例>

■検出能力が2倍に強化されたトリガー機能

特定の通信状態を検出して計測動作を制御できるトリガー機能は、より柔軟な設定ができるように、従来モデルで4組であったトリガー条件とトリガー動作の指定が8組に強化されました。同時に8条件を並行して検出できるだけでなく、特定条件を順番に検出するようなシーケンス指定も可能なため、複雑な通信事象も確実に捉えます。


<トリガー4例>
<トリガー5例>

トリガー設定の内容
トリガー0 エラー発生時に外部トリガー出力
トリガー1 アイドルタイムが設定値を超えた時、前後データを外部メモリーにセーブ
トリガー2 指定信号ラインが1の時、タイマー0をスタート
トリガー3 指定信号ラインが0の時、タイマー0を停止
トリガー4 SD側データにフラグ, 01h, 02h, 03h, F1hまたはフラグ, 01h, 02h, 03h, F3hを検出した時、トリガー5の検出を有効にする
トリガー5 RD側データに58h,59h,5Ah,任意データ2バイト,フラグを検出した時、測定を直ちに停止する
トリガー6 タイマー0が設定値の時、測定を停止

■通信ラインの電圧を簡単に測定

通信制御線の状態が別の状態に変化するまでの時間を0.1mS単位で測定できるディレータイム測定機能に、RS-232CのSD/RD/DTR信号とEXT外部信号の電圧振幅(最大・最小・現在)を測定する機能を追加。テスターのプローブが当たりにくいコネクタ内配線の電圧振幅を簡単に測定できるので、回路の低電圧化に伴う信号振幅不足による通信トラブルの調査に役立ちます。

<アナログ&ディレータイム測定表示例>

■時間帯毎の通信状況をグラフで把握

1〜240分または1〜240秒単位で送信・受信データ数,フレーム数,トリガー条件 成立回数の統計をとりグラフ表示。時間帯毎の通信トラフィック(回線使用率) やエラー発生傾向等を把握できます。

<アナログ&ディレータイム測定表示例>

実動作に近い通信テスト環境を提供するシミュレーション機能

アナライザーが通信相手となって開発フェーズに応じた送受信テスト環境を提供するシミュレーション機能。開発初期段階で通信相手機器が用意できない時に不可欠な6種類のテストモードが用意されています。定常的なテストだけでなく、パリティエラーを混在させたテストデータでエラー応答処理を確認したり、通常9600bpsで動作する機器に対して例えば2.5%ずらした9840bpsの通信速度でマージン評価したりすることも可能。制御線変化と連動させたデータ送信やRS-485送信ドライバーICのの自動制御などにも対応しています。 さらに、RS-485の半二重通信の送受信テストに最適な半二重シミュレーションモードを装備。 例えば、SDラインだけを使った送受信テストでも、アナライザーの送信データをSDライン側に、相手機器からの受信データをRDライン側に振り分けて観測できるので、受信データを対象としたトリガー機能やプログラムモードの命令を活用したテストが可能になります。

<シミュレーション時の接続例>

オンラインデモ

■MANUALモード

操作キー[0]~[F]に対応する送信テーブルの登録データを、各キーを押す毎にワンタッチ送信。開発機器からの応答をモニター機能で確認しながら、トリガー機能と併用して簡単に通信手順をテストできます。また、[SHIFT]と[0]~[D]キーで対応する固定データを送信でき、[SHIFT]と[E]、[F]でRTS/CTSとDTR/DCDの信号線をon/off可能です。

<データテーブル設定例>

■BUFFERモード

モニター機能でメモリーに取り込んだ送受信データから、送信側または受信側を選択して、そのデータをそのままシミュレーションデータとして送信。現場でモニターした通信状態と同じデータでの再現テストに有効です。

<BUFFERモード設定例>

■FLOWモード

送信側または受信側となり、X-on/offフロー制御や制御線ハンドシェークによるフロー制御をシミュレーション。送信モードでは送信開始から中断要求までの送信データ数を16回分表示でき、受信モードでは送信中断要求を出すまでの受信データ数と送信再開要求を出すまでの時間を指定できます。

<FLOWモード設定例>

■ECHOモード

受信データを本機内部で折り返して返送。受信フレーム単位で返信するバッファエコー、文字単位で返信するキャラクタエコー、ハード的に折り返すループバックエコーを選択でき、ディスプレイ端末や通信ターミナルのテストに最適です。

<ECHOモード設定例>

■POLLINGモード

マルチドロップ(1:N接続)のポーリング通信手順におけるスレーブ側またはマスター側をシミュレーション。スレーブモードでは自局アドレスのフレーム受信回数とエラーの有無をチェックし指定データを応答し、マスターモードでは32種類のスレーブアドレス局に対してポーリングメッセージを送信し返信されるデータをスレーブ局毎に検査して表示します。

<POLLINGモード設定例>

■PROGRAMモード

専用コマンドのプログラムを作成することで条件判定を伴う通信プロトコルを柔軟にシミュレーション。プログラムはメニュー選択式のため、簡単にマスターできます。

【プログラム例の説明】
027:ラベル020
028:新たな受信フレームを待つ
029:データテーブル08の内容を送信
030:もし、「CR,LF,O K ,CR,LF」を受信したら、ラベル025に分岐
031:レジスタ3を+1する
032:レジスタ3とレジスタ0の値が同じなら、ラベル030に分岐
033:ラベル020に分岐
034:ラベル025
035:「SX,1,2,3,A,B,C,EX」を送信

【さらに色々なプログラム例はこちら】

<PROGRAMモード設定例>
【専用コマンド表】
コマンド 動 作
NOP No Operation。
SEND CHR 8 文字以内のデータ送信。
SEND TBL 指定送信データテーブルのデータ送信。
SEND REG GRP レジスタ値で指定される送信データテーブルのデータ送信。
SEND BUF フレームバッファのデータを送信。
SEND KEY GRP キー入力に対応した送信データテーブルのデータ送信。
SEND DA +REG データアレイ番号の指定値とレジスタ番号で指定された値との加算値で指定されるデータアレイのデータを送信。
SEND BRK ブレーク信号を送信(ASYNC 時のみ)
SEND FRM X.25 フレームを送信。
WAIT CHR 8 文字以内の特定文字列を受信するまで待つ。
WAIT FRM (CLR/NOCLR) 1 フレーム受信するまで待つ。
WAIT TRG 指定のトリガー条件が成立するまで待つ。
WAIT TM 指定時間だけ待つ。
WAIT KEY [0] ~ [F] が押されるまで待つ。
WAIT LN = 制御線の論理が一致するまで待つ。
WAIT MLT この後に連続するWAIT 命令を同時に実行する。同時に実行されるWAIT 命令中、いずれかの条件が成立するとすべての待機状態は解除される。
GOTO L 指定ラベル番号にジャンプする。
IF CHR L フレームバッファ内に特定文字列が含まれていれば指定ラベル番号に分岐する。
IF TRG L トリガー条件が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
IF TM L タイマーが設定値を超えていれば指定ラベル番号に分岐する。
IF CT L カウンタが設定値を超えていれば指定ラベル番号に分岐する。
IF LN = L 制御線の論理が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
IF REG L レジスタと定数値、またはレジスタ間の大小関係が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
IF TBL L テーブル番号で指定されたテーブルのデータと一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
IF DA +REG L データアレイ番号の指定値とレジスタ番号で指定された値との加算値で指定されるデータアレイのデータと一致していれば、指定ラベル番号に分岐する。
IF FT L 受信フレームバッファに格納されているフレームが指定されたタイプに一致する場合、指定されたラベルが定義されている行へ分岐する。
CALL L 指定ラベル番号のサブルーチンにジャンプする。
RET サブルーチンからのリターン。
SET REG レジスタ値に値をセットする。あるいはインクリメント、デクリメントする。
SET LN = 制御線の論理を設定する。
SET TM タイマー値に値をセットする。あるいはスタート、ストップ、リスタートの制御をする。
SET CT カウンタに値をセットする。あるいはインクリメント、リセットする。
SET BZ ブザーを鳴らす。
SET OUT トリガーアウト端子にパルスを出力する。
SET DA データアレイにデータを設定する。
SET DV REG データアレイに指定レジスタの内容を文字列として指定文字数セットする。
SET MOD (8/128) プログラムシミュレーションにおけるX.25 関連の処理を行う際のフレームモジュロを設定。
SET AD SEND FRM 命令で送信するフレームのアドレス部の値を設定。
SET VS V(S) 状態変数に値を設定、または値を変更。
SET VR V(R) 状態変数の値を設定、または値を変更。
SET PF SEND FRM 命令で送信するフレームのP/F ビットの値を設定。
SET DP データポインタを設定、または変更。
INT TRG 0 L トリガー0 の条件が一致した時点で指定ラベル番号のサブルーチンにジャンプする。
RETI L INT 命令によるサブルーチンからのリターン。
DISI TRG 0 割り込みを禁止する。
STOP シミュレーション動作の実行停止。
L ラベルを入力する。ラベルは0-999 10 進表示

【特殊レジスタ】
ST WAIT MLT 命令で待機状態を解除する要因となったWAIT 命令を示す値。
KY WAIT KEY 命令実行中に入力された[0] ~ [F] キーに対応する値(0 ~ 15)。
DL WAIT FRM 命令で受信したフレームのデータ数。
DT WAIT FRM 命令で受信したフレームのデータ。参照位置は SET DP 命令で指定できる。
AD WAIT FRM 命令で受信したフレームのアドレス部の値。
NS WAIT FRM 命令で受信したフレームのN(S)フィールドの値。
NR WAIT FRM 命令で受信したフレームのN(R)フィールドの値。
PF WAIT FRM 命令で受信したフレームのP/F フィールドの値。

■PC上でPROGRAMコマンドを編集できるツールを用意


プログラムシミュレーションのコードをPC上で編集する プログラムエディタLEPROGEDITをこちらで配布 しています。

ループバックや対向接続で通信回線の伝送品質を測定

送信テストパターンに対して返信されたデータをITU-T G.821勧告準拠のパラメータ(ビットエラー数、ブロックエラー数)で評価し、エラー率の測定や障害点の切り分けが可能なBERT(ビットエラーレイトテスト)機能。豊富なテストパターンやビットエラーの強制挿入など、専用機に匹敵する機能を標準装備しています。

【BERTの測定項目】
Savail 有効計測(同期確立)秒数 0~9999999(sec)
Receive bit 有効受信ビット数 0~9999999~9.99E9
Error bit ビットエラー数 0~9999999~9.99E9
Bit error rate ビットエラー率 0.00E-0~9.99E-9
Sync loss 同期はずれ回数 0~9999
Receive block 有効受信ブロック数 0~9999999~9.99E9
Error block ブロックエラー数 0~9999999~9.99E9
Block error rate ブロックエラー率 0.00E-0~9.99E-9
Error second エラー検出秒数 0~9999999(sec)
%E.F.S 正常動作秒率 0.000~100.000(%)

<ビットエラーレイトテスト時の接続例>


■テストパターンをさらに充実

Async(調歩同期)モードまたはSync(同期)モードで、測定期間や各種テストパターンを指定して評価が可能。従来モデルに比べて、長い変化周期のテストパターンが3種類追加されました。

<BERT設定画面例>

■グラフ表示で時間帯別傾向を把握

繰り返し測定モードを利用すれば、指定時間単位で複数組の測定結果を記録でき、グラフ表示でその時間帯別のエラー率の変化を視覚的な確認できます。

<BERT測定中表示例>

■PC LINK パソコン連携

標準付属のPCリンクソフト「LE-PC800G(ライト)」を利用してCFカードに保存された計測データをお手持ちのパソコンでテキスト変換したり大画面で表示したりして活用できます。
また、PCリンクソフトは、シリアル接続やUSB接続だけでなく、シリアル-LAN変換器を利用したLAN接続もサポートしており、ネットワーク上の複数のアナライザーを同時に利用する遠隔計測システムが簡単に構築できます。
※ 標準付属のPCリンクソフト「LE-PC800G(ライト)」では測定時間が10分間に 限定されています。また同時にテキスト変換できるファイル数が3つまでに制限されています。別売りオプションの「LE-PC800G(フルエディション)」にはこれらの制限はありません。

<キーエミュレーション画面例>
※1 USBケーブルは付属していませんので、USB接続で利用される場合は別途USBケーブルをご用意ください。なお、シリアル接続の時はアナライザー付属のAUXケーブルLE2-8Vが利用可能です。
※2 LE-8200A/LE-8200はCFカードにデータ保存が可能です。パソコン側にはCFカードの読み取りインタフェースが必要です。
※3 LE-8200AはUSBメモリーにデータ保存が可能です。

※1 SI-60はLE-PC800GがサポートするLAN-シリアル変換器です。LE-PC800Gのリモート設定画面でSI-60のIPアドレスを指定して対象アナライザーを識別します。
※2 オプションのDSUB25ピン用AUXケーブル(LE2-8C)。SI-60のDTE-DCEスイッチはDTE側にします。

■独自の制御システムを開発可能

VisualC++およびVisual Basic用のLEシリーズ通信ライブラリも用意されていますので、PCで動作する他のソフトウェアと連携した独自の制御システムなどを短時間に開発することができます。

   LEシリーズ通信ライブラリやサンプルプログラムはご自由に利用いただけますが、その使用方法などに関する無償サポートは行っておりませんので予めご了承ください。

LEシリーズ通信ライブラリは、よく使われる一部の機能をユーザ・アプリケーションより部分的に操作するものです。通信データは測定停止してから取得します。
PCにてLEシリーズの全機能を使う場合は、LE-PC800Gをお使いください。

【リアルタイムライブラリの追加】
新しく、測定しながらデータを連続して取得するライブラリを用意しました。リアルタイム測定の独自検査システムを構築するときなどに役立ちます。ラインアイのホームページから ダウンロード できます。
   使用方法はライブラリに付属するreadmeファイルをご覧ください。ライブラリの使い方や独自ソフト作成の有償サポートにつきましては弊社営業部までお問い合わせください。
<ライブラリに添付のサンプル>

接続、測定、キーエミュレーション、モニタデータのCSV形式での取得を行います。

【LEシリーズ通信関数の例】
LEConnect LEシリーズと接続する
LEGetSetup LEシリーズの設定を取得する
LESetTable 送信データ・テーブルを設定する
LEGetProgram プログラム・データを取得する
LEStartMeasure 測定を開始する
LEGetMonitorData モニタデータを取得する
LEEmulationKey LEシリーズのキー操作をエミュレートする

測定を効率化する便利な機能を満載

■オートRUN/STOP機能

指定した開始時刻と終了時刻の期間のみで自動測定が可能。現場にアナライザーのみ残した無人測定に利用できます。

<オートRUN/STOP設定例>

■ファイル管理機能

オプションの大容量外部メモリーに複数のテスト条件や計測データをPC互換形式で保存できるファイル管理。ファイルのソートやフィルタがサポートされたので、ファイルの検索性が大幅に向上しました。また、自動バックアップを設定すれば、測定終了後、自動的に計測データが保存される安心設計です。

<ファイル管理表示例>

■モニター条件自動設定

エラーの少ない通信データが比較的多く流れている回線なら、通信速度やフレミングなどの通信条件を自動検出することが可能です。通信条件を調べる際の参考として利用できます。

   通信データ量が少ない場合やエラーを多く含む場合は正しく自動設定できません。

■ファームウェアのアップデート

新機能追加や改良された最新ファームウェアは弊社ホームページに掲載されます。インターフェースの変更を伴わない新しい通信規格のサポートや機能追加は、ファームウェア更新のみで可能。お手持ちのパソコンにダウンロードしていただければ、付属のシリアルケーブル経由で簡単に最新状態に書き換えできます。

■ファイル出力可能な印字機能

画面の表示モードに応じた多彩な形式で連続フォーマット印字出力や画面ハードコピー印字が可能。出力先をファイルに指定すれば、印字イメージのテキストファイルやビットマップファイルを外部メモリーに保存でき、紙資源の節約とパソコンでのデータ活用を同時に実現します。

< テキスト変換の例 >
*=[LE-8200]====[2012-10-17 10:02:15]=*
* Model     : LE-8200                *
* Version   : 1.11                    *
* Extension : Standard                *
* Serial No.: ********                *
* Start time: 2012-09-25 17:44:48     *
* Stop time : 2012-09-25 17:46:12     *
*-------------------------------------*
* MONITOR DATA (MODBUS TRANSLATION)   *
*  PROTOCOL: MODBUS                   *
*  SPEED   : 19200                    *
*  MODE    : RTU     PARITY  : ODD    *
*=====================================*

------TM------SA------FUNC/SUBFUNC--------FC----------------DATA---------------
SD:000061499   3  Read holding registers   G 006B0001
SD:000069455   3  Read holding registers   G 020000
SD:000217404   2  Read holding registers   G 006B0001
SD:000225317   2  Read holding registers   G 020000
SD:000373416   3  Diag/Query data          G 55AA
SD:000381369   3 *Diagnostics              G 01
SD:000997404   3  Read holding registers   G 00B00002
SD:001005428   3  Read holding registers   G 0400000000
SD:001153312   2  Read holding registers   G 00B00002
SD:001161366   2  Read holding registers   G 0400000000
SD:001309380   3  Read holding registers   G 00AA0002
SD:001317254   3  Read holding registers   G 0403F20000
SD:001465334   2  Read holding registers   G 00AA0002
SD:001473117   2  Read holding registers   G 0403F30000
SD:001621395   3  Read holding registers   G 006B0001
SD:001629077   3  Read holding registers   G 020000
SD:001777303   2  Read holding registers   G 006B0001
SD:001784943   2  Read holding registers   G 020000
SD:002557313   3  Read holding registers   G 00B00002
SD:002565054   3  Read holding registers   G 0400000000
SD:002713325   2  Read holding registers   G 00B00002
SD:002721418   2  Read holding registers   G 0400000000
SD:002869390   3  Read holding registers   G 00AA0002
SD:002877381   3  Read holding registers   G 0403F30000
SD:003025242   2  Read holding registers   G 00AA0002