CAN/LINの計測インターフェースを装備
CAN測定時は、付属のDB9モニターケーブルなどでCANバスに接続します。LIN測定時は、付属の10ピン外部入出力ケーブルまたはオプションの5線プローブ付きケーブル(LE-5LS)などでLINバスに接続します。
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左:CANポート、右:LIN/外部信号ポート
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ラインモニター機能
通信回線に影響を与えることなく、回線上で送受信される通信フレーム、送受信時刻(タイムスタンプ)や、外部アナログ入力信号や外部トリガー信号の状態をリアルタイムに表示すると共に、キャプチャメモリーに記録することができます。キャプチャメモリーに記録された測定データは、測定終了後にスクロール表示や検索機能を使って詳細に確認することができます。
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通信データと同時に4つの外部入力の論理とアナログ値を記録します。測定データ表示と外部入力アナログ表示は画面タッチで切替できます。
<外部入力アナログ表示画面>
また、キャプチャメモリーに記録された膨大なデータから特定のデータを検索機能で見つけ出すことができます。条件に合うデータの数をカウントすることも可能です。検索条件はトリガー条件の一致、LINの各種エラー、特定条件の通信データ、外部入力、タイムスタンプの範囲などから設定可能です。
<検索条件設定画面>
シミュレーション機能
モニター表示を確認しながら、画面タッチ操作で、送信フレームテーブルにあらかじめ登録した最大16種類のフレームを送信することができます。データの一部を指定条件でスイープ(変化)させることもできるので、値の変化を再現するような通信シミュレーションも可能です。また、LINのシミュレーションはマスターモードとスレーブモードを選択可能です。
<動作モード設定画面>
<CAN送信フレーム登録画面>
通信エラーや外部信号と同期可能なトリガー機能
通信エラーや外部機器からの異常信号等、特定要因の発生をきっかけとして、タイマー/カウンタを制御したりCANフレームを送信したりできます。
<トリガー設定画面>
AUTO SAVE 長時間記録
オートセーブ機能を利用すれば、通信データをUSBメモリーに長時間連続して自動保存できます。指定サイズの複数の通信ログファイル(#nnnnnnn.DT:nは保存順の連番)に保存されるので、通信障害が発生した時間帯のファイルのタイムスタンプから障害発生前後の通信ログを絞り込めます。
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無人測定に便利なAUTO RUN 自動測定機能
測定開始と終了の日付時刻を指定することで、指定期間を自動計測可能です。
本機の電源がオフの状態から電源投入(USBバスパワー給電の開始)と連動して測定を開始することもできるので、設備の電源投入と連動して測定を始め、指定の日付時刻に測定を自動的に終了させるような使い方も可能です。
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自動バックアップ機能
自動バックアップ機能を利用すると、測定停止時に自動で、最新データ約30Kバイト分をバッテリーバックアップされた内蔵SRAMキャプチャメモリーに、または全測定データをUSBメモリーに保存することができます。
<自動バックアップ設定例>
連続5時間の電池駆動
付属の単3形ニッケル水素電池2本で連続5時間の動作が可能。アルカリ乾電池も使えるので現場での充電切れでも安心です。
説明のため電池蓋を外した写真です。
USBメモリー対応
測定データや設定条件をお手持ちのUSB メモリーに保存できます。トリガー保存設定により着目したい通信データの前後を自動的にセーブでき、自動バックアップ機能を有効にすれば、測定終了時にデータをUSBメモリーに自動保存できます。