PRODUCT / 商品情報

LAN接続型デジタルIOユニット

LA-3R2P

リレー接点出力:3点
フォトカプラ絶縁入力:2点

概要
詳細
スペック
オプション
ダウンロード

<入出力構成>

端子 記号 入出力構成
1 DO1 リレー接点出力1
2
3 DO2 リレー接点出力2
4
5 DO3 リレー接点出力3
6
7 DI1 DC入力1+
8 DC入力1-
9 DI2 DC入力2+
10 DC入力2-
<入出力部の内部回路構成>
<接続例>
<ブロック図>

詳細(シリーズ共通)

■超小型・低価格で分散配置に最適

小規模な制御用途に特化したことで、LANインターフェースを内蔵しながら、手のひらサイズの小型化と低価格を実現。
制御対象が工場内に分散していて1カ所当たりの必要点数が多くない遠隔制御用途に最適です。

【利用イメージはこちら】

■外観図(シリーズ共通)

CADデータ画像となります。

■わかりやすい日本語の設定ソフトを用意

設定ソフトLANIOset(Ver2.00以降)を利用すれば、IPアドレスの設定やメールアラート設定、入力延長での対向TCP接続設定などを簡単に行うことができます。

[検索] をクリックすると、パソコンと同一ネットワーク上にある全てのLANIOを検索して、MAC アドレス / IP アドレス / (型番)の 形式で「デバイスリスト」に一覧表示されます。「デバイスリスト」の中から設定対象機を選択して各種の設定が可能です。

IPアドレスの設定エリア:DHCPとAuto-IP が有効な「IP アドレスの自動取得」や固定のIP アドレスを設定できます。

[メールアラート]ボタン:メールアラートの設定ウィンドが開きます。

[入力延長]ボタン:PCレスの入力延長機能に必要なTCP 接続設定ウィンドが開きます。

[その他の設定]ボタン:アナログモデルの入力レンジやアナログ出力初期値を設定できます。

「SetupRecord」エリア:内蔵LAN デバイスの設定情報(セットアップレコード) の保存と書き込みができます。

【LANIOset メイン画面】

SMTP-AUTH認証が必要なメールサーバを利用して、DI2がON、またはDI3がON、またはDI4がOFFになった時に件名が「Alert 1」のメールを送信する時の設定例

【LA-5P-P(G)のメールアラート設定画面】

1対1で対向接続するLA-5R(IPアドレス:192.168.0.159)にLA-5P-P側からTCP接続する時の設定例

【LA-5P-P入力延長の設定画面例】

LA-5P-P(G)が、対向接続している4台のLA-5R側からTCP接続される時の設定例
(対向のLA-5Rには、TCP接続先としてこのLA-5P-P(G)のIPアドレスとポート番号を設定しておきます)

【LA-5P-P(G)入力延長の設定画面例】

■複数箇所への設置、試運転や保守作業に配慮

入出力の状態をケース表面のLEDで確認できますので、導入試運転の動作チェックが簡単に行えます。

また、制御対象機器との結線を外さずに本体ユニットを交換できる着脱式端子台を採用していますので、メンテナンス作業時間を大幅に短縮することができます。

複数箇所に同一型番のLANIOを設置するときにも設定ツールLANIOsetが役立ちます。

[設定の一括保存]

IPアドレスなどの設定情報(セットアップレコード)を保存先とファイル名を指定して一括保存できます。

[設定の一括書き込み]

IPアドレスを含むセットアップレコードファイルの内容を対象機種に書き込めます。同一設定を複数機にコピーする時やCD付属の出荷時セットアップレコードを使って初期状態に戻したい時に利用します。

<LANIOsetの設定一括書き込み画面例>

■2系統入力の電源仕様

現場の電源状況に応じて、ピンヘッダ型コネクタまたはACアダプタ用ジャックのどちらからでもDC8~30Vを給電できます。
また、隣接した2台のユニット間を電源分岐ケーブル(別売:LAH-2XH)で接続すれば、1個のACアダプタで2台のユニットに給電でき、ACアダプタの設置スペースとコストを削減できます。

■FA対応の堅牢設計

ノイズに強く堅牢な金属筐体や-20~55℃の広い動作温度範囲により、過酷なFA現場環境でも安心して導入いただけます。

    併用される電源装置(ACアダプタやスイッチング電源など)も使用温度に合せて選定して下さい。

また、別売りDIN取付プレート(SI-DIN70/SI-DIN30)を利用して35mmDINレールへの取り付けにも対応可能です。

■10Base-T/100Base-TXのLANネットワークに対応

LANインターフェース部にラントロニクス社デバイスを内蔵。10Base-T/100Base-TXを自動判定してLANに接続できます。TCP/IP、UDP/IPを利用してデジタル信号の監視、制御を行うことができます。

■パソコンからの簡単制御

TCP/IPのペイロード部分に取扱説明書に記載されている簡単な制御コマンドを送ることで入出力を制御できます。
LAN上のユニットは、IPアドレスだけでなく、機種番号やロータリスイッチで設定したID番号で識別できますので、LAN上に同一モデルを複数接続している場合でも確実に目的の1台を特定できます。

LA-5Rの制御コマンド例(DO1およびDO3をON):

step1
パソコンなど -----> [TCP/IPヘッダ] + (F0h 00000101b) -----> LA-5R
step2--LA-5RはDO1およびDO3をON、その他をOFFに設定し同じコマンドを返送します。
パソコンなど <----- [TCP/IPヘッダ] + (F0h 00000101b) <----- LA-5R
制御完了

   ローカルポート番号( 工場出荷時: 10003) に対して、F0h、000xxxxxb の連続した2 バイトを送信すると、2バイト目のxxxxx ビットに対応するDO1 ~ DO5 がセットされ、同じ2 バイトが直ちに返送されます。
出力設定ビットは、0 のとき出力OFF、1 のとき出力ON を表します。

■制御ソフトを標準添付

標準添付の制御ソフト(LA-PC10)を利用すれば、入力状態の確認や出力信号のON/OFFなどの基本動作をお手持ちのPCから簡単に行えます。
Version 1.20 より各入出力接点毎に名前を付けられるようになりました。

制御ソフトLA-PC10の動作環境
パソコン DOS/V互換機
動作OS Windows® 7/8/8.1/10
   OS環境によってメッセージが日本語または英語で自動切換表示されます。
  • LAN上のユニットを検索表示
  • 出力信号を手動または指定周期でON/OFF制御
  • 入力信号を手動または指定周期でON/OFF表示
  • 入出力履歴を指定周期でCSV形式ファイルに保存

【LA-3R3P-P用画面例】

【LA-PC10 メイン画面】

【LA-5R用画面】

【LA-5T2S用画面】

【LA-7P-A用画面】

■スマホやタブレットから動作確認が可能

スマートフォンやタブレットからWi-Fiを経由してLANIOの動作確認ができます。
iOS版はAppStoreでLAAD10を、Android版はGoogle PlayでLAAD10-Ver2やLAPulseModeADを検索して入手してください。

[ LAAD10の使用方法 ]
  1. IPアドレスを入力できます。
  2. ポート番号を入力できます。(ポート番号は出荷時設定10003)
  3. IPアドレス、ポート番号入力後タップすると接続します。
  4. 無線APを経由してLANIOのMacアドレスを検索し 5 に表示します。(MacアドレスはLAN接続部下部のラベルに表示してあります。)

<LAAD10 デバイス選択画面>

  1. タップすると、DO1に設定された機器の名前を入力し設定できます。
  2. タップするごとに出力のON/OFFを切り替えます。
  3. チェックすると指定時間周期で出力のON/OFFを切り替えます。周期は100m 秒単位 に1 ~ 9999 の範囲で指定できます。
  4. 指定時間周期を設定できます。
  5. タップしたときの入力状態を取り込んで表示します。
  6. 接続を終了する場合にタップします。またはホームボタンをタップしてください。

<LAAD10 デバイス操作画面>

[ デモモード ]

LANIO製品本体がなくても操作イメージを確認いただけます。

  1. アプリを開いて、左上のLINEEYEアイコンを3回タップ。
  2. 「検索」ボタンを押す。ヘッダー部が赤くなればデモモードです。
  3. 検索されたLANIO製品(実際にはつながっていません)を選んで操作感をお試しください。
※デモモードから通常モードに切り替える際は、もう一度アイコンを3回タップして、検索ボタンを押してください。

<LAAD10 デモモード画面>

■独自の制御システムを開発可能

Visual BasicやC++、C#言語用の 入出力関数ライブラリ やソースコード付きのサンプルプログラム(LA-5R、LA-5P-P用のVisualC++6.0環境)も用意されていますので、PCで動作する他のソフトウェアと連携した独自の制御システムなどを短時間に開発することができます。

   入出力関数ライブラリやサンプルプログラムはご自由に利用いただけますが、その使用方法などに関する無償サポートは行っておりませんので予めご了承ください。プログラム開発のサポートや特定用途向けアプリケーションの開発は有償で承りますので、お気軽に弊社営業部までお問い合せください。
【入出力関数の例】
LELanioSearch(int msec) LAN上のユニットを検索
LELanioGetId(int lanio, int *id) ID番号を取得
LELanioConnectByIdModel(int id, int model) 指定モデル指定IDに接続
LELanioConnectByIpAddress(char *ipaddr) 指定IPアドレスに接続
LELanioOutPio(hLANIO handle, int pio, BOOL active) 指定do信号のon/off制御
LELanioInPio(hLANIO handle, int pio, BOOL *active) 指定di信号のon/off確認

<ライブラリを使ったプログラム例>

iniファイルからIPアドレスや項目名を設定し、LA-5Rを制御するプログラム


Python ライブラリをリリース

Python を利用してよりお手軽にプログラムを作成いただけるようになりました。サンプルコードも収録されています。
こちらからダウンロードいただけます。

<サンプル実行例(LA-3R3P-Pでの例)>

対応環境: Python 3.6以降

■メールアラート機能

事前登録した特定のメールアドレスに対して入力信号の変化を知らせるeメールを送信できます。警報信号を入力すれば、異常発生時にeメールで通知するメールアラートシステムをPCレスで実現できます。

適合機種:LA-7P-A、LA-7P-A(G)、LA-7P-P、LA-7P-P(G)、LA-5T2S、LA-5T2S(G)、LA-5T2S-P、LA-5P-P、LA-5P-P(G)、LA-3R3P-P、LA-3R3P-P(G)、LA-2R3P-P(G)

標準のLANIOは接続時に認証が不要なSMTPのメールサーバのみ利用できます。『SMTP-AUTH』認証を伴うメールサーバを利用する時は、型番に(G)が付加されたGバージョンのLANIOを使用してください。

■LANケーブルによるPCレスの入力延長機能

一部のモデル(仕様比較表「その他の機能」欄参照)は、ネットワーク経由で対向接続することで、パソコンを使用せず、入力ユニット側の信号状態を対向接続された出力ユニットの出力端子の状態として延長できます。

LA-5P-Pは1対1の対向接続、LA-5P-P(G)は1対4までの対向接続が可能です。5台以上の出力ユニットとの対向接続が必要な時はLA-5P-Pカスタマイズ(有料)によって、最大16台までの対向接続ができるようになります。

カスタマイズサービスのご案内はこちら

LA-5P-Pと LA-5R、LA-5T2S、LA-5T2S-P による片方向延長例

LA-3R3P-Pによる双方向延長例

[動作原理]
  1. 入力ユニット(LA-5P-P、LA-3R3P-P)は、電源投入時および入力信号に変化があった時、入力状態に相当する出力制御LANパケットを出力ユニット(LA-5R、LA-5T2S、LA-5T2S-P、LA-3R3P-P)に送信
  2. 出力ユニットは、そのパケットを受けて出力を制御

入力変化→[入力ユニット]→出力制御LANパケット→[出力ユニット]→接点変化

   定期通知機能を有効にした時は、入力変化がない時でも定期的に入力状態と通知する制御パケットを送信します。
LA-5P-P(G)、LA-5R(G)は1:NやN:1の入力延長にも対応

LA-5P-P(G)、LA-5R(G)を使うと1地点の入力を多地点に伝達することも、多地点の入力を1地点に伝達することもできます。詳細はこちらをご覧ください。
LANIO(Gバージョン)に新機能追加、多地点入力による1地点出力を手軽に実現

■パルスカウント機能

LA-5P-PとLA-3R3P-P、LA-2R3P-P(G)は、自立的に入力信号の変化回数をカウントする機能があります。

  • 指定した1つの入力端子でパルスをカウントできます。
  • その他の端子は通常の入力端子として使用できます。
  • 最大4kHz(Duty40~60%)のパルスのカウントが可能です。
  • 計数結果は2byte分(65535カウント)まで保持されます。
  • 動作確認ソフト(LAPulseMode.exe 等)が付属します。
  • ユーザーソフトウェアからの条件指定やスタート制御、計数結果の読出しは弊社のLANIOライブラリ(ver1.10以降)でサポートされています

パルスカウント機能の簡易取扱説明書はこちら。