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2020年10月2日(2023年9月8日一部更新)
LANIO(Gバージョン)に新機能追加、多地点入力による1地点出力を手軽に実現
(株)ラインアイは、LAN接続型IOユニット LANIOシリーズ Gバージョンについて、入力ユニット複数台と出力ユニット1台による入力延長機能(個別延長機能)および、指定端子出力制御コマンド対応という新機能の追加を行いました。
対象機種
- 入力モデル: LA-5P-P(G)、LA-7P-A(G)、LA-7P-P(G)
- 出力モデル: LA-5R(G)、LA-5T2S(G)
PCレスの入力延長機能
LANIOシリーズでもっともよく使われる機能の一つは、PCレスの入力延長機能です。例えば、入力ユニット LA-5P-P(ドライ接点入力5点)が接点を監視し、ネットワーク経由で出力ユニット LA-5R(リレー出力5点)に接点状態を伝達する組み合わせが代表的です。
[ 1:1の入力延長 ]
また、LANIO Gバージョン(型番末尾が(G))は複数のTCP接続に対応しており、1台の入力ユニットと最大4台の出力ユニットを組み合わせる使い方が可能です。この使い方なら1地点の接点状態を複数地点へ同時に伝達することができます。
[ 1:Nの入力延長 ]
しかし、これまでのLANIO Gバージョンでは、入力側のユニットが複数台存在する場合には、各入力ユニットの入力状態5点(DI1~5)すべてが出力ユニットの出力5点(DO1~5)に反映されるため、後から送られた他の入力ユニットによって全出力状態が上書きされる動作になっていました。そこで今回、新機能「個別延長」を搭載しました。
個別延長機能
これまで、入力ユニットはすべての入力端子(LA-5P-P(G)なら1台あたり5点)を監視対象としていましたが、あらたに設けられた「個別延長」という設定を使うと一部の入力端子のみを監視対象にすることができます。そして、他の入力ユニットとの間で監視対象の入力端子が重複しないようにすれば、最大4台の入力ユニットと1台の出力ユニットを組み合わせることができます。
[ 新機能 N:1の入力延長 ]
この機能を活用すれば、複数地点のセンサー出力を LA-5P-P(G) で監視し、中央に配置した1台の LA-5R(G) のリレー出力で別々の警報ランプを点灯させる事が可能となり、スペースやコストを抑える事ができます。この使い方をする場合、入力ユニットと出力ユニットがどちらも新機能に対応したGバージョンである必要があります。
個別延長機能の設定
「個別延長」の設定はLANIOシリーズの設定ツール LANIOset から簡単に行うことができます。(Ver2.15以降が必要)
指定端子出力制御コマンド
指定端子出力制御コマンドはLANIOシリーズの新しい制御コマンドで、LA-5R(G)など出力ユニットの出力端子に対して使用します。全端子を一括で制御していた従来のコマンドと異なり、指定の端子のみを制御することができます。複数のパソコンから1台の出力ユニットを制御する場合などに活用できます。上記の個別延長機能は、入力ユニットが出力ユニットに対して指定端子出力制御コマンドを送信することによって成り立っています。
指定端子出力制御コマンド(FChコマンド)は、FCh、000xxxxxb、000yyyyyb という連続した3バイトから構成されます。
2バイト目の「xxxxx」という5ビットが出力端子5点に対するON/OFF指示に相当し、3バイト目の「yyyyy」はON/OFF指示の有効無効を決める操作マスクとして機能します。このコマンドを使う場合、出力ユニットは新機能に対応したGバージョンである必要があります。
新機能搭載製品の判別方法
新機能搭載製品はシリアル番号の末尾に「E」など英字がつきます。
例) 3M009876E
シリアル番号末尾に英字がない場合、ここで紹介している新機能には対応できません。
なお、モデルにより異なりますが2020年10月以降の生産分より対応しており、2023年9月現在、対象機種は全て新機能を搭載しております。
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