
920MHz無線IOユニット
LA-3A3PP-SG
アナログ出力:3点
ドライ接点入力:3点
<入出力構成>
端子 | 記号 | 入出力構成 |
---|---|---|
1 | AO1 | アナログ出力1 |
2 | GND | グランド |
3 | AO2 | アナログ出力2 |
4 | GND | グランド |
5 | AO3 | アナログ出力3 |
6 | GND | グランド |
7 | DI1 | ドライ接点入力1 |
8 | DI2 | ドライ接点入力2 |
9 | DI3 | ドライ接点入力3 |
10 | DGND | 接点グランド |


詳細(LANIO-SG シリーズ 共通)
■長距離延長可能で分散配置にも最適
920MHz帯のサブギガ無線通信を利用することで、1kmを超える長距離通信を実現。従来の無線LANIOシリーズでは対応できなかった長距離の接点延長が可能です。小規模な制御用途に特化した手のひらサイズの小型筐体は、制御対象が広い敷地内に分散していて1カ所当たりの必要点数が多くないような遠隔制御用途にも最適です。
<長距離延長の利用イメージ>
<分散遠隔制御の利用イメージ>
■外観図(シリーズ共通)
No. | 名称 |
---|---|
1. | 入出力端子台着脱式 |
2. | 電源入力ジャック DC-IN1 |
3. | 電源入力コネクタ DC-IN2 |
4. | RST スイッチ (リセットスイッチ) |
5. | ロータリースイッチ |
6. | USB タイプC コネクタ |
7. | アンテナ接続端子 |
8. | 電源 / 無線送信状態表示LED |
9. | 入出力/電流モード状態表示LED |
10. | SYS LED |
CADデータ画像となります。
■わかりやすい日本語の設定ソフトを用意
ユニットの設定は、設定用USBポートを通して設定ソフトLINEEYE_SGsetから簡単に行うことができます。
・アナログ出力初期値
電源オン時のアナログ出力の初期値を設定します。
・LED点灯条件
LEDの点灯条件を決める閾値と条件を設定します。
<設定画面例>
■サブギガ無線によるPCレスの入力延長機能
サブギガ無線により対向接続することで、パソコンを使用せず入力ユニット側の信号状態を対向接続された出力ユニットの出力端子の状態として延長できます。
[動作原理]
- アナログ入力ユニットは、電源が投入されると、定期通知時間経過時に入力アナログ値に相当するアナログ出力を要求するコマンドをアナログ出力ユニットに送信
- 2. アナログ出力ユニットは、そのコマンドを受けてアナログ信号を出力
アナログ信号→[入力ユニット]→アナログ出力要求コマンド→[出力ユニット]→アナログ信号
■パソコンからの簡単制御
LAN接続ゲートウェイ機 LA-SG100E を用いることで、離れた場所に設置したLANIO-SGユニットを遠隔制御することができます。TCP/IPのペイロード部分に取扱説明書に記載されている簡単な制御コマンドを送ることで入出力を制御します。
■制御ソフトを無償公開
制御ソフト(LA-PC20)を利用すれば、LAN接続ゲートウェイ機 LA-SG100Eを経由した入力状態の確認やアナログ出力などの基本動作をお手持ちのPCから簡単に行えます。
■独自の制御システムを開発可能
C++、C#言語用の入出力関数ライブラリやソースコード付きのサンプルプログラムも用意されていますので、PCで動作する他のソフトウェアと連携した独自の制御システムなどを短時間に開発することができます。
■試運転や保守作業に配慮
入出力の状態をケース表面のLEDで確認できますので、導入試運転の動作チェックが簡単に行えます。
また、制御対象機器との結線を外さずに本体ユニットを交換できる着脱式端子台を採用していますので、メンテナンス作業時間を大幅に短縮することができます。
■3系統入力の電源仕様
現場の電源状況に応じて、ピンヘッダ型コネクタまたはACアダプタ用ジャックのどちらからでもDC8~30Vを給電できます。
また、隣接した2台のユニット間を電源分岐ケーブル(別売:LAH-2XH)で接続すれば、1個のACアダプタで2台のユニットに給電でき、ACアダプタの設置スペースとコストを削減できます。
さらに、USBタイプCコネクタからのバスパワー給電も可能。初期設定時はパソコンとUSB接続するだけで追加の電源が不要です。
■標準でDINレール取付に対応
本機の裏にある凹部に下図のように35 mm幅DIN レールへ取り付けることができます。
■最大400kHz対応のパルスカウント機能 (LA-5PP-SG, LA-5T2S-SG, LA-3A3PP-SG)
各チャンネルごとに自立的に入力信号の変化回数をカウントすることができます。
- 全入力端子で個別にパルスをカウントできます。
- インクリメンタル型のエンコーダーに対応した2相カウントモード搭載。
- その他の端子は通常の入力端子として使用できます。
- 最小幅1μ秒、最大400 kHz(Duty40~60%)のパルスのカウントが可能です。
- 動作確認ソフト(LAPulseModeSG.exe) を無償公開。
■自動リセット機能
指定した時間以上コマンドの受信が無い場合に自動的に本体をリセットするように設定できます。
リセット後は、電源投入した直後と同じ状態になります。各出力端子の出力状態は、設定された起動時出力状態になります。
ネットワーク障害等で制御不能になった場合のフェールセーフなどに応用が可能です。
<ご利用方法>
PC等からコマンド制御する際は、電源投入後に「自動リセット設定コマンド」を送信し以降一定時間以内に継続して何らかの制御コマンドを送信するようにします。PCレス入力延長機能にて使用する際は、入力ユニット側の設定で「無通信時リセット要求」を有効にします。一定時間ごとに接点状態を伝える制御コマンドと共に「自動リセット設定コマンド」が送信されるようになり、通信が不通になった時に出力ユニットがリセットします。
■省電力機能
本機を指定した周期(1 分から 最大24 時間)で間欠動作(スリープ状態から復帰)させることで、消費電力を大幅に低減することができます。スリープからの復帰時には現在のデジタル入力/アナログ入力状態の測定結果を含むウェイクアップ通知コマンドが送信されます。
電源が確保しにくい遠隔地で、電池や小型ソーラーパネルを利用したテレメータシステムとして運用する時などに適した機能です。
<利用イメージ(写真は姉妹機 LA-5T2S-SG)>