お客様各位
2022年 11月 25日
高速シリアル通信対応プロトコルアナライザーの最上位モデル出荷開始
(株)ラインアイは、RS-232C/RS-422/RS-485/TTL計測に対応するマルチプロトコルアナライザー「LE-8500X-RT/LE-8500XR-RT」の2モデルの開発を完了し、2022年11月より出荷を開始しました。
商品概要
LE-8500X-RT/LE-8500XR-RTは、RS-232C、RS-422/RS-485、TTL計測に標準対応するシリアル通信対応マルチプロトコルアナライザーの最上位モデルです。従来機LE-8200Aシリーズの通信計測機能を継承しながら、タッチパネル付き7インチワイドカラー液晶採用によりデータ視認性と操作性を大幅に向上し、LE-8200Aよりさらに軽量化され、現場での出張計測における持ち運び負担がさらに低減されます。オートセーブ機能により通信ログデータを外部ストレージメモリー(USBメモリー等)に自動保存でき、記録した計測ログファイルをLAN経由で離れた場所のパソコンに取り込んで詳細に解析することも可能です。また、別売GPSアンテナを追加すればGNSS信号により高精度に時間補正されたタイムスタンプを通信フレーム受信毎に付加できるので、通信障害解析のために長期間2地点で同時に計測したデータを、タイムスタンプを基に比較検証するような使い方にも対応できます。さらに標準計測ボードを別売のGbitLAN通信用拡張セットと交換することで、イーサネットの通信データ2回線分とPoE(Power over Ethernet)給電計測に対応する姉妹機のLE-8500X(R)相当の機能が利用できため、1台でFA制御系通信や組み込み系通信からネットワークシステムまでの開発テスト、保守に広く利用いただけます。
[ LE-8500X-RT/LE-8500XR-RT 計測ポート ]
[ 別売り計測ボードSB-GE2交換時 ]
[ 開発当初計画より強化された仕様 ]
計測可能な最大通信速度
当初計画では、通常モードでは4Mbps対応、高速モードにより20Mbps対応でしたが、高速モードは、計測処理を全てハードウェアで行う関係でトリガー点数やプログラムシミュレーション機能やBERT機能が利用できない等の制限があることから、通常モードでも通信速度設定を12Mbpsまで可能として、高速通信への対応の幅を広げました。
オートコンフィグレーション(通信速度自動設定)
従来機LE-8200A相当の460.8kbpsまでの自動設定対応を予定していましたが、処理の最適化により、最大1.544Mbpsの通信まで自動設定できるように改良しました。
(ファームウェアVer1.03以降)
LEファイルダウンローダ―対応
従来機LE-8200Aでは未対応だったユーティティソフトlefiledownloadに対応。オートセーブ機能により通信ログデータを外部ストレージメモリー(USBメモリー等)に自動保存しながら、計測を止めずに、記録された計測ログファイルをLAN経由で離れた場所のパソコンに取り込んで解析できるようなりました。
(ファームウェアVer1.03以降)
バージョンアップの方法
初期に出荷された製品をお持ちのお客様はファームウェアの更新をお願い致します。最新ファームウェアはLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。
詳しいバージョンアップ方法は、アナライザーの取扱説明書をご覧ください。