2010年4月8日
LVTTLなどの低電圧信号を計測できる TTL / I2C / SPI通信用拡張セットを開発
(株)ラインアイは、1.8Vや2.5Vなどの低電圧回路上の高速通信を測定できる通信プロトコルアナライザー用の拡張セット 「 OP-SB85L 」および「 OP-SB5GL 」を開発、4月15日より出荷開始いたします。[発売の背景と商品の概要]
弊社では、回路基板上などのTTLレベル通信を計測する通信拡張セットとして、従来からLE-8200用の「OP-SB85」やLE-2500/3500用の「OP-SB5G」を販売しています。しかし、近年、回路の低電圧化や高速化に伴い、これら従来製品では対応できない1.8Vや2.5V系信号の計測や高速シミュレーションに適したプッシュプルCMOS出力に対する要望が増えてまいりました。
今回開発した「 OP-SB85L 」および「 OP-SB5GL 」は、1.8V、2.5V、3.3V、5V電源系回路の信号レベルに対応でき、シミュレーション時にはオープンコレクタ出力とCMOSプッシュプル出力を選択できるTTL/I2C/SPI通信用拡張セットです。高速化ファームウェア(近日発売予定のOP-FW12G、OP-FW10Gの新バージョン)と併用することで、例えば、10MbpsのSPI通信の計測やLVTTLレベルの高速HDLCのテストなどにも対応できます。低電圧回路基板上の高速通信モジュールとマイコン間の通信ラインを直接プロービングして送受信データを計測テストするときに最適な製品です。
[特 徴]
- 低電圧信号(1.8V、2.5V、3.3V、5V電源系のLVTTL / TTLなど)の通信に対応
- 高速なプッシュプルCMOS出力でシミュレーションテストが可能
- 狭い端子ピッチ(1.27mm程度)のICなどにも接続できる高級プローブ採用
[主な仕様]
型 番 | OP-SB85L | OP-SB5GL | |
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適合アナライザー | LE-8200 | LE-3500、LE-2500 | |
拡張インターフェース | TTL/CMOS 、 I2C、 SPI※1 | ||
プローブ信号 | SD(SDA/SDO)、 RD(SDI)、 RS(SS)、 CS、 EX IN、 SD CLK(SCL/SCK)、 RD CLK、 トリガーIN、 トリガーOUT |
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通信速度 | 標準プロトコル※2 | 最高4Mbps | 最高2.048Mbps / 最高 1Mbps |
高速HDLC※3 | モニター : 最高12Mbps シミュレーション:最高6Mbps |
モニター : 最高10Mbps シミュレーション:最高5Mbps |
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SPI※3 | モニター : 最高20Mbps シミュレーション:最高12Mbps |
モニター : 最高10Mbps シミュレーション:最高5Mbps |
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I2C | 50K /100K /200K /384K /417K /1Mbps | ||
信号レベル | 5.0V / 3.3V / 2.5V / 1.8V 信号レベルを選択可能※4 | ||
入力レベル閾値 | 信号レベルに応じて可変 (許容入力:-1V〜+7V) | ||
出力回路 | オープンコレクタ出力、オープンコレクタ出力プルアップ抵抗付き、 CMOSプッシュプル出力を選択可能※4 |
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アナログ波形解析 | 2ch / 40Msps / ±6/12Vレンジ | - | |
構成品 | 専用拡張ボード、中継ケーブル、高速TTLプローブポッドなど | ||
標準価格 | 78,750円 (税込み) | 71,400円 (税込み) |
※1: LE-2500 はSPI未対応
※2: アナライザー本体の速度性能まで対応
※3: 高速通信用ファームウェア(OP-FW12G、OP-FW10G)との併用時 (LE-8200、LE-3500のみ)
※4: I2Cシミュレーション時は2.5V / 1.8V 信号レベルおよびCMOSプッシュプル出力は使用できません。
[出荷開始]
2010年 4月15日[お問い合わせ]
本社、技術開発部 久保田 または 俣木TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163
URL: https://www.lineeye.co.jp E−mail: こちら
以上