TERM / 通信基本用語

■ セントロニクス

セントロニクスとは

パラレルデータ転送のプリンタインターフェースで、事実上の標準のです。また、プリンタ以外のデータ通信等にも用いられます。
もとは、セントロニクス社(Centronics Data Computer)が、自社製品に採用したインターフェースをほとんどのメーカーが採用したため、業界標準となりました。コネクタの物理的形状、ピン配置、データ転送プロトコルが仕様の範囲ですが、明確な規定は存在しません。もともと片方向通信のみの仕様でしたが、双方向通信の拡張セントロニクス仕様等、各社が独自の拡張を行いました。のちにIEEEが、拡張仕様を取り込み、セントロニクス仕様を拡張する形でIEEE1284を制定しました。IEEE1284には、セントロニクス互換モード、ECPモード、EPPモードなどが存在します。
一般に、データ転送幅は8ビットで、実効転送速度は約150〜200kByte/秒程度でデータのやりとりを行います。プリンタと機器を接続する場合、プリンタ側のコネクタは36ピンのセントロニクスコネクタを使うのが一般的ですが、機器側には、D-subコネクタ、ハーフピッチコネクタ等が使われる事もあります。ケーブル長は明確な規定はありません。IEEE1284規格では最長10mとなっています。