インターフェースコンバータ

SI-65Wi

無線LAN⇔RS-422/485変換

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■RS-422/485機器の無線化に最適

SI-65WiはRS-422/485ポートをもつ機器を無線LANネットワークに接続できるようにするインターフェースコンバータです。デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)のIEEE 802.11a/b/g/n無線規格に対応しています。

ノイズに強いFA仕様の金属筐体を採用しています。

【実際の使用例】
・スマホ/タブレットから、制御(開発中)基盤の情報を確認。
・入退室カウンターの情報を、無線で管理室のPCへ転送。
・クレーン検査用レーザー距離計の情報を、無線でPCへ転送。

■ブロック図

本機の LAN インターフェース部には Lantronix 社の xPico 240 を内蔵しています。

■多彩な利用形態

無線 LAN 子機としてWi-Fiルータなど外部無線アクセスポイント経由でPCと接続して運用したり、本機自身が無線アクセスポイントになり、PCやタブレットなどの無線 LAN 子機と直接接続して運用したりすることができます。もちろん、本機同士や有線モデルのSI-60、SI-65シリーズと対向接続してシリアルデータの遠隔伝送も可能です

○ 無線 LAN 子機として動作(STAモード)

複数(最大4台)のPCなどと同時にTCP接続が可能です。

○ 無線アクセスポイントとなって動作(APモード)

外部アクセスポイントなしで運用できます。

○ 対向接続によるシリアルデータ伝送の無線による延長

PCなどを使わず対向接続が可能です。両端の機器は同じである必要はないので、SI-60FWiとSI-65Wiを両端に接続すれば、RS-232CとRS-422の変換も同時に行えます。


■接続状況に柔軟に対応できるRS-422/485

結線しやすい端子台やRS-485ドライバの自動制御、他のノードとの競合を避ける回線監視機能のディップスイッチ設定など使いやすい設計です。

RS-422/485端子台

現場での配線作業が容易な5極押し締め型端子台です。

端子番号 名称 RS-422(全二重)※1 RS-485(半二重)※1
入出力※2 説明 入出力※2 説明
1 SD+ O 送信データ+ - 使用不可
2 SD- O 送信データ- - 使用不可
3 SD/RD+ I 受信データ+ I/O 送受信データ+
4 SD/RD- I 受信データ- I/O 送受信データ-
5 GND - 信号グランド※3 - 信号グランド※3
※1: ディップスイッチ(SW-B) により切り替えることができます。
※2: 本機から信号を出力する方向を“O”、本機へ入力する方向を“I”、双方向を“I/O” とします。
※3: デバイスの過電圧破損を防止するため機器間のGNDを接続することを推奨します。

 

ディップスイッチ SW-A

RS-422/485ドライバ制御方法や回線監視用内部タイマー値を設定できます。

SW1 SW2 SW3 内部タイマー(μSEC) Speed(bps)
OFF OFF OFF 1350 More9600
ON OFF OFF 677 More19200
OFF ON OFF 338 More38400
ON ON OFF 169 More76800
OFF OFF ON 85 More150K
ON OFF ON 42 More300K
OFF ON ON 10800 長めのタイマー確保時
ON ON ON 5400 長めのタイマー確保時
SW4 OFF ドライバは常にアクティブ
ON 本機から RS-422/485 回線へ送信されようとするデータ列の最初のスペースビット
(スタートビット)を検出して、 自動的にRS-422/485ドライバをアクティブにします。

 

ディップスイッチ SW-B

RS-422/485の通信方式や終端抵抗を選択できます。

SW Function OFF ON
SW1 通信方式 半二重 全二重
SW2 送信データのエコー受信 有り 無し
SW3 SD+,SD-間 終端抵抗 Open 100Ω
SW4 SD/RD+,SD/RD-間 終端抵抗 Open 100Ω

■簡単操作の設定ソフトを付属

USBポートから簡単な操作で動作条件を設定できる設定ソフトSI-Wset を付属しています。

無線の動作モードやSSIDの登録などが可能です。

TCP接続条件や接続先などを設定できます。

シリアル機器に合わせて通信条件を設定します。9,600~4Mbpsの任意の通信速度を直接入力することも可能です。

■初期化スイッチを装備

設定が判らなくなった時に役立つ初期化スイッチを装備しています。長押しするだけで工場出荷時の設定に戻せます。

■仮想COMポートドライバを利用可能

Lantronix 社の ComPort Redirector(CPR)を使えば、RS-422/485機器を無線LANを経由し、パソコンのCOMポートに直接接続しているかのように使用可能。これにより通信プログラムの変更を最小化できます。

■低消費電力、ワイドDC電源対応

ACアダプタ、外部電源、およびUSBバスパワーで動作可能。低消費電力、DC5~30VのワイドDC電源対応のため、既に設置されていることが多いDC12VやDC24Vの設備電源からの給電が可能です。端子台からも給電ができるので、場所をとるACアダプタを使わず現場で簡単に電源を供給することができます。

■広い動作温度範囲

動作温度-25~70℃のため、寒冷地や高温の現場等の過酷な環境でも使用が可能です。

■省スペースの小型設計

名刺ケースサイズの超小型設計。場所をとらずに据え置きやネジ止め設置が可能 です。別売りのDIN取付プレート(SI-DIN70)を使って35mm DINレールに取り付けたり、壁取付金具(SI-WM1)を使って壁面に固定したりすることもできます。 また、製品本体を制御盤の中に組み込みアンテナだけを制御盤の外側に出したい時などに便利な延長同軸ケーブルもオプションで用意されています。

[ DINレール取付例 ]

[ 延長同軸ケーブル ]

■環境配慮

RoHS指令の10物質不使用です。