インターフェースコンバータ
SI-60Wi
■ブロック図
■各部の説明
- ACアダプタージャック(無極性)
- RS-232Cコネクタ
- LANコネクタ
- 電源/無線アクセスLED
- 10/100BASE-TXリンクLED
- RS-232C信号表示LED
- DTE/DCE切換スイッチ
- リセットスイッチ
- 初期化スイッチ
- アンテナ
10/100BASE-TXリンクLED
左LED | 右LED | 意味 |
---|---|---|
消灯 | 未接続 | |
緑点灯 | 10/100Base-TXリンク | |
消灯 | 無通信 | |
緑点灯 | 10/100Base-TX通信中 |
[ RS-232C コネクター面 ]
RS-232Cコネクタ信号ピン配置
ピン※1 | 信号名称 | 入出力※2 | |
---|---|---|---|
DTE | DCE | ||
1 | FG | - | - |
2 | SD | Out | In |
3 | RD | In | Out |
4 | RS (RTS) | Out | In |
5 | CS (CTS) | In | Out |
6 | DR (DSR) ※3 | In | In |
7 | GND | - | - |
9 | +DC IN※4 | - | - |
20 | ER (DTR) ※3 | In | In |
■RS-232C機器の無線化
RS-232C機器を無線(Wi-Fi)アクセスポイント経由で 接続することができます。
付属のCOMポートエミュレーションソフト ( ComPort Redirector™ )を使えば、RS-232C機器を無線LANを経由し、パソコンのシリアルポート(COM1~n)に直接接続しているかのように使用可能。これにより通信プログラムの変更を最小化できます。
もちろん、RS-232CシリアルデータをTCP/IPのソケット通信手順でダイレクトに送受信することも可能です。
[ インフラストラクチャーモードの利用例 ]
■シリアルケーブルの無線化
SI-60Wiを2台使用することで、既存のRS-232Cを無線化することが可能です。
一方のSI-60Wiをサーバーモード(またはサーバー兼クライアントモード)もう一方のSI-60Wiをクライアントモード(またはサーバー兼クライアントモード)に設定します。
無線アクセスポイント(AP)を経由したインフラストラクチャーモードやAPが不要のアドホックモードで接続できます。
[ アドホックモード利用のケーブル無線化例 ]
■有線LANケーブル機器の無線化
SI-60Wiをブリッジモードに設定することで、有線LANポートを無線LANポートのように利用でき、 無線アクセスポイント経由でネットワークに接続することが可能です。
[ ブリッジモードの利用例 ]
■プロトコルアナライザーの遠隔監視
弊社プロトコルアナライザーをSI-60Wiで無線LANに接続すれば、装置A-B間の通信データを連続測定しながら、その測定データを離れた事務所のパソコンでリアルタイムに解析できます。
[ インフラストラクチャーモード利用の計測器の遠隔監視例 ]
■省スペースの小型設計
名刺ケースより小さい超小型のため、省スペースな据え置き、またはネジ止め設置が可能。別売りのDIN取付プレート(SI-DIN70)を使って35mm DINレールに取り付けたり、壁取付金具(SI-WM1)を使って壁面に固定したりすることもできます。
<およそ名刺サイズの小型筐体>
【壁取付金具使用例】
【DINレール取付例】
■省電力設計、2系統の電源入力
高効率のスイッチング電源回路の採用と、無線休止期間に無駄な電力消費を減らすことで、低消費電力を実現。複数台が必要な大規模なシステムでも電源に負担をかけません。給電方法は、DC-IN、またはDSUBコネクタの9ピンからの2系統入力に対応しているので、試運転テストの時は付属のACアダプタを利用し、システム導入時はRS-232C機器側からDSUBコネクタを通して電源を供給することで、場所をとるACアダプタを使わないような運用も可能です。また、オプションの電源プラグケーブルを利用して外部DC電源から給電することも可能です。
<電源プラグケーブル(SIH-2PG)利用時の写真>
■複数箇所への設置や保守に便利なツール
本機の設定データ(セットアップレコード)の保存と書き戻し、IPアドレスの設定を行うことができるツールSILANIOinitをこちらで提供しています。
ツールのメリット1
複数箇所に同じ利用形態で複数のSI-60Wiを導入するような場合、まず、基準となる1台の設定データをSILANIOinitで保存しておけば、そのデータを複数のSI-60Wiに次々と書き込むことができるので設定時間を大幅に短縮できます。
ツールのメリット2
導入したSI-60Wi毎の設定データを保存しておけば、修理や将来の装置更新時にSILANIOinitの簡単な操作で新しいSI-60Wiに元の設定を復元できるので、保守担当者でも迷うことなく作業できます。