(LE-8600X/LE-8500Xシリーズ用)
SB-T1E
100BASE-T1、10BASE-T1L、10BASE-T1Sの計測に対応
インターフェース設定により任意の計測設定が可能です。
100BASE-T1では、任意のMaster/Slaveの設定が行えます。
10BASE-T1Lでは、オートネゴシエーションで計測対象の設定に自動で合わせることができます。また、Master/Slave設定、Force設定、Vpp設定を任意に行い、計測することも可能です。
10BASE-T1Sでは、マルチドロップ接続での計測が可能です。計測対象のPLCA動作を阻害することなく、キャプチャが可能です。
<インターフェース設定画面>
SPoE/PoDL計測機能とPSE診断(疑似PD)機能
PoDLの計測はClass0~15の電力を測定することができます。また、SCCP通信を行う機器は、SCCPの通信内容を計測することが可能です。計測周期は最も短い周期が10µSなので、SCCP通信をグラフで確認することも可能です。
PSE診断機能ではボード内部の疑似PDを使用し、PSE機器の動作診断を行えます。この機能ではクラス判定に加え、PDのSCCPの応答を任意に作成し、応答を行えます。
ネットワーク負荷テスト用のテストパケットを出力可能
2チャンネル同時にワイヤーレートでテストパケットを出力
パケットジェネレーション機能を選択すると、ポートAまたはポートBから任意のテストデータのイーサネットパケットを出力できます。テストデータは16個の送信データテーブルに設定でき、各テーブルにIFG(送信フレームギャップ)を指定して転送レートを調整可能。ネットワークの負荷テストに利用できます。
10BASE-T1SのマルチドロップのPLCA診断機能
PLCA診断機能では、マルチドロップで動作中のデータラインに接続することにより、どのMACアドレスがPLCAのLocal IDを使用しているかを診断します。
ケーブル診断機能
TDR方式でケーブルの長さと状態を測定することができます。ケーブルが開放、短絡か判定して表示するので故障箇所を確認することができます。 NVP値を調整できるのでケーブルの特性に合わせた測定ができます。
※ アップデートファームウェア Version 1.10以降
信号品質表示機能
100BASE-T1、10BASE-T1Lのリンク中は受信信号のSN比を測定して信号品質を表示できます。
※ アップデートファームウェア Version 1.10以降
例.ポートA:良品質(Good)、ポートB:低品質(Poor)時
GNSS(PPS)信号による時刻同期が可能なタイムスタンプ
一般的な±20ppm精度の水晶発振器を利用したタイムスタンプの場合、1日で最大1.7秒程度ずれる可能性があります。GNSS/GPS時刻同期機能を利用すれば、秒単位で時間補正された正確なタイムスタンプをモニターデータに付加できるため、2台のアナライザーで稀に通信障害が発生する2地点を同時に長期間計測した場合でも、2台の計測データをタイムスタンプを基に比較検証するような使い方ができます。
[ GPS接続イメージ ]
また、GPSアンテナが接続された本機から時刻同期用のPPS信号を出力できるため、2台目のアナライザーと別売のSMA同軸ケーブルで接続すれば、タイムスタンプの同期がとれた2台同時測定が可能になります。
[ PPS信号による2台同時測定イメージ ]
USB3.0経由で大容量外部ストレージに通信ログを自動記録
計測データをキャプチャメモリーに記録しながら、USBメモリーやSSD等の外部ストレージ(最大2TB)にも指定サイズの通信ログファイルとして長時間連続して自動保存できます。オートセーブされた通信ログファイル(#nnnnnnn.DT:nは保存順の連番)は、指定サイズの複数のファイルに分割して保存できるので、通信障害が発生した時間帯のファイルのタイムスタンプから障害発生前後の通信ログを絞り込めます。
[ USBストレージ接続イメージ ]
測定を継続したまま通信ログファイルをPCに取り込み可能
「LE ファイルダウンローダー lefiledownload(V1.04以降)」を使えば、オートセーブ機能でストレージデバイスに保存された通信ログファイルを LANまたはWi-Fi 経由でパソコンに取り込むことができます。現場にセットしたアナライザーでオートセーブ機能を実行しておき、通信障害が発生した時刻付近のタイムスタンプの通信ログファイルをパソコンに取り込み、「lepcapcvt」でPcap/Pcapng形式へ変換してWiresharkなどで解析するような応用が可能です。
LAN、USB、Wi-Fi接続でPCから、またはLAN/Wi-Fi接続でiOS端末からリモートコントロール
パソコン上でアナライザー本体の画面イメージを確認しながら、パソコンのキーボードやマウスを使ってアナライザーのリモート操作が可能です。GビットLANやUSB3.0による高速リンクによりスムースな操作ができ、Wi-Fi対応モデルのLE-8500XR-SEは、ケーブルレスでパソコンと接続してリモートコントロールすることもできます。
また、iOS用のアプリケーション LE-REMOTE8 を使用すれば、PCのエミュレーションソフトと同様に、iPhoneやiPadなどのiOS端末からLAN/Wi-Fi※経由でアナライザーを操作することも可能です。
計測データをWiresharkで解析可能なPcapNGファイルで保存可能
計測データや設定データ、画面のスクリーンショットをUSBメモリーやSDHC等の外部ストレージに保存、読み込み、削除ができるファイル管理機能を装備。LANプロトコルの解析ソフトWiresharkで読み込めるPcapNGファイルにダイレクトに保存することもできます。
■ Pcap/Pcapng変換と測定データ取込みが可能なPCソフトを用意
Wiresharkで読み込めるPcap/Pcapng形式へのデータファイル変換ソフト「lepcapcvt」を使えば、USBメモリー等に保存した測定データをパソコン上でPcap/Pcapng形式へ変換が可能。このソフトからLAN等でリンクされたアナライザーの[RUN](計測開始)、[STOP](計測終了)操作を行い、アナライザーの計測データをLAN等経由でパソコンに取り込んで計測ファイルとして保存することもできます。
測定データのテキスト変換やプリントアウト
PCリンクソフトを経由せず、本機上で測定データの指定範囲をテキストファイル に変換してストレージデバイスに保存できます。専用プリンターを接続すれば、 測定データの指定範囲の連続印刷や画面表示イメージのハードコピー印字も可能 です。