(LE-3500R用)
OP-FW10R
準備(拡張ファームウェアをアナライザーへ転送)
- アナライザーとパソコンをAUXケーブル(またはUSBケーブル)で接続
- 拡張ファームウェアCDをパソコンにセット
- CDに収録された転送ソフトでCDの拡張ファームウェアをアナライザーに書き込む
- 一度、書き込むと電源onで高速計測モードでアナライザーが起動
<OP-FW10Rのオープニング画面>
通常モードと高速計測モードの切り替えは、電源on時のキー操作で可能です。
高速計測モード → 通常計測モード : [Shift] と[0] を押しながら、電源on
通常計測モード → 高速計測モード : [Shift] と[3] を押しながら、電源on
使用方法
■RS-232C
アナライザーに付属のモニターケーブルLE-25M1 を利用してRS-232C ポートに接続します。
■RS-422/RS-485
アナライザーのRS-422/485端子台をRS-422/485回線に接続します。
Half-duplex | TxD +, TxD -, GND |
---|---|
Full-duplex | TxD +, TxD -, RxD +, RxD -, GND |
終端抵抗が必要な場合は、インターフェース基板上のDIP SWでONします。
■TTL
アナライザーに付属のTTLプローブケーブルを使って、アナライザーのTTLポートと計測対象を接続します。
■HDLC モニター
■HDLC シミュレーション
■SPI モニター
■SPI シミュレーション
□マスターモード
■SPI シミュレーション
□スレーブモード
モニター機能
■HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link
生データのままの通常表示、およびフレームレベル、パケットレベルの翻訳表示に対応。特定アドレス(フラグ直後の16ビット)のフレームのみをキャプチャーできるIDフィルタをSD側とRD側にそれぞれに指定でき、解析の効率を高めると共に、キャプチャーメモリーを有効に利用できます。
<HDLC設定画面例>
<HDLCモニター画面例 通常表示>
<HDLCモニター画面例 翻訳表示>
IDフィルタの動作説明
HALF-DUP:ON(半二重)の、IDフィルタを利用した振り分け表示の動作説明
半二重通信時には複数ノードの通信フレームが1対の通信ラインに連続的に流れます。このようなデータをそのままモニターすると、アナライザーの1つの表示ラインに連続的に表示されるため、着目したいノードの通信フレームが判りにくい場合があります。このようなときに、IDフィルタを利用した振り分け機能を利用すれば、着目したいIDの通信フレームをSD側、それ以外のフレームをRD側に振り分けて判りやすく表示することができます。
■SPI
SPIモニター機能は、クロック極性とクロック位相の組み合わせで4パターンあるSPI転送タイミングの全てに対応でき、対象機器を選びません。また、SS信号がローレベルのままで全フレームを転送してしまうSPI機器の場合でも、Frame end time(転送クロック休止時間 0.1 μ秒単位)を設定することで、CPUが介在する程度の時間単位でデータを分割でき、転送コマンドとデータの関係などが効率的に解析できます。
<SPI設定画面例>
<SPIモニター画面例 通常表示>
<パケット表示>
トリガー機能
最大8文字(ドント・ケア、ビットマスク指定可能)2組の単独またはシーケンシャル検出時、またはエラー(CRCエラー、アボート、ショートフレーム)検出時や外部信号の変化時に、モニター動作を自動停止します。
<トリガー設定画面例>
シミュレーション機能
開発初期段階や、高速通信を行う相手機器がない場合に役立つシミュレーションは、送信データテーブルに登録した160種類のテストデータをキー操作で1回または繰り返して送信することができます。
RS-422/RS-485インターフェース時には、DTE/DCEの選択やRS-485ドライバの自動制御が可能です。
TTL計測時には、出力信号レベルや出力タイプが指定でき、対象基板の電源仕様に応じた最適なテストが可能。また、SPIのシミュレーションは、マスターモードまたはスレーブモードを選択でき、本機がマスターとなるマスターモードでは、最高5Mbpsの高速データ送受信テストを実現しています。
<RS-485インターフェース設定画面例>
<TTLインターフェース設定画面例>
その他
SDカードやUSBメモリーに計測データを長時間記録するオートセーブ機能、テキスト印字やユーティリティソフトを利用したテキスト変換、特定データ列の検索やリモートコントロールなど、高速化しながらアナライザーの基本機能にも、しっかり対応。また、電源投入時に[SHIFT]と[0]のキーを押すだけの操作で、マルチプロトコルに対応する標準ファームウェアの動作モードにワンタッチで切り替わります。