Ethernetネットワークの評価・性能テスト
データ解析をUSBポートで手軽に実現
LANパケットテスター
LE-580FX
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LE-580FXは、パソコンのUSB2.0に接続して使用するLANアナライザーです。
10/100BASE-TXの全二重データを取り込みUSB2.0の480Mbps高速転送でPCに出力できるタップ(TAP)モードと最大100Mbpsのラインレートでテストパケットを出力できるパケットジェネレータ(PG)モードを装備しています。
ノートパソコンと組み合わせれば、どこでも簡単にLANの計測を始めることができます。次の用途に最適です。
- 新バージョンリリース!!テスト対象機器間のLANプロトコルやデータの確認
- 英語表示と日本語表示が選択可能
- 最大250,000,000フレームの大容量記録
- RFC2544準拠のテストをサポート
- トラフィック(通信量)の時系列変化の確認と評価
- エラー頻度などネットワーク統計情報の取得
(エラーフレームも種類別にカウント可能) - ネットワーク負荷テスト用のテストパケット出力
- レーテンシー(転送遅延時間)などQoS測定
- ネットワーク通信プロトコルの学習や教育
USBバスパワーで動作可能、手軽に持ち運べるLAN解析ツール
小型・軽量でUSBバスパワーで動作できるので、ノートパソコンと共にバッグに入れて手軽に持ち運ぶことが可能です。
各部の説明
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10/100MbpsのLANデータをUSB経由でキャプチャ
本体のA/Bポートにスルー接続されたLANケーブル内を流れる10/100BASE-TXの全二重データを分岐して取り込みUSB2.0ポートから出力するタップ(TAP)モード。USBで接続したパソコンにデータを取り込み、その内容を表示することができます。
キャプチャデータのエクセル出力
キャプチャしたデータは、Excelファイルにエクスポートすることができます。
<Excel画面>
特定パケットのみを取得可能なフィルタ機能
全パケットを取り込むだけでなく、指定した条件で特定のパケットのみを取り込むことができます。
フィルタ条件は、MACまたはIPアドレス指定、プロトコル(ARP/IP/ICMP/IGMP/TCP/UDP/ユーザー定義)とIPアドレスとポート指定、パケットサイズ指定などが可能です。
トラフィック量は目視できます
視覚的にトラフィックの量を確認することができます。各回線ごとに縦に3本の棒グラフで、パケット・利用率・エラー数カウントの割合を示しています。
著名なイーサネット解析ソフトが利用可能
キャプチャしたデータは、イーサネット解析ソフトとして広く利用されているEthereal / Wiresharkで利用可能。また、パソコンのネットワークアダプタとして動作するため、Ethereal / Wiresharkなどの解析ソフトから直接本機を制御でき、使い慣れたテスト環境を提供します。
<Wiresharkによる解析表示画面>
Ethereal / WiresharkによるTAPモニター
Ethereal / WiresharkからLE-580FX本体を直接制御して、ライン上のパケットをリアルモニタすることも可能です。弊社HP上で配布しているユーティリティツールと組み合わせれば、測定対象のポートのメディアタイプに合わせてLE-580FX本体のメディアタイプを設定することができ、便利に使用できます。
最高100Mbpsのラインスピードでパケット出力
指定した転送レートでテストパケットを出力し、ネットワーク機器の通信処理能力や高トラフィックなネットワーク環境下での機器の挙動を評価するパケットジェネレータモード。本体のFPGAでパケットを生成し出力するため、パソコンの性能に左右されません。
テストパケットを自由に定義可能
2〜7レイヤのフレームデータを128種類まで自由に定義し連続または回数指定で送信。タグVLANやMPLSの指定、CRCなどのエラー付加にも対応しています。また、キャプチャしたデータを送信パケットとして簡単に利用することも可能です。
統計に役立つ豊富なハードウェアカウンタを内蔵
ネットワークの品質を定量的に調べるときに役立つに統計情報を本体のFPGAで計数し、時系列の変化が判りやすいトレンドチャートや計測ポート別の集計表形式で表示します。
データ数やパケット数を単に計数するだけでなく、各種エラー別、パケットサイズ別、データ衝突タイプ別、フィルタで指定した特定パケットなど、きめ細かく分類して計数が可能です。
エラータイプ | TCPチェックサム、IPチェックサム、Alignment Error、Dribble Error、CRC Error、DIチェックサムError、Sequence Miss(Series Error)、BERT Error |
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パケットサイズ | 64バイト以下、64〜127バイト、128〜255バイト、256〜511バイト、512〜1023バイト、1024〜1518バイト、1518バイト以上 |
コリジョン(衝突)タイプ | 総衝突回数、1回の衝突だけで送信が成功した回数、2回以上の衝突で送信が成功した回数、16回の衝突で転送を失敗した回数、512ビット時間経過後に衝突を検出した回数 |
VLAN対応のQoSテスト機能
本機のポートAからポートBに(または、ポートBからポートAに)テストデータを送信しネットワークのQoSテストが可能。VLAN のVID (0〜4095) やCoS (0〜7) パラメータも付加できる最大8つのテストパケット列を出力し、パケットロスやレイテンシータイムなどの基本的なQoSを評価できます。RFC 2544準拠テストツールの無償提供
RFC-2544(インターネットに関する技術仕様)準拠のユーティリティソフトLE-580FX F2544をご用意しました。
- スループット
- レーテンシー
- パケットロス
- バックツーバック(バッファ能力テスト)
4つのテストが簡単な操作で可能です。
(弊社HPからのリリースとなります)
無償・無保証でのご提供となります。
ダウンロードはこちら
RFC2544の資料はIETFのHPにあります。
ユーザーによるアプリケーションの開発が可能に
APIのご提供
LE-580FX(デバイス)を制御するためのAPI(Application Programming Interfaces)をBCBおよびVC環境のライブラリとして、無償でご提供します。
このAPIによって、ユーザー自身でPCアプリケーションを開発し、LE-580FX(デバイス)を制御することが可能になります。
LE-580FXのAPIをご利用いただくにあたっては、下記の内容をご承諾いただきます。
- 無保証、無サポートとなります。
- 必ずお客様の責任においてご使用ください。
- 再配布は固く禁止しておりますのでご遠慮ください。
APIのご請求について
ユーザー登録をされる上で、APIファイル一式のご請求要望を「ご意見、ご要望」欄に入力してください。
なお、LE-580FXの購入をご検討中のお客様は、お問い合わせください。
お客様のニーズに応える受託開発
ラインアイでは、上記APIのご提供とは別に、ユーザーのニーズに応じたLE-580FXアプリケーションの受託開発を承っております。
- 開発の現場で
ネットワーク機器の通信シミュレーションツール
- ネットワーク機器の開発に際して、LANポートのリンク確認から通信のシミュレーションまでを簡単な設定で行う開発ツールが実現可能です。開発工数の改善に役立ちます。
- 生産の現場で
ネットワーク機器の通信テストツール
- ネットワーク機器の生産ラインで、製品の通信機能を検査するテストツールが実現可能です(以下、サンプルのご紹介)。
サンプルソフト
ネットワーク機器の生産ラインにおける利用を想定したデモンストレーション用サンプルソフト「LE-580FX MPT」を無償でリリースします。
LE-580FX MPTは、スイッチングハブなどネットワーク機器の生産ラインで、製品の通信機能を検査する試験機を想定したサンプルソフトです。
設定画面 | 測定後の画面 |
LE-580FXをLANケーブルでスイッチングハブに接続し、次のような検査項目を設定条件どおりに一括して行った後、検査結果をテキストファイルに保存します。
検査項目
パケットの送受信(Tx/Rx のテスト)
フロー制御
ブロードキャスト
フィルター
CRCエラー
PING
- LE-580FX MPTはサンプルソフトです。無保証の条件でのご利用となります。
- 必ずお客様の責任においてご使用ください。
- LE-580FX MPTの操作に関する詳細は、LE-580FX MPTユーザーズマニュアルをご参照ください。
LE-580FX MPTダウンロードはここから。
受託開発のご相談については、こちらまで。