PC接続型通信プロトコルアナライザー
データロガー
LE-200PF
単体で通信データロガーとしても利用可能
PC接続型通信プロトコルアナライザー
マルチプロトコル対応
利用状況に応じた2ウェイ動作
普段の開発時は、付属のPCリンクソフトLE-LINK20Fを使用してパソコンの機能を最大限に活用できるリモートモードでPC接続型プロトコルアナライザー、パソコンが持ち込めない過酷な現場に設置して連続測定が必要な時は、ロガーモードでPCレスの単独動作が可能な通信データロガーとして利用できます。
1つのPCリンクソフトで複数のアナライザーを制御
リモートモードは、複数のアナライザーを同時にコントロールして、アナライザーを接続した複数地点の通信データの解析が可能。各アナライザー分の測定ウィンドウを1台のパソコンの画面に表示して通信状況を確認できます。
Wi-Fi接続機能でさらに便利に
従来のUSB接続に加えて、Wi-Fi接続によるリモートモニターにも対応。アナライザー自身がWi-FiアクセスポイントになるAP(アクセスポイント)モードと周囲の無線アクセスポイントを経由して接続するSTA(ステーション)モードが利用できます。
また、付属のユーティリティソフトlefiledownloadを使ってロガーモードの計測動作を止めずに、SDカードに記録されている通信ログファイルをWi-Fi経由で確認することができます。これによりアナライザー単独での通信回線の調査を継続しながら、必要な時だけPCでログファイルのタイムスタンプを確認して問題が発生した前後の通信記録を確認するような使い方ができます。
<LEデータファイルダウンローダー表示画面例>」
LEファイルダウンローダーはAndroid版も提供しており、WiFi経由で取得したデータをメールで送信できます。
GooglePlay より入手してください。
RS-232C / RS-422 / RS-485に標準対応
産業分野や医療機器分野で利用頻度が高いRS-232C / RS-422 / RS-485の計測インターフェースを標準装備。 RS-232Cインターフェースは制御線や同期通信用の送受信クロックを含む11ラインに対応しており、シミュレーション時は制御線の自動制御も可能です。RS-422 / RS-485インターフェースは、シミュレーション時のドライバ自動制御が可能です。
■各部説明
■計測インターフェース(DSUB25pin)の信号定義
Pin | 信号 | Pin | 信号 | |
---|---|---|---|---|
1 | FG | 14 | - | |
2 | RS-232C SD | 15 | RS-232C ST2 | |
3 | RS-232C RD | 16 | - | |
4 | RS-232C RS | 17 | RS-232C RT | |
5 | RS-232C CS | 18 | RS-422/485 TXDB+/TR+※2 | |
6 | RS-232C DR | 19 | RS-422/485 TXDA-/TR-※2 | |
7 | GND※2 | 20 | RS-232C ER | |
8 | RS-232C CD | 21 | - | |
9 | +5VDC※1 | 22 | RS-232C CI | |
10 | RS-422 RXDB+※2 | 23 | - | |
11 | RS-422 RXDA-※2 | 24 | RS-232C ST1 | |
12 | RS-422 RXCB+ | 25 | (DC IN)※3 | |
13 | RS-422 RXCA- |
DSUB25pinコネクタの9, 10, 11, 12, 13, 18, 19pin に6V以上の電源が割り当てられた機器を計測インターフェースに接続すると本機が故障する可能性がありますので、接続しないでください。
■RS-485の接続イメージ
■TTLレベル通信にオプションで対応
オプションのOP-5MLを利用することで、1.8V、3.3V、5V系のTTLレベル通信をモニター可能。プリント基板上のマイコンUARTポートやUSARTポートと各種通信ユニット間のTTL信号線をプロービングして測定するときに最適です。
TTLモニタープローブポッド OP-5MLに関してはこちら。
■外部機器と連動した計測が可能
外部トリガー入出力端子を利用して、外部信号の変化でトリガーしたり、特定の通信状態をトリガーとして外部計測器に伝えたりできます。
信号名称 | 機能 |
---|---|
TRGIN | 外部トリガー入力 |
TRGOUT | 外部トリガー出力1 |
TRGOT2 | 外部トリガー出力2 |
GND | 信号グランド |
マルチプロトコルをサポート
調歩同期通信(ASYNC、PPP)だけでなく、キャラクタ同期通信(SYNC、BSC)やビット同期通信(HDLC、SDLC)にも対応可能。テスト状況に応じて、ビット送出順序や極性、NRZ/NRZI変調フォーマット選択などができ、多彩な表示モードで効率的な解析を支援します。
<ASYNCモニター画面>
<PPP翻訳>
<SDLC/SDLCE/X.25/X.25Eフレーム翻訳>
<LAPDフレーム翻訳>
<X.25 パケット翻訳>
<LAPDパケット翻訳>
■通信エラーを確実にキャッチ
パリティエラーやフレミングエラー、各種のブロックチェックコードBCCエラー、SDLC/HDLCのショートフレームなどの判定が可能。また、トリガー機能の文字列一致条件にアプリケーションレベルのエラー通知文字列等を設定すれば、異常時の通信シーケンスを見つけることができます。トリガーアクションとして、外部トリガー信号出力やユーザー定義LEDの点灯を指定することで、外部機器へのエラー通知やロガーモードでの(パネルLED点灯による)通信エラー確認を実現できます。
トリガー設定画面
トリガーは4 点まで設定でき、各トリガー条件とトリガー動作を個別に設定することができます。
チェックマークをつけたトリガーが測定開始時点で有効となります。
■通信ログを長時間連続記録
測定データは、指定ファイルサイズの通信ログファイルとして、リモートモードではパソコンのHDDに、ロガーモードでは本体のSDカードに、指定のファイル数まで自動保存され、指定ファイル数に達した後、最初のファイルを削除し新たなファイルを追加していくことでエンドレスの記録を実現しています。もちろん、指定ファイル数を記録した時点で測定を停止することも可能です。稀にしか発生しない原因不明の通信障害の解明に役立ちます。
対象回線の速度 | 指定容量2Gバイト時 例:2Mバイト×1,000ファイル |
---|---|
9600bps | 約120時間 |
230.4Kbps | 約5時間 |
<ロガーモードのログ設定画面>
■任意の通信速度で計測テストが可能
有効数字4桁で任意の通信速度に設定できるので、特殊な速度の通信回線でもモニターが可能です。通信データと共に記録されるアイドルタイムやタイムスタンプはアナライザー本体の高精度タイマーで計測されるため、パソコンの処理能力に依存しない正確な測定が可能です。
<計測設定>
■波形モニター機能
最高50n 秒の時間分解能で通信ラインの変化タイミングを測定して、ロジックアナライザのように波形表示することができます。
<波形モニター設定画面>
<波形モニター表示画面>
■簡単操作のシミュレーション機能を標準装備
受信データを確認しながら、事前に登録した16種類の送信データ、またはFOXメッセージなどの固定データをワンクリックで送信できるので、通信手順のステップ確認や連続通信テストなどに広く利用できます。
<シミュレーションデータテーブル登録>
<送信データ選択画面>
■内蔵RTCを利用したスケジュール計測
本体に電池でバックアップされたリアルタイムクロック(RTC)を内蔵。計測開始と終了の時間を指定したスケジュール計測が可能です。オートパワーオフ機能を利用すれば、計測終了後に自動的に電源が切れ無駄な電力を消費しません。
<スケジュール計測設定>
■通信ログファイルにシームレスにアクセス
通信ログファイルはパソコンで詳細に表示可能。一括して全てのファイルを読み込んでも、1つの計測ログファイルを扱うようなシームレスな操作性を実現しています。また、測定したデータをテキスト形式やCSV形式に変換でき、ワープロや表計算ソフトで活用できます。
<テキスト変換>
<テキスト変換したフォーマットの例>
利用シーンを拡げる安心設計
■突然の停電から貴重な測定データをガード[特許取得済み]
スーパーキャパシタを効果的に利用した新開発の瞬時停電時最適バックアップ制御方式により、SDカードへのデータ記録中に停電になってもSDカードの破損を防ぎ、SDカード内の貴重な通信ログファイルを守ります。また、停電からの復電時の計測スタートのタイミングを、即時スタートとスーパーキャパシタ充電後のスタートのいずれかを選択できるので、電源系統の状態や通信データの発生状況に応じた連続計測が可能となりました。
■過酷な現場環境に適合できる堅牢な小型筐体
手のひらサイズで堅牢な本体は、-10~+55℃で利用可能。USBバスパワー動作だけでなく、DC7~34Vの外部DC電源でも動作可能です。 SDカードスロットとUSBコネクタには2ウェイ動作に配慮した防塵カバーを装備。35mmDINレールへの取り付けにも対応できるので、調査対象設備への固定や検査ラインへの組み込みも簡単です。
<防塵キャップを装備>
<DINレール取付例>
■日本語と英語を自動切換え
日本語Windows®上では日本語表示、英語版Windows®上では英語表示に自動的に切り替わりますので、海外の開発拠点にも安心して導入いただけます。