LAN接続型デジタルIOユニット
LA-8T
オープンコレクタ出力:8点
<入出力構成>
端子 | 記号 | 入出力構成 |
---|---|---|
1 | DO1 | オープンコレクタ出力1 + |
2 | DGND1 | 出力1のエミッタ - |
3 | DO2 | オープンコレクタ出力2 + |
4 | DGND2 | 出力2のエミッタ - |
5 | DO3 | オープンコレクタ出力3 + |
6 | DGND3 | 出力3のエミッタ - |
7 | DO4 | オープンコレクタ出力4 + |
8 | DGND4 | 出力4のエミッタ - |
9 | DO5 | オープンコレクタ出力5 + |
10 | DGND5 | 出力5のエミッタ - |
11 | DO6 | オープンコレクタ出力6 + |
12 | DGND6 | 出力6のエミッタ - |
13 | DO7 | オープンコレクタ出力7 + |
14 | DGND7 | 出力7のエミッタ - |
15 | DO8 | オープンコレクタ出力8 + |
16 | DGND8 | 出力8のエミッタ - |
詳細(LA-8R, LA-8P-P, LA-8T, LA-4T4S-P 共通)
■小型・低価格ながら合計8点の接点に対応
小型ながら8点の接点制御・監視に対応※。必要な接点数が6点や7点など、従来のLANIOシリーズ(制御・監視対象接点は通常5点)が2台必要だったシステムにも、1台で対応できます。
■外観図(LA-8R, LA-8P-P, LA-8T, LA-4T4S-P 共通)
CADデータ画像となります。
■わかりやすい日本語の設定ソフトを用意
設定ソフトLANIOsetを利用すれば、IPアドレスの設定やメールアラート設定、入力延長での対向TCP接続設定などを簡単に行うことができます。
[検索] をクリックすると、パソコンと同一ネットワーク上にある全てのLANIOを検索して、MAC アドレス / IP アドレス / (型番)の 形式で「デバイスリスト」に一覧表示されます。「デバイスリスト」の中から設定対象機を選択して各種の設定が可能です。
IPアドレスの設定エリア:DHCPとAuto-IP が有効な「IP アドレスの自動取得」や固定のIP アドレスを設定できます。
[メールアラート]ボタン:メールアラートの設定ウィンドウが開きます。
[入力延長]ボタン:PCレスの入力延長機能に必要なTCP 接続設定ウィンドウが開きます。
[その他の設定]ボタン:出力端子のワンショット機能や起動時状態を設定します。
「設定ファイル」エリア:内蔵LAN デバイスの設定情報(セットアップレコード) の保存と書き込みができます。
【LANIOset メイン画面】
■複数箇所への設置、試運転や保守作業に配慮
入出力の状態をケース表面のLEDで確認できますので、導入試運転の動作チェックが簡単に行えます。
LA-4T4S-PのLED例
また、制御対象機器との結線を外さずに本体ユニットを交換できる着脱式端子台を採用していますので、メンテナンス作業時間を大幅に短縮することができます。
付属端子台。(LA-8R, LA-8P-P, LA-8T, LA-4T4S-Pには2個付属します)
複数箇所に同一型番のLANIOを設置するときにも設定ツールLANIOsetが役立ちます。
[設定の一括保存]
IPアドレスなどの設定情報(セットアップレコード)を保存先とファイル名を指定して一括保存できます。
[設定の一括書き込み]
IPアドレスを含むセットアップレコードファイルの内容を対象機種に書き込めます。同一設定を複数機にコピーする時やCD付属の出荷時セットアップレコードを使って初期状態に戻したい時に利用します。
<LANIOsetの設定一括書き込み ファイル選択画面例>
■2系統入力の電源仕様
現場の電源状況に応じて、ピンヘッダ型コネクタまたはACアダプタ用ジャックのどちらからでもDC8~30Vを給電できます。
また、隣接した2台のユニット間を電源分岐ケーブル(別売:LAH-2XH)で接続すれば、1個のACアダプタで2台のユニットに給電でき、ACアダプタの設置スペースとコストを削減できます。
■FA対応の堅牢設計
ノイズに強く堅牢な金属筐体や-20~55℃の広い動作温度範囲により、過酷なFA現場環境でも安心して導入いただけます。
また、別売りDIN取付プレート(SI-DIN70/SI-DIN30)を利用して35mmDINレールへの取り付けにも対応可能です。
■10Base-T/100Base-TXのLANネットワークに対応
LANインターフェース部にラントロニクス社デバイスを内蔵。10Base-T/100Base-TXを自動判定してLANに接続できます。TCP/IP、UDP/IPを利用してデジタル信号の監視、制御を行うことができます。
■パソコンからの簡単制御
TCP/IPのペイロード部分に取扱説明書に記載されている簡単な制御コマンドを送ることで入出力を制御できます。
LAN上のユニットは、IPアドレスだけでなく、機種番号やロータリスイッチで設定したID番号で識別できますので、LAN上に同一モデルを複数接続している場合でも確実に目的の1台を特定できます。
■制御ソフトを標準添付
標準添付の制御ソフト(LA-PC20)を利用すれば、入力状態の確認や出力信号のON/OFFなどの基本動作をお手持ちのPCから簡単に行えます。
制御ソフトLA-PC20の動作環境 | |
---|---|
動作OS | Windows® 7/8.1/10/11 |
※ OS環境によってメッセージが日本語または英語で自動切換表示されます。 |
- LAN上のユニットを検索表示
- 出力信号を手動または指定周期でON/OFF制御
- 入力信号を手動または指定周期でON/OFF表示
- 入出力履歴を指定周期でCSV形式ファイルに保存
【ユニットの追加ダイアログ】
【LA-PC20 メイン画面】
【LA-8R用画面】
【LA-4T4S-P用画面】
【LA-8P-P用画面】
■スマホやタブレットから動作確認が可能
スマートフォンやタブレットからWi-Fiを経由してLANIOの動作確認ができます。
iOS版はAppStoreでLAAD10を、Android版はGoogle PlayでLAAD10-Ver2やLAPulseModeADを検索して入手してください。
[ LAAD10の使用方法 ]
- IPアドレスを入力できます。
- ポート番号を入力できます。(ポート番号は出荷時設定10003)
- IPアドレス、ポート番号入力後タップすると接続します。
- 無線APを経由してLANIOのMacアドレスを検索し 5 に表示します。(MacアドレスはLAN接続部下部のラベルに表示してあります。)
<LAAD10 デバイス選択画面>
- タップすると、DO1に設定された機器の名前を入力し設定できます。
- タップするごとに出力のON/OFFを切り替えます。
- チェックすると指定時間周期で出力のON/OFFを切り替えます。周期は100m 秒単位 に1 ~ 9999 の範囲で指定できます。
- 指定時間周期を設定できます。
- タップしたときの入力状態を取り込んで表示します。
- 接続を終了する場合にタップします。またはホームボタンをタップしてください。
<LAAD10 デバイス操作画面>
[ デモモード ]
LANIO製品本体がなくても操作イメージを確認いただけます。
- アプリを開いて、左上のLINEEYEアイコンを3回タップ。
- 「検索」ボタンを押す。ヘッダー部が赤くなればデモモードです。
- 検索されたLANIO製品(実際にはつながっていません)を選んで操作感をお試しください。
<LAAD10 デモモード画面>
■独自の制御システムを開発可能
Visual BasicやC++、C#言語用の 入出力関数ライブラリ が用意されているので、PCで動作する他のソフトウェアと連携した独自の制御システムなどを短時間に開発することができます。
【入出力関数の例】
LELanioSearch(int msec) | LAN上のユニットを検索 |
LELanioGetId(int lanio, int *id) | ID番号を取得 |
LELanioConnectByIdModel(int id, int model) | 指定モデル指定IDに接続 |
LELanioConnectByIpAddress(char *ipaddr) | 指定IPアドレスに接続 |
LELanioOutPio(hLANIO handle, int pio, BOOL active) | 指定do信号のon/off制御 |
LELanioInPio(hLANIO handle, int pio, BOOL *active) | 指定di信号のon/off確認 |
<ライブラリを使ったプログラム例>
iniファイルからIPアドレスや項目名を設定し、LA-8Rを制御するプログラム
Python ライブラリをリリース
Python を利用してよりお手軽にプログラムを作成いただけるようになりました。サンプルコードも収録されています。
こちらからダウンロードいただけます。
<サンプル実行例(LA-3R3P-Pでの例)>
対応環境: Python 3.6以降
■対向接続によるPCレスの入力延長機能
ネットワーク経由で対向接続することで、パソコンを使用せず、入力ユニット側の信号状態を対向接続された出力ユニットの出力端子の状態として延長できます。
LA-8P-Pと LA-8R、LA-8T による片方向延長例
LA-4T4S-P による双方向延長例
[動作原理]
- 入力ユニット(LA-8P-P、LA-4T4S-P)は、電源投入時および入力信号に変化があった時※、入力状態に相当する出力制御LANパケットを出力ユニット(LA-8R、LA-8T、LA-4T4S-P)に送信
- 出力ユニットは、そのパケットを受けて出力を制御
入力変化→[入力ユニット]→出力制御LANパケット→[出力ユニット]→接点変化
1:NやN:1の入力延長にも対応
LA-8R, LA-8P-P, LA-8T は1地点の入力を多地点に伝達することも、多地点の入力を1地点に伝達することもできます。使用イメージの詳細はこちらをご覧ください。
LANIO(Gバージョン)に新機能追加、多地点入力による1地点出力を手軽に実現
■自動ON/OFF制御機能 (LA-8R, LA-8T, LA-4T4S-P)
指定周期で出力端子を自律的にON/OFFすることができます。パソコンから頻繁に出力コマンドを送ることなく、長時間連続の負荷ON/OFF テストなどを行うことができます。
自動ON/OFF する出力端子と、切替周期を100-255000msecの範囲で設定可能。さらに各端子ごとにON時間、OFF時間を個別に設定することができます。
■起動時出力状態設定とワンショット出力機能 (LA-8R, LA-8T, LA-4T4S-P)
LA-8R、LA-8T、LA-4T4S-Pの各出力端子には、起動時出力状態設定、またはワンショット出力機能のいずれかを設定することができます。
起動時出力状態
[ 通常 ] : 通常の動作モードです。起動時の状態はOFF、制御コマンドでONされると次の制御コマンドを受け取るまでその状態を維持します。[ 起動時ON ] : 本機が電源投入またはリセットされた際に、速やかにON状態になります。
ワンショット
該当の出力端子へONにする制御コマンドを送った後、すぐさまOFF にする制御コマンドを送ると、 ONコマンドを受けた時に出力端子がON 状態となり、設定された時間経過後自動的にOFF状態に戻ります。コマンドの到着時間差に関わらず一定時間出力がONされるため、ネットワーク遅延の影響を受けにくい制御が可能です。
ワンショット時間は0.1~25.5秒(1~255×100msec)の範囲で指定可能です。
■自動リセット機能
指定した時間以上コマンドの受信が無い場合に自動的に本体をリセットするように設定できます。
リセット後は、電源投入した直後と同じ状態になります。LAN に接続中であれば、リンクが切断されます。各出力端子の出力状態は、設定された起動時出力状態になります。
ネットワーク障害等で制御不能になった場合のフェールセーフなどに応用が可能です。