無線LAN接続型デジタルIOユニット
LA-5T2S-W
LA-5T2S-W2
オープンコレクタ出力:5点
フォトカプラ絶縁入力:2点
■内部回路・入出力構成
【 内部回路・入出力構成 】
端子 | 記号 | 入出力構成 |
---|---|---|
1 | DO1 | OC出力1 |
2 | DO2 | OC出力2 |
3 | DO3 | OC出力3 |
4 | DO4 | OC出力4 |
5 | DO5 | OC出力5 |
6 | COM | 出力共通- |
7 | DI1 | DC入力1+ |
8 | DC入力1- | |
9 | DI2 | DC入力2+ |
10 | DC入力2- |
【 接続例 】
【 ブロック図 】
詳細(シリーズ共通)
■超小型・低価格で分散配置に最適
小規模な制御用途に特化したことで、無線LANインターフェースを内蔵しながら、手のひらサイズの小型化と低価格を実現。
制御対象が工場内に分散していて1カ所当たりの必要点数が多くない遠隔制御用途に最適です。
■外観図(シリーズ共通)
内蔵アンテナモデル(型番の末尾 W)
外付けアンテナモデル(型番の末尾 W2)
■わかりやすい日本語の設定ソフトを用意
ユニットの初期設定はスマホやPCからブラウザ経由で簡単に行えます。さらにメールアラート設定、入力延長での対向TCP接続設定など、詳細設定を行うために日本語の設定ソフト(LANIOset)が付属しています。
[検索] をクリックすると、パソコンと同一ネットワーク上にある全てのLANIOを検索して、MAC アドレス / IP アドレス / (型番)の 形式で「デバイスリスト」に一覧表示されます。「デバイスリスト」の中から設定対象機を選択して各種の設定が可能です。
IPアドレスの設定エリア:固定のIP アドレスを設定できます。
[メールアラート]ボタン:メールアラートの設定ウィンドが開きます。
[入力延長]ボタン:PCレスの入力延長機能に必要なTCP 接続設定ウィンドが開きます。
「設定ファイル」エリア:内蔵無線LAN デバイスの設定情報の保存と書き込みができます。
【LANIOset メイン画面】
SMTP over SSLに対応、画像例ではDI6またはDI7がONになった時に、「送信先メールアドレス」に入力したメールアドレスにSMTPサーバー経由で「メッセージ」欄に記載された内容を件名としてメール送信します。
【メールアラート設定画面例】
1対1で対向接続するLA-5R(IPアドレス:192.168.0.159)にLA-5P-P側からTCP接続する時の設定例
【入力延長の設定画面例】
■複数箇所への設置、試運転や保守作業に配慮
入出力の状態をケース表面のLEDで確認できますので、導入試運転の動作チェックが簡単に行えます。
また、制御対象機器との結線を外さずに本体ユニットを交換できる着脱式端子台を採用していますので、メンテナンス作業時間を大幅に短縮することができます。
複数箇所に同一型番のLANIOを設置するときにも設定ツールLANIOsetが役立ちます。
[設定の一括保存]
IPアドレスなどの設定情報を保存先とファイル名を指定して一括保存できます。
[設定の一括書き込み]
IPアドレスを含む設定情報の内容を対象機種に書き込めます。同一設定を複数機にコピーする時に利用します。
■2系統入力の電源仕様
現場の電源状況に応じて、ピンヘッダ型コネクタまたはACアダプタ用ジャックのどちらからでもDC8~30Vを給電できます。
また、隣接した2台のユニット間を電源分岐ケーブル(別売:LAH-2XH)で接続すれば、1個のACアダプタで2台のユニットに給電でき、ACアダプタの設置スペースとコストを削減できます。
■標準でDINレール取付に対応
本機の裏にある凹部に下図のように35 mm幅DIN レールへ取り付けることができます。
■Wi-Fi接続はアクセスポイント経由または直接接続が可能
○アクセスポイントモード(以下、APモード) Ver.1.16以降
無線LANIO自身が無線APになり、無線LANの親機として動作します。この機能により、Wi-Fi対応のPCやタブレットなどから外部APを経由せずに直接無線LANIOを制御・監視することができます。
※ APモードではインターネット経由のアクセスやメールアラート機能は利用できません。
[ 接続イメージ ]
また、APモードを利用することで無線LANIO同士を直接1対1で接続することができ、外部APを用いずに無線LANで接点情報を伝達することが可能です。
[ 外部APなしで接点信号を延長 ]
■パソコンからの簡単制御
TCP/IPのペイロード部分に取扱説明書に記載されている簡単な制御コマンドを送ることで入出力を制御できます。
同一ネットワーク上のユニットは、IPアドレスだけでなく、機種番号やロータリスイッチで設定したID番号で識別できますので、同一ネットワーク上に同一モデルを複数接続している場合でも確実に目的の1台を特定できます。
LA-5T2S-Wの制御コマンド例(DO1およびDO3をON):
step1
パソコンなど -----> [TCP/IPヘッダ] + (F0h 00000101b) -----> LA-5R-W
step2--LA-5R-WはDO1およびDO3をON、その他をOFFに設定し同じコマンドを返送します。
パソコンなど <----- [TCP/IPヘッダ] + (F0h 00000101b) <----- LA-5R-W
制御完了
出力設定ビットは、0 のとき出力OFF、1 のとき出力ON を表します。
■制御ソフトを標準添付
標準添付の制御ソフト(LA-PC10)を利用すれば、入力状態の確認や出力信号のON/OFFなどの基本動作をお手持ちのPCから簡単に行えます。
各入出力接点毎に名前を付けることもできます。
制御ソフトLA-PC10の動作環境 | |
---|---|
パソコン | DOS/V互換機 |
動作OS | Windows® 7/8/8.1/10 |
※ OS環境によってメッセージが日本語または英語で自動切換表示されます。 |
- 同一ネットワーク上のユニットを検索表示
- 出力信号を手動または指定周期でON/OFF制御
- 入力信号を手動または指定周期でON/OFF表示
- 入出力履歴を指定周期でCSV形式ファイルに保存
【LA-3R3P-P用画面例】
【LA-PC10 メイン画面】
【LA-5R用画面例】
【LA-5T2S用画面例】
【LA-7P-A用画面例】
■スマホやタブレットから動作確認が可能
スマートフォンやタブレットからWi-Fiを経由してLANIOの動作確認ができます。
iOS版はAppStoreでLAAD10を、Android版はGoogle PlayでLAAD10-Ver2やLAPulseModeADを検索して入手してください。
[ LAAD10の使用方法 ]
- IPアドレスを入力できます。
- ポート番号を入力できます。(ポート番号は出荷時設定10003)
- IPアドレス、ポート番号入力後タップすると接続します。
- 無線APを経由してLANIOのMacアドレスを検索し 5 に表示します。(MacアドレスはLAN接続部下部のラベルに表示してあります。)
<LAAD10 デバイス選択画面>
- タップすると、DO1に設定された機器の名前を入力し設定できます。
- タップするごとに出力のON/OFFを切り替えます。
- チェックすると指定時間周期で出力のON/OFFを切り替えます。周期は100m 秒単位 に1 ~ 9999 の範囲で指定できます。
- 指定時間周期を設定できます。
- タップしたときの入力状態を取り込んで表示します。
- 接続を終了する場合にタップします。またはホームボタンをタップしてください。
<LAAD10 デバイス操作画面>
[ デモモード ]
LANIO製品本体がなくても操作イメージを確認いただけます。
- アプリを開いて、左上のLINEEYEアイコンを3回タップ。
- 「検索」ボタンを押す。ヘッダー部が赤くなればデモモードです。
- 検索されたLANIO製品(実際にはつながっていません)を選んで操作感をお試しください。
<LAAD10 デモモード画面>
■制御ソフトやアプリがない場合でも簡易的に動作確認が可能
パソコンの付属制御ソフトが利用できなかったり上記のAndroidアプリが利用できない場合でも、PCやスマホ、タブレットからIPアドレスをブラウザ入力して簡単に動作確認を行うことができます。
■独自の制御システムを開発可能
Visual BasicやC++、C#言語用の 入出力関数ライブラリ やソースコード付きのサンプルプログラムも用意されていますので、PCで動作する他のソフトウェアと連携した独自の制御システムなどを短時間に開発することができます。
【入出力関数の例】
<ライブラリを使ったプログラム例>
iniファイルからIPアドレスや項目名を設定し、LA-5Rを制御するプログラム
Python ライブラリをリリース
Python を利用してよりお手軽にプログラムを作成いただけるようになりました。サンプルコードも収録されています。
こちらからダウンロードいただけます。
<サンプル実行例(LA-3R3P-Pでの例)>
対応環境: Python 3.6以降
■メールアラート機能
事前登録した特定のメールアドレスに対して入力信号の変化を知らせるeメールを送信できます。警報信号を入力すれば、異常発生時にeメールで通知するメールアラートシステムをPCレスで実現できます。
■PCレスの入力延長機能
ネットワーク経由で対向接続することで、パソコンを使用せず、入力ユニット側の信号状態を1対1で対向接続された出力ユニットの出力端子の状態として延長できます。
■パルスカウント機能
自立的に入力信号の変化回数をカウントする機能が利用できます。
- 計数可能パルス幅:最小40μsec(Duty 40~60%の場合、約10kHz相当)
- 最大計数値: 4294967295カウント
- 計数期間:0.1sec、1sec、10sec、START-STOP
- メールアラート:指定数に対し、多い、少ない、等値でメールを送信
- チャタリングフィルタ:ON/OFF選択可能