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2023年 12月 5日

シングルペアイーサネット (SPE) とSPoE/PoDLの計測に対応した新アナライザーを開発中

開発の背景

自動車産業では昨今、映像などの膨大な量のデータ処理や外部とのシームレスなやり取りを目的にEthernetの技術が普及してきています。また他の産業分野でも工場のスマート化などに伴い、センサーなどのデータを収集・分析するために、従来のフィールドバスからEthernetへの置き換えが進められています。これらの分野では従来のEthernetよりも低コストなシングルペアイーサネットの普及が予測されています。シングルペアイーサネット(SPE)とは、従来の4芯2ペアや8芯4ペアのケーブルとは異なり、2芯1ペアのケーブルで通信を行う規格で、データ通信と同時に給電(PoDL: PowerOverDataLine)/(SPoE: Single Pair Power over Ethernet)を行うことも可能です。 また、SPEの規格のうち「10BASE-T1S」では従来のポイントツーポイント通信の他にマルチドロップ通信も可能なために使用用途は大きく広がっており、それらのSPE各規格の通信を計測・評価可能とする機器が強く求められています。

商品概要

このたび㈱ラインアイは「100BASE-T1」、「10BASE-T1L」、「10BASE-T1S」の3規格の計測・評価が可能な、シングルペアイーサネット計測対応の新アナライザーの開発を進めています。本機はSPoE/PoDLの計測機能も備えており、計測した通信データやSPoE/PoDL電力量データはGNSS(PPS)で時刻補正されたタイムスタンプを付加した上で、ログデータとしてUSB3.0で接続した外部ストレージに自動保存が可能。記録データはアナライザーのディスプレイでその場で確認できるので、様々な場面でシングルペアイーサネット機器の開発・評価に利用できます。

LE-8500X-SE / LE-8500XR-SEの商品情報


左から、100BASE-T1ポート、10BASE-T1L/10BASE-T1Sポート、トリガー端子、GPSコネクタ、PPSコネクタ

特徴

  • 100BASE-T1、10BASE-T1L、10BASE-T1Sの計測に対応
  • パケットのリアルタイムモニター記録
  • SPoE/PoDL計測機能とPSE検出(疑似PD)機能
  • ネットワーク負荷テスト用のテストパケットを出力可能
  • 10BASE-T1SのマルチドロップのPLCA診断機能
  • GNSS(PPS)信号による時刻同期が可能なタイムスタンプ
  • Wiresharkで解析可能なpcapファイル保存
  • LAN、USB、またはWi-Fi(一部機種のみ)接続でPCリンク

主な仕様

計測インターフェース 2極端子台x4 (100BASE-T1用x2 10BASE-T1L/T1S用x2)
計測対象 100BASE-T1/10BASE-T1L/10BASE-T1S
計測テスト機能 パケットモニター、PoDL計測、統計解析、パケットジェネレート、Ping、PLCA診断、PSE診断
対象プロトコル IPv4, IPv6, ARP, ICMP, TCP, UDP, DHCP
タイムスタンプ最小分解能 8nS
記録フレーム数 最大約100000フレーム~15000000フレーム(最大1Gバイト相当)、ログデータのPcapNG形式ファイルへの変換対応
詳細翻訳対象プロトコル IPv4, ARP, ICMP, TCP, UDP, DHCP
メモリー キャプチャメモリー:1Gバイト
液晶ディスプレイ 7インチTFTカラー液晶 静電容量式タッチパネル付き
GPSポート SMA (メス) タイムスタンプ時間補正用  別売りGPSアンテナを接続
LANポート RJ45 コネクタ  1000BASE-T Ethernet: IEEE 802.3 PC接続用
USBデバイスポート Type-Cコネクタ SuperSpeed転送対応 PCを接続
USBホストポート 標準Aコネクタ SuperSpeed転送対応 外部ストレージ(USBメモリー、SSD)を接続
SDカードスロット SDHCカード対応 SDアソシエーション規格準拠
電源 内蔵リチウムイオン電池、または付属ACアダプタ
寸法・質量 234(W) x 186(D) x 44(H)mm, 約990g

 

販売開始

2024年3月

お問い合わせ先

本社、営業部    TEL:075-693-0161    FAX:075-693-0163    E-Mail: こちら

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