2015年 3月 6日
LE-3500/LE-2500/LE-1500 ファームウェアバージョンアップ(Version 1.11)のご案内
(株)ラインアイは、プロトコルアナライザーLE-3500、LE-2500、 LE-1500用の新ファームウェア(V1.11)を 3月10日より LINEEYEのホームページで公開致します。是非この機会に新ファームウェアへバージョンアップして、新機能をご利用くださいますようお願い致します。
記
[ バージョンアップの概要 ]
- 事前登録できる送信テストデータの種類を16個から160個に拡張。
シミュレーション用データテーブルが従来の16種類(0〜F)から160種類(00〜9F)に大幅に拡張されました。
この拡張に伴い、テーブルグループという概念が導入され、テーブル番号00〜9Fの上位0〜9がグループを、下位0〜Fがそのグループに属するテーブルを表すようになりました。例えば、Table group 0 には Table 00〜0F が、Table group 1には Table 10〜1F が属します。<従来のテーブルサマリー画面>
<新しいテーブルサマリー画面>
送信データを設定するテーブル番号を[0]〜[F]キーで選択します。 初期値はグループ0で、従来と同じ操作で送信データを各テーブルに設定できます。
グループを変更する時は、上下カーソルキー[^]、[v]を使ってグループ項に移り、[0]〜[F]キーでグループを選択します。 - シミュレーション機能の各モードをテーブル拡張に伴い改良。
MANUAL シミュレーション
キー操作で事前にテーブルに登録した160種類の文字列を送信できるようになりました。
[Shift] + [<],[>](左右カーソル)キーで送信するテーブルが属するグループを選択して、[0]〜[F] キーで対応するテーブルのデータを送信します。RUN 後の初期状態では Table group 0 が選択されているので、00〜0Fのテーブルを使用して場合は従来と操作性は変わりません。
また、トリガーのアクションに Send を選択した場合に指定できるテーブル番号も、00〜9F に拡張されています。<RUN中の画面>
FLOW シミュレーション
Send モードにおいて送信データとして指定できるテーブル番号が 00〜9F に拡張されました。POLLING シミュレーション
マスターモード、スレーブモード共に今回拡張されたテーブル10〜9Fは使用できません。
設定項目は従来どおり 0〜F の1桁で、グループ 0 に属するテーブルが利用されます。PROGRAM シミュレーション
SEND TBL、SEND FRM、IF TBL の各命令で指定できるテーブルが 00〜9F に拡張されました。
また、SEND REG、SEND KEY 命令にテーブルグループを指定するパラメータが追加さました。
なお、レジスタの値で送信するテーブルを指定するSEND REG 命令については、テーブルグループのパラメータを指定せず(Don't care)、レジスタの値(0〜159)で送信テーブルを直接指定することも可能になっています。<PROGRAM設定画面>
<PROGRAM設定画面>
- ASYNC フレーム終了文字を最大 2 文字まで設定できるよう拡張。
ASYNC(調歩同期通信)の時、データ列の最後と判断する文字を1文字または連続する2文字を指定できるようになりました。
これにより、フレーム区切りとみなす無通信時間の設定とあわせて、より正確に通信フレームの判定が可能となり、フレーム改行表示やフレーム先頭に付加するタイムスタンプを有効に活用できます。<設定画面例>
この設定例では、5m秒以上の無通信時間または10h、03hを連続で受信した時にアナライザーはフレーム終了と判定します。 - シミュレーションやBERTの実行操作を禁止するインターロック設定を追加。
現場の実回線で通信データを観測するためにモニター機能だけを利用する用途では、操作を誤って本機から通信データが出力されるシミュレーション機能やBERT機能を実行してしまうと実回線に影響がでる可能性がありました。
今回追加されたインターロック設定を利用することで、このようなケアレスミスを低減することができます。<設定画面例>
その他の機能設定画面( [MENU]、[3]、[6] )で、SIM LOCK:項をONにすると、シミュレーションやBERTの実行操作が禁止されます。 - データ印字ヘッダの設定情報にアイドルタイム、タイムスタンプ設定内容を追加。
測定時のアイドルタイム、タイムスタンプ設定状態が印字ヘッダで判るようになりました。<従来の印字例>
*=[LE-3500]=====[2015-03-05 14:50:07]=* * Model : LE-3500 * * Version : 1.10 * * Extension : Standard * * Serial No.: ******** * * Start time: 2015-03-05 13:49:46 * * Stop time : 2015-03-05 13:53:55 * *-------------------------------------* * MONITOR DATA * * PROTOCOL: PPP * * S-SPEED : 57600 R-SPEED : 57600 * * CODE : ASCII FCS : FCS16 * * PRINT CODE : ASCII * *=====================================* SD:41540D - - - - - -[ IDLE ]415426460D[ IDLE ] - - - - - - A TCR [ 0029 ] A T & FCR[ 0007 ] RD: - - -0D0A4F4B0D0A - - - - - 0D0A4F4B0D0A CRLF O KCRLF CRLF O KCRLF SD:[ IDLE ]4154453056315337353D305339353D343520264331264432 [ 0022 ] A T E 0 V 1 S 7 5 = 0 S 9 5 = 4 5 & C 1 & D 2 RD: 4154 -453056315337353D305339353D3435202643312644 A T E 0 V 1 S 7 5 = 0 S 9 5 = 4 5 & C 1 & D SD:53303D300D -[ IDLE ] - - - - - -[ IDLE ]415453373D353053 S 0 = 0CR [ 0002 ] [ 0022 ] A T S 7 = 5 0 S RD:3253303D300D 0D0A4F4B0D0A - - - - - - - - 2 S 0 = 0CR CRLF O KCRLF
<新しい印字例>
*=[LE-3500]=====[2015-03-05 15:24:07]=* * Model : LE-3500 * * Version : 1.11 * * Extension : Standard * * Serial No.: ******** * * Start time: 2015-03-05 13:48:45 * * Stop time : 2015-03-05 13:53:55 * *-------------------------------------* * MONITOR DATA * * PROTOCOL: PPP * * S-SPEED : 57600 R-SPEED : 57600 * * CODE : ASCII FCS : FCS16 * * IDLE TM : 1ms TM STAMP: MS10m * * PRINT CODE : ASCII * *=====================================* SD:[ TMSP ] - - - - - - - - - - - - - -[ IDLE ][ TMSP ]4154 [484553] [ 0025 ][484556] A T RD: 0D0A4E4F20434152524945520D0A - - CRLF N O C A R R I E RCRLF SD:480D - - - - - -[ IDLE ]41540D - - - - - -[ IDLE ]415426 HCR [ 0029 ] A TCR [ 0014 ] A T & RD: - -0D0A4F4B0D0A - - -0D0A4F4B0D0A - - - CRLF O KCRLF CRLF O KCRLF SD:460D[ IDLE ] - - - - - -[ IDLE ]4154453056315337353D3053 FCR[ 0007 ] [ 0023 ] A T E 0 V 1 S 7 5 = 0 S RD: - - 0D0A4F4B0D0A 4154 -453056315337353D30 CRLF O KCRLF A T E 0 V 1 S 7 5 = 0
- USB接続のリモートモニター処理のマイナーバグを修正。
パソコンとリモート接続中に、USB ケーブルが抜けてもアナライザーがリモート接続状態のままになり、単独動作状態に戻らないことがある不具合を修正しました。
バージョンアップの方法
新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。
また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフトLE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。
お問い合わせ先
本社、技術開発部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163以上