2014年12月19日
LE-8200 / LE-8200A ファームウェアバージョンアップ(Version 1.18)のご案内
(株)ラインアイは、PROFIBUS対応やシミュレーション用データテーブルの拡張などの大幅な改良を加えたプロトコルアナライザー LE-8200 /LE-8200A 用の新ファームウェア(V1.18)を 12月18日よりLINEEYEのホームページで公開致します。旧ファームウェアのLE-8200/LE-8200Aをご利用のお客様は、是非この機会に新ファームウェア(V1.18)へバージョンアップをお願い致します。
記
[ バージョンアップの概要 ]
- 産業フィールドバスの1つとして広く普及しているPROFIBUSのモニター、シミュレーションに対応しました。これまではASYNC設定を利用してPROFIBUSの生データをモニターできるだけでしたが、今回追加されたPROFIBUS設定を利用すると、PROFIBUSの規格に沿った通信条件で、PROFIBUS通信フレームの区切りとFCS(フレームチェックシーケンス)が正確に判定できるようになります。
また、通常のモニター表示だけでなく、PROFIBUS翻訳表示やフレームダンプ表示などで通信の流れを観測することも可能です。
[ PROFIBUSモニター表示例 ] [ PROFIBUS翻訳表示例 ] 注記: PROFIBUS規格で定義されている通信速度は、9600bps〜12Mbpsですが、標準ファームウェアでサポートされる速度は、4Mbpsまでです。6Mbpsや12Mbpsなどのより高速なPROFIBUSを測定するときは拡張ファームウェアOP-FW12GA(2015年1月発売予定)が必要です。 - 事前登録できる送信テストデータの種類を16個から160個に拡張。
シミュレーション用データテーブルが従来の16種類(0〜F)から160種類(00〜9F)に大幅に拡張されました。
この拡張に伴い、テーブルグループという概念が導入され、テーブル番号00〜9Fの上位0〜9がグループを、下位0〜Fがそのグループに属するテーブルを表すようになりました。例えば、Table group 0 には Table 00〜0F が、Table group 1には Table 10〜1F が属します。
各テーブルへの送信データの設定は、データテーブルサマリー画面で、[Page Down]、[Page Up]キーなどでグループを切り替え、グループ選択後は従来と同じ方法でデータを登録できます。 - シミュレーション機能の各モードをテーブル拡張に伴い改良。
MANUAL シミュレーション
キー操作で事前にテーブルに登録した160種類の文字列を送信できるようになりました。
[Shift] + [<],[>](左右カーソル)キーで送信するテーブルが属するグループを選択して、[0]〜[F] キーで対応するテーブルのデータを送信します。RUN 後の初期状態では Table group 0 が選択されているので、00〜0Fのテーブルを使用して場合は従来と操作性は変わりません。
また、トリガーのアクションに Send を選択した場合に指定できるテーブル番号も、00〜9F に拡張されています。<RUN中の画面>
FLOW シミュレーション
Send モードにおいて送信データとして指定できるテーブル番号が 00〜9F に拡張されました。
POLLING シミュレーション
マスターモード、スレーブモード共に今回拡張されたテーブル10〜9Fは使用できません。
設定項目は従来どおり 0〜F の1桁で、グループ 0 に属するテーブルが利用されます。
PROGRAM シミュレーション
SEND TBL、SEND FRM、IF TBL の各命令で指定できるテーブルが 00〜9F に拡張されました。
また、SEND REG、SEND KEY 命令にテーブルグループを指定するパラメータが追加さました。
なお、レジスタの値で送信するテーブルを指定するSEND REG 命令については、テーブルグループのパラメータを指定せず(Don't care)、レジスタの値(0〜159)で送信テーブルを直接指定することも可能になっています。
さらに、テーブルの拡張には関係しませんが、SET DV 命令はレジスタ値をバイナリーでデータアレイに設定できるようになりました。<PROGRAM設定画面>
<PROGRAM設定画面>
-
送受信データを振り分け可能な RS-485半二重シミュレーションモードを追加。
通常、RS-485回線の半二重通信の送受信シミュレーションテストした場合、アナライザーの送信データと相手機器の受信データが同じ通信ライン(例えばSDライン)上で観測されます。
このため、受信データだけを対象としたトリガー設定やプログラムモードのIF CHR命令やWAIT FRM命令などがうまく利用できませんでした。今回追加された半二重シミュレーションモードを利用すると、例えば、SDラインだけを使った半二重通信の送受信テストで、アナライザーの送信データをSDライン側に、相手機器からの受信データをRDライン側に振り分けて観測できるので、トリガー機能やプログラムモードを有効に活用したテストが可能になります。 <Interface設定画面>
- RS-530(RS-485)のドライバ自動制御のタイミングを改良。
プロトコルが SYNC/BSC または HDLC/SDLC で、RS-530(RS-485)のドライバ制御が Auto の時、アナライザーからシミュレーションデータを送信する前に RS-485ドライバをアクティブにするタイミングを改良しました。
これにより、 NRZI データフォーマットの通信をRS-485半二重回線で確実に送受信テストできるようになりました。 - 設定項目をページング操作により移動できるように改良。
通信条件設定画面などで全設定項目が 1 画面に収まらない時、[Page Down]、[Page Up] キーで、前後の設定画面に移動できるように操作性を改良。 - フレームダンプ形式印字で 128 バイト以上あるフレームが正しく印字されない不具合を修正。
- 連続した複数の SEND DA 命令の一部が稀に実行されないことがある不具合を修正。
バージョンアップの方法
新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。
また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフトLE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。
お問い合わせ先
本社、技術開発部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163以上