2012年12月20日
LE-2500/LE-3500ファームウェアバージョンアップ(Version 1.07)のご案内
(株)ラインアイは、プロトコルアナライザーLE-3500、LE-2500 用の新ファームウェア(V1.07)を12月20日より LINEEYEのホームページで公開致します。是非この機会に新ファームウェアへバージョンアップして、新機能をご利用くださいますようお願い致します。
記
[ バージョンアップの概要 ]
- Modbusプロトコルに対応。「 LE-3500 のみ 」
従来からModbusの通信データを16進数で観測することはできましたが、フレームチェックコードの合否判定ができず、通信速度が高速になると通信フレームの切れ目を正確に分離できませんでした。新ファームウェアは、高速なModbus通信の場合でもフレームの切れ目となる3.5キャラクタ分のアイドルタイム(サイレントインターバル)を正確に検出して通信フレームを分離して測定できるようになりました。
[Modbus設定画面]
プロトコル設定項に、MODBUS が追加されました。
Modbus-ASCII, Modbus-RTU のデータ形式に対応しており、データ形式に応じて自動的にLRC / CRCのフレームチェックが行なわれるので、エラー判定表示やエラートリガーが利用できます。なお、アドレスやファンクションの翻訳表示はできません。翻訳表示が必要な時は LE-8200 ( Ver. 1.11 以降) をご利用ください。[Modbus通常表示]
[Modbusフレーム改行表示]
[Modbus観測時の利用イメージ]
RS-485回線上を流れるModbus通信データを分岐してアナライザーに接続して観測します。
- MODBUS 選択時のシミュレーション機能について
マニュアルモード、プログラムモードで以下の改良を行いました。- テーブルエディタで BCC/FCS を付加する操作では MODBUS 仕様に従ってCRC/LRC を付加。
- プログラムシミュレーションの SEND CHR 命令など、自動的にCRC/LRC を付加する命令では MODBUS 仕様に従ってCRC/LRC を付加。
- MODBUS 仕様に合わない固定データ(FOX、MSG1 など)は送信しない。
- RTU モード時、フレーム送信前に 3.5 キャラクター分以上の遅延時間を自動的に追加。
- MODBUS 選択時のシミュレーション機能について
- BERT 時の RTS/CTSフロー制御をサポート
ビットエラーレイトテスト(BERT)機能において、DCEモード時にはRTSが、DTEモード時にはCTSがアクティブのときのみテストパターンを送信するモードを追加しました。
これにより、フロー制御が必要な無線通信ユニットなどに対するBERTが可能となりました。 - 測定データにアナライザー情報を追加
測定に使用したアナライザーの情報(機種、シリアル番号、ファームウェアバージョン)を測定データの付帯情報として追加しました。これにより、複数のアナライザーを利用して測定したデータファイルを分類整理しやくなりました。追加された情報は、印字やテキスト変換のヘッダ情報として付加されます。また、PCリンクソフトLE-PC300G(Ver1.03以降)の測定データのプロパティ表示機能を利用して確認することができます。< テキスト変換の例 >
*=[LE-3500]=====[2012-12-20 10:00:00]=* * Model : LE-3500 * * Version : 1.07 * * Extension : Standard * * Serial No.: ******** * * Start time: 2012-12-19 18:26:20 * * Stop time : 2012-12-19 18:26:20 * *-------------------------------------* * MONITOR DATA * * PROTOCOL: MODBUS * * SPEED : 19200 * * MODE : RTU PARITY : ODD * * PRINT CODE : HEX * *=====================================* SD:[ IDLE ][ TMSP ]0303006B0001F434[ IDLE ][ TMSP ]03030200 [ 0004 ][262061]0303006B0001{}{}[ 0002 ][262062]03030200 RD: - - - - - - - - - - - - SD:00C184[ IDLE ][ TMSP ]0203006B0001F5E5[ IDLE ][ TMSP ]02 00{}{}[ 0002 ][262062]0203006B0001{}{}[ 0003 ][262063]02 RD: - - - - - - - - - - - - SD:03020000FC44[ IDLE ][ TMSP ]0308000055AA5EC6[ IDLE ][ TM 03020000{}{}[ 0002 ][262064]0308000055AA{}{}[ 0002 ][262 RD: - - - - - - - - - - - - - - SD:SP ]0388012600[ IDLE ][ TMSP ]030300B00002C40E[ IDLE ][ 065]038801{}{}[ 0002 ][262065]030300B00002{}{}[ 0002 ][2 RD: - - - - - - - - - - - - - SD:TMSP ]03030400000000D9F3[ IDLE ][ TMSP ]020300B00002C5DF 62066]03030400000000{}{}[ 0002 ][262067]020300B00002{}{} RD: - - - - - - - - - - - - - - - - - SD:[ IDLE ][ TMSP ]02030400000000C933[ IDLE ][ TMSP ]030300 [ 0002 ][262067]02030400000000{}{}[ 0002 ][262068]030300 RD: - - - - - - - - - - - - SD:AA0002E5C9[ IDLE ][ TMSP ]03030403F200007844[ IDLE ][ TM AA0002{}{}[ 0002 ][262069]03030403F20000{}{}[ 0003 ][262 RD: - - - - - - - - - - - - - - SD:SP ]020300AA0002E418[ IDLE ][ TMSP ]02030403F300003944[ 070]020300AA0002{}{}[ 0002 ][262070]02030403F30000{}{}[ RD: - - - - - - - - - - - - - - - - - SD:IDLE ][ TMSP ]0303006B0001F434[ IDLE ][ TMSP ]0303020000 0002 ][262071]0303006B0001{}{}[ 0002 ][262072]0303020000 RD: - - - - - - - - - - - - - SD:C184 C184 RD: - -
- その他の改良、不具合修正
- CF カードのアクセスタイミングを最適化。
- EBCDIC、EBCDIK の文字コード表示を LE-8200 に合わせた。
- LAPD のフレーム翻訳で RD 側で制御部の最下位ビットが '0' の時、「INFO」から「未定義」に翻訳仕様を変更。(LE-8200 に合わせた)
- HDLC パケット翻訳表示でアボートマーク[A] 表示位置のマイナーバグを修正。
- 条件が頻繁に一致した時のトリガー送信処理のマイナーバグを修正。
- RS-485 のHDLC のNRZIフォーマット時、フラグの途中で回線上のRS-485ドライバがoffになっても正常にアボートを検出できるようにAR クロック抽出回路を改良。
- OP-SB5G/5GL 使用時、クロック極性反転設定(CLK POLA:INVERT)が効かない不具合を修正。
- IrLAP のテキスト変換処理で項目タイトルの NS と NR が逆になっている不具合を修正。
- OP-SB6G 使用時、赤外線ASKモニターデータがビットズレすることがある不具合を修正。
- OP-SB5G/5GL 使用時、トリガー一致でSPIシミュレーションを停止するとフリーズする不具合を修正。
バージョンアップの方法
新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。
また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフトLE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。
お問い合わせ先
本社、技術開発部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163以上