2012年3月16日
LE-8200用CAN/LIN通信用拡張セット OP-SB87
ファームウェアバージョンアップ(Version 1.07)のご案内
(株)ラインアイは、プロトコルアナライザLE-8200用のCAN/LIN通信用拡張セット OP-SB87の新ファームウェア(V1.07)を 3月16日よりLINEEYEのホームページで公開致します。
アナログ測定モードを追加やLINの測定機能の強化などを行いました。誠にお手数をお掛け致しますが、旧バージョンをご利用のお客様は、バージョンアップをお願い致します。
記
バージョンアップの内容
<機能追加・改良>
- モニター機能にアナログ測定モードを追加
従来のオンラインモードは、CAN/LINデータをモニターしたタイミングで、外部4信号の電圧が測定され、通信データと共に記録される仕様でした。今回、外部4信号の電圧を指定のサンプリング周期で測定できるアナログ測定モードが追加されました。これにより、4点入力のアナログデータロガーのように利用することができます。
[ 従来のトップメニュー画面 ] [ 新バージョンのトップメニュー画面 ] - サンプリング周期は1m秒〜10分(13段階)で設定できます。
「1ms,2ms,5ms,10ms,20ms,50ms,100ms,200ms,500ms,1s,10s,1min,10min 」から選択可能です。 - アナログ電圧サンプリング時に、前回のサンプリング以降に受信した最新の通信データも同時に記録されるので、外部信号の変化に対する通信データの関連も調べることができます。
アナログのみのデータは白色で表示され、ch1/ch2データとの同時記録時は黄色/緑色で表示されます。 - アナログ測定モードのデータも印字形式のテキストファイルでCFカードに保存できます。
[ 外部信号の電圧測定例 ]
[ 表計算ソフトでの利用例 ]
- サンプリング周期は1m秒〜10分(13段階)で設定できます。
- LINの測定機能の強化
- LIN の通信速度を最大26Kbpsまで設定できるように改良。(従来は最大20Kbps)
これにより、規格上限より少し早い速度(例えば、20560bps)に設定してマージンテストが可能になりました。なお、LIN規格の最高速度は20Kbpsです。 - LIN Rev2.0以上用のwakeup信号出力機能を追加。
LIN のシミュレーション時に[TOP/DEL]キーを押すことで 0.25ms 〜 1ms幅のwakeupパルスが出力できるようになりました。
なお、従来通り[END/X]キーで 80hデータ幅のパルスも出力できます。 - LIN の通信速度設定に応じて、FRAME TM (フレーム終了判定時間)が自動設定されるように改良。
FRAME TM は、測定対象のLINの仕様(ID毎のフレーム長)が不明な時に便利な設定項目ですが、従来は、設定した通信速度に応じた最適値を手動で設定する必要がありました。 - LIN シミュレーション時のINTERVAL(スケジュール送信周期)設定の出荷初期値を200msに変更。
- LIN の通信速度を最大26Kbpsまで設定できるように改良。(従来は最大20Kbps)
- タイムスタンプの分解能に「HMS」(時分秒)を追加。
アナログ測定モードなど、遅い周期で長時間の連続測定が必要なときのために追加されました。 - その他の改良、不具合修正
- システム設定の BT RUN lock 項の選択肢に Stop を追加
Stop を選択すると、BT LED (バッテリーワーニングLED)が点灯中は、測定開始がロックされ、さらに、測定開始後に BT LED が点灯した時にも、自動的に測定を停止します。
これにより、オートセーブ機能を利用している途中で突然電池が切れてCFカードのファイルが破損するようなトラブルを回避できます。 - 旧モデルOP-SB7FX の設定ファイルをCFカードからロードした時のマイナーバグを修正。
- ガイド表示のマイナーバグを修正。
- システム設定の BT RUN lock 項の選択肢に Stop を追加
バージョンアップの方法
新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフトLE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。お問い合わせ先
本社、技術開発部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163以上