2011年 5月11日
LE-8200用LAN(PoE)通信用拡張セット OP-SB89
ファームウェアバージョンアップ(Version 1.01)のご案内
(株)ラインアイは、プロトコルアナライザLE-8200用のLAN(PoE)通信用拡張セット OP-SB89 の新ファームウェアバージョン(V1.01)を 5月11日よりLINEEYEのホームページで公開致します。 新バージョンは、多くのご要望をいただいていた測定中(RUN中)のLANフレームのリアルタイム表示やCFカードへの自動保存が可能になりました。
記
バージョンアップの概要
- 連続測定が可能なリピートオンラインモードを追加
LANネットワーク回線のモニター機能として、従来のオンラインモード(ONLINE)に加え、測定データのリアルタイム表示やCFカードへの自動保存が行なえるリピートオンラインモード(REPEAT)が、新たに追加されました。
< 従来のメニュー画面 >
< 新バージョンのメニュー画面 >
[ モニターモードの使い分け ]モニターモード ONLINE(従来) REPEAT(新設) 測定動作 バッファメモリー100Mバイト分を計測後に自動停止 2分割したバッファメモリーを交互に利用して連続測定 リアルタイム表示 不可 可 オートセーブ 不可 CFカードに最大16Gバイトまで自動記録可能 キャプチャ性能 高い 表示処理やファイル処理が増える分やや低い 主な用途 通信データ量が多い回線での全フレーム記録 比較的通信データ量が少ない回線での長時間連続データ記録
<リピートオンラインモードの動作説明>
- バッファメモリーは、BUF1 とBUF2 に2分割(各50Mバイト)して利用されます。
- タイムスタンプを含む測定中のLANフレームの通信ログデータは、バッファメモリーに記録されると同時にリアルタイムでLCDに表示されます。但し、フレーム表示のみでリアルタイムの翻訳表示には対応していません。また、表示のポーズ(一時停止)もできません。
- 通信ログデータの記録は、まず BUF1 から始まり、BUF1 がフルになると、自動的に BUF2 に切り替わり継続されます。BUF2 もフルになると、元の BUF1 に切り替わり、BUF1 の古いデータが消去されて継続されます。このように BUF1 と BUF2 を交互に使用する方法で、STOP キーが押されるまで(またはトリガー信号が入力されるまで)エンドレスに通信ログデータの記録が継続されます。
- オートセーブを有効にすると、BUF1 がフルになり、計測ログデータの記録先がBUF2 に切り替わると、BUF1 のデータが計測ログファイル(50Mバイト固定)として自動的に CFカードに保存されます。次に BUF2 がフルになり、BUF1 に切り替わったときにも、同様に BUF2 のデータが CFカードに保存されます。このように BUF1 と BUF2 が交互に切り替わる毎に、データが CFカードに連続的に記録されていきます。但し、前回のファイルの保存処理が完了していなければ、バッファの切り替えが保留されるため、その間の計測データは記録されません。
- モニター機能ONLINE モードでのモニター自動的停止処理の不具合を修正
-
PING 機能のMACアドレス仕様を変更
PORT-B は、Network設定画面に表示されている MAC アドレス、PORT-A は、同アドレス+1が使用されるように変更。従来はPORT-A,B 共にNetwork設定画面に表示される同一の MAC アドレスが使用されていた。 - PING 機能の以下の不具合を修正
- DHCP 使用時に不正なパケットが送出されることがある。
- ARP 要求に応答がなかった場合、PING が開始されない。
- 途中でリンクダウンしたときに PING が停止してしまう。
- Echo 応答の内容確認が不十分。
バージョンアップの方法
新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。アナライザに適用するには、LE-8200の取扱説明書をご覧ください。お問い合わせ先
本社、技術開発部 久保田 または 俣木 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163以上