インターフェースコンバータ

SI-40SD

RS-232C⇔パラレル変換

SDカード データロガータイプ
印刷データ(セントロニクス準拠)をSDHCカードに取り込み

概要
詳細
スペック
オプション
ダウンロード

■各部の説明

RS-232Cコネクタ DSUB 25 ピン(メス) ミリネジ
ACアダプタジャック ACアダプター用ジャック
SDカードスロット 記録用SD カード挿入口
DIPスイッチB 各モード(変換/ロギング等)切換用
DIPスイッチA データビット長、パリティ、フロー制御、通信速度の設定
パラレルコネクタ アンフェノール36 ピン(メス)
START/STOPスイッチ 手動ログ開始/停止スイッチ
SDカードアクセスLED 記録中点灯、SDカードエラー発生時点滅
通信方向・エラー表示LED 通信方向を表示。エラー発生時は点滅
電源用LED 電源投入と同時に点灯
リセットスイッチ CPUのリセット用
DTE/DCE切換スイッチ RS-232CのDTE/DCE仕様切換
DIP SW A
SW1 SW2 SW3 RS-232Cの通信速度(bps)
OFF OFF OFF 115.2K
ON OFF OFF 600
OFF ON OFF 1200
ON ON OFF 2400
OFF OFF ON 4800
ON OFF ON 9600
OFF ON ON 19200
ON ON ON 38400
SW4 OFF データビット長 8bits
ON データビット長 7bits
SW5 OFF パリティ無 ストップビット2bits
ON パリティ有 ストップビット1bits
SW6 OFF パリティEVEN(偶数)
ON パリティODD(奇数)
SW7 OFF フロー制御RTS-CTS
ON フロー制御Xon-Xoff
SW8 OFF 通信方向 パラレル→シリアル
ON 通信方向 シリアル→パラレル
DIP SW B
SW1 SW2 動作モード
OFF OFF 変換&ロギングモード
ON OFF ロギングモード
OFF ON コマンド操作モード
ON ON 本機ファームウェア更新モード

■ピンアサイン

RS-232Cコネクタ
ピン番号※1 記号名 入出力※2 説明
DTE/DCE切替SW
DCE側 DTE側
1 FG - - 本機内部でD-SUB 25ピンコネクタの金属シェルに接続
2 SD I O RS-232CのSD(DTE/DCE切換SWにより入出力切換)
3 RD O I RS-232CのRD(DTE/DCE切換SWにより入出力切換)
4 RS※4 I O RS-232CのRS(DTE/DCE切換SWにより入出力切換)
5 CS※4 O I RS-232CのCS(DTE/DCE切換SWにより入出力切換)
6 DR - - 20番ピンと本機内部で接続
7 GND - - グランド端子
9 +5V IN I I このピンよりDC+5Vを供給することで本機を動作可能※3
20 ER I I 6番ピンと内部接続
※1: この表に記載のないピンは、空き端子です。
※2: 本機から信号を出力する方向を"O"、本機へ入力する方向を"I"とします。
※3: 9番ピンより電源を供給する場合は、ACアダプターを接続しないでください。
※4: DIP SW A のSW7がOFFの時は、RS-CS信号線を使用するフロー制御が選択されます。この時、出力側の信号(DTE/DCE 切換スイッチがDCE の時CS、DTEの時RS)は、本機に対して送信されるデータの禁止(-6V 以下)・許可(+6V 以上)状態を出力します。
また、入力側の信号(DTE/DCE 切換スイッチがDCE の時RS、DTE の時CS)は、本機が送信するデータに対しての禁止(-3V 以下)・許可(+3V 以上)状態を入力します。

 

パラレルコネクタ
ピン番号※1 記号名 入出力※2 説明
DIP SW A
SW8:OFF SW8:ON
1 STB I O セントロ準拠仕様のデータ確定(ストローブ)信号
2-9 DATA0-DATA7 I O 8ビットパラレルデータ(データが1の時、信号レベルは"H")
10 ACK O I セントロ準拠仕様のデータ入力完了(アクノリッジ)信号
11 BUSY O I セントロ準拠仕様のデータ送信禁止(ビジー)信号
12 PE O I 本機内部で100Ωにプルダウン
13 SLCT O I 本機内部で4.7kΩにプルアップ
16 GND - - グランド
19-30 GND - - グランド
31 INIT I O 本機内部で4.7kΩにプルアップ
32 ERROR O I 本機内部で4.7kΩにプルアップ
33 GND - - グランド
35-36 PULL O I 本機内部で4.7kΩにプルアップ
※1: この表に記載のないピンは、空き端子です。
※2: 本機から信号を出力する方向を"O"、本機へ入力する方向を"I"とします。

■ロギング機能

SI-40SDはSDカードスロットを搭載し、最大32GバイトのSD/SDHCカードに通信データのロギングが可能です。通信データはロギング開始時の日付名のフォルダに時刻名のファイルで保存されますので、通信が発生したタイミングを把握するのも容易です。シリアル機器またはパラレル機器だけを接続してロギングすることもできますので、通信変換機能が必要ない場合でも、簡単な通信データロガーとして活用できます。

<SDカードスロット>

■PC用設定ツール

PC用設定ツールSI-40SDsetを利用して、本体内蔵時計の現在時刻やロギングの開始/停止条件などを設定できます。データ検出によるロギングの開始、指定曜日/時刻でのロギング開始/停止、指定データサイズへの到達または指定時間経過でのロギング停止などの設定ができるので、自動化による効率のよいデータロギングが可能です。 また、設定情報はSDカードに保存することもできます。

<設定用ツールの設定画面>

■コマンド機能

SI-40SDのシリアルポートからコマンドを入力することで、SI-40SDが持っている現在時刻の取得・設定や、ロギングのトリガー設定が可能です。

■採用事例

RS-232C→パラレルでの利用
  • 検査装置のシリアルポートからの印字データをSI-40SDで変換しパラレルプリンタに印字。
  • 長いケーブルが推奨されていないパラレルケーブルの代わりに15m程度まで可能なRS-232Cケーブルで印字データを送り、プリンタ手前のSI-40SDでパラレルデータに変換して印字。
パラレル→RS-232Cでの利用
  • プリンタに出力されたパラレル印字データをSI-40SDでシリアルデータに変換しパソコンに取り込みファイル化して利用。
  • プリンタに送られているエスケープコードをSI-40SDでシリアルデータに変換しRS-232Cプロトコルアナライザーでその内容を解析。

■応用例

■タイムスタンプ機能

タイムスタンプ機能を利用すると受信データをタイムスタンプと⼀緒にSDカードへ記録できます。これによりRS-232C出力が可能な電子天びんなどと組み合わせることで、測定データに測定した時間を付与してSDカードへ記録することができます。記録されたファイルはパソコンで開くことができるので、表計算ソフトで集計に利用したりすることができます。

記録する条件は任意に設定できますので、ご利用になる機器の出力フォーマットに合わせて柔軟に対応できます。出力フォーマットについてはご利用の機器の取扱説明書などでご確認ください。

タイムスタンプ機能のご利用時、RS-232Cポートでデータを受信する場合の通信速度は38,400bpsが上限となります。
タイムスタンプ機能は本体ファームウェアバージョン 1.01以降でご利用になれます。これ以前のバージョンの製品をお使いの場合はダウンロードページより最新ファームウェアをダウンロードすることでアップデートすることができます。
電子天びんを使用した例

A&D社製の電子天びん EW-1500i には計量するごとにRS-232Cで計量値を出力する機能があります。タイムスタンプ機能を使用すると、計量値と計量した時間をセットでSDカードへ記録する事ができます。

<RS-232Cで接続して記録中の様子>

<SDカードに記録されるログファイル> 計量するたびに時間と計量値が次のように記録されます。赤字部分が EW-1500iが 送信したデータです。

No,Date,Time,Data
1,2019/08/20,13:06:04,ST,+000028.5 g
2,2019/08/20,13:06:15,ST,+000081.9 g
3,2019/08/20,13:06:23,ST,+000014.1 g
4,2019/08/20,13:06:32,ST,+000525.8 g
5,2019/08/20,13:06:44,ST,+000254.3 g
6,2019/08/20,13:06:52,ST,+000036.4 g

タイムスタンプ機能の設定はセットアップツール SI-40SDset(バージョン1.01以降) でPCから簡単に変更できます。

<設定画面>