Usage Tips / 製品活用ガイド

■ 指定の時間帯に通信データをロギングするには

2016年 5月16日

「機器が稼働中の時間帯にあわせて通信をロギングしたい」
「特定時間帯の通信データを毎日記録しておきたい」
生産ラインを管理されているエンジニアの方からこのようなご要望を頂くことがあります。

 

今回は、ラインアイのプロトコルアナライザーを活用した時刻指定の通信計測や、電源ON/OFFに連動した通信計測についてご紹介いたします。プロトコルアナライザーの機種によって、機能が少しずつ異なっていますので、目的にあったアナライザーをお選びください。なお、長時間大容量のロギングにおいては、基本的に、CFカードやSDカードなどの外部メモリーにデータを記録して頂くことになります。
この記事は特にシリアル通信(RS-232C/422/485)用のアナライザーに限定して説明していますが、それ以外のアナライザーやオプションでも同様の機能が使える場合があります。ご不明な場合はお問い合わせください。

LE-8200A / LE-8200 の場合

大型のカラー液晶搭載、電池内蔵の単体動作が可能なアナライザーです。
パソコンなしで現場でデータを確認することが可能です。

時刻指定のスケジュール計測
スケジュール計測の待機時電源OFF
電源投入での計測開始

×

(測定開始時に外部電源供給の有無を確認可能)

電池動作時間 最大約4時間(動作・環境による)
対応する外部メモリー CFカード64GBまで(LE-8200AはUSBメモリーにも対応)

測定開始時刻/測定停止時刻の指定、待機時の電源OFF(P-Off stanby)、測定開始時の給電チェック(Power check)を組み合わせることで、例えば下記のように、平日の決まった時間帯の通信データ測定を確実に行なうことができます。

動作例(平日の給電がある時間帯に測定、土日は給電がなく測定も不要):

LE-3500 / LE-2500 / LE-1500 の場合

白黒液晶搭載、電池内蔵の単体動作が可能なアナライザーです。
パソコンなしで現場でデータを確認することが可能です。

時刻指定のスケジュール計測
スケジュール計測の待機時電源OFF ×
電源投入での計測開始
電池動作時間 最大約8時間(動作・環境による)
対応する外部メモリー CFカード16GBまで(LE-3500)
CFカード8GBまで(LE-2500/LE-1500)

測定開始時刻/測定停止時刻の指定、および、電源投入での測定開始(アナライザー本体の電源ONで測定開始)が可能です。これらの機能を組み合わせて、平日の決まった時間帯の通信データを測定を行なう場合、以下のように動作します。

動作例(平日の給電がある時間帯に測定、土日は給電がなく測定も不要):

LE-200PS / LE-150PS の場合

PC接続型のアナライザーと単体駆動のデータロガーの兼用モデルです。
コンパクトなので現場に設置して常時データロギングを行い、不具合発生時にデータを見る使い方に最適です。データ閲覧にはパソコンが必要ですが、通信データが流れていることは本体のLEDでも確認できます。以下はデータロガーとして使用する場合の機能です。

時刻指定のスケジュール計測
スケジュール計測の待機時電源OFF
(待機時は省電力待機状態になります)
電源投入での計測開始
電池動作時間 電池なし、停電時データ保護用キャパシタ内蔵
対応する外部メモリー SDカード8GBまで

測定開始時刻/測定停止時刻の指定、および、電源投入での測定開始が可能です。

これらの機種は電池内蔵ではないため外部電源がないと動作しませんが、突然の停電時にログファイルを安全に保存してから測定動作を停止する機能があります。「電源投入での測定開始」を使って、給電再開時に自動で測定を再開させることも可能です。

動作例(平日の給電がある時間帯に測定、土日は給電がなく測定も不要):

LE-200PS、LE-150PSのページにも具体的な動作例があります。

内蔵RTCを利用したスケジュール計測