TERM / 通信基本用語

■ カレントループ

カレントループとは

電流の変化によって信号を伝送する方式で、ケーブル延伸時にケーブルの抵抗による影響を受けにくい特徴があります。また、一般に入出力にはフォトカプラが用いられ、入力と出力は電気的に完全に分離され、誤った信号から機器を守ります。
フォトカプラは、一般にLEDとフォトトランジスタで構成され、入力された電気信号をLEDにより光信号に変換し、フォトトランジスタによって再度、電気信号に変化する装置で、入出力が絶縁されます。基準電位の異なる回路間や、回路間を絶縁したい場合に用いられます。電気的なノイズの遮断にも効果がありますが、複数のフォトカプラを用いる場合、フォトカプラを通るたびに、信号の劣化、遅延も大きくなります。カレントループ通信を行う機器には、カレントループ電源の供給を行う能動(アクティブ)型、行わない受動型(パッシブ)型、また、また、片側だけを供給するものがありますので、接続時には注意が必要です。一般に、パソコンからカレントループ通信ポートをもつ機器を制御する時は、RS-232Cとカレントループの変換器が使用されています。