PRODUCT / 商品情報

IrDA拡張セット
OP-SB6G

標準価格: \75,000 (税抜)
通信アナライザーにセットして利用します。
適合機種: LE-3500/LE-2500
○ 販売終了製品

概要


@ モニター用ポート(受光部)
赤外線通信データを取り込みます。

A シミュレーション用ポート(発光部)
赤外線通信データを出力します。

B 26 ピン コネクタ
アナライザー本体と接続します。

手軽な無線通信としての赤外線通信方式が携帯電話やPDAなどで広く利用されるようになってきました。
OP-SB6Gは、LE-3500/LE-2500の機能にIrDA(SIR/MIR/FIR)やASKプロトコルの赤外線通信データをモニター/シミュレーションする機能を拡張するためのオプションセットです。

弊社は赤外線通信プロトコルアナライザーの日本特許を保有しています。(登録番号:第3598176号)

IrDAの通信速度に自動追従

一般にIrDAプロトコルの赤外線通信は、通信速度9600bpsで始まり通信途中で速度が変化します。一般的なプロトコルアナライザーでは計測処理中に測定条件を変更できないため、通信途中でIrDAのデータを捉えられなくなります。LE-3500/LE-2500とOP-SB6Gを使えば、IrLAP手順のSNRMコマンドとUAレスポンスをアナライザーが解析し、IrDAの通信速度やフレームフォーマットに自動的に追従しデータの流れを連続的にモニターすることができます。

概要

<IrDAの通信条件設定画面>

通信速度に応じて、SIR/MIR/FIR の通信フレームフォーマットは自動的に決定されます。通常、IrDAをモニターするときは、9600bpsに設定するだけで測定を開始できます。

通信速度:2400bps、9600bps、19.2Kbps、38.4Kbps、57.6Kbps、115.2Kbps の時は、SIRフォーマットになります。

フレームフォーマット 調歩同期準拠
[ BOF ]+[ ADDR ]+[ control ]+[ information ]+[ FCS ]+[ EOF ]
データ透過処理 エスケープコード7D
*C0(BOF)、C1(EOF)、 7D の制御コードを送信時は、先に7Dを付加し、
各制御コードを20hでXORしたデータを送信
C0(BOF) → 7D E0   C1(EOF) → 7D E1    7D → 7D 5D
アボート 7D C1


通信スピードが、0.576Mbps、1.152Mbpsの時は、MIRフォーマットになります。

フレームフォーマット HDLC準拠
[ STA ]+[ STA ]+[ ADDR ]+[ control ]+[ information ]+[ FCS ]+[ STO ]
STA : 開始フラグ, 01111110 binary
ADDR : 8 bit アドレスフィールド
Control : 8 bit コントロールフィールド
Information : 情報フィールド最大 2045 = (2048 - 3) bytes
FCS : CCITT 16 bit CRC
STO : 終了フラグ, 01111110 binary
アボート 7D C1

通信スピードが、4Mbpsの時は、FIRフォーマットになります。LE-3500 / LE-2500ではFIRはサポートされません。

フレームフォーマット 4 Pulse Position Modulation (4PPM) encoding方式
[ PA ]+[ STA ]+[ ADDR ]+ [ control ]+[ information ]+[ FCS ]+[ STO ]
PA : プリアンブル, 1000 0000 1010 1000  binary
STA : 開始フラグ, 0000 1100 0000 1100 0110 0000 0110 0000 binary
ADDR : 8 bit アドレスフィールド, 4PPM format
control : 8 bit コントロールフィールド, 4PPM format
information : インフォメーションフィールド最大 2045 = (2048 - 3) bytes
FCS : CCITT 32 bit CRC, 4PPM format
CRC(x)=x32+x26+x23+x22+x16+x12+x11+x10+x8+x7+x5+x4+x2+x+1
STO : 終了フラグ, 0000 1100 0000 1100 0000 0110 0000 0110 binary
アボート 7D C1

IrDAのデータの流れを判りやすく翻訳表示

モニター中でもデータ表示画面から翻訳表示画面に[DISPLAY]キーでワンタッチ切替え可能。IrDA通信データフレームのコントロールフィールドの内容を詳細に解析できます。
<データ表示例>
  <IrDA翻訳表示例>



画面右下にモニター中の通信速度を表示します。
U (unnumbered) Format : bit0,1が共に1
7
6
5
4
3
2
1
0
Command / Response のTYPE名称
1
0
0
P
0
0
1
1
SNRM (Set Normal Response Mode) command
0
1
0
P
0
0
1
1
DISC (Disconnect) command
0
0
0
P
0
0
1
1
UI (Unnumbered Information) command
0
0
1
P
1
1
1
1
XID (exchange station identification) command
1
1
1
P
0
0
1
1
TEST command
1
0
0
F
0
0
1
1
RNRM (request normal response mode) response
0
1
1
F
0
0
1
1
UA (unnumbered acknowledgment) response
1
0
0
F
0
1
1
1
FRMR (Frame Reject) response
0
0
0
F
1
1
1
1
DM (disconnected mode) response
0
1
0
F
0
0
1
1
RD (Request disconnect) response
0
0
0
F
0
0
1
1
UI (Unnumbered Information) response
1
0
1
F
1
1
1
1
XID (exchange station identification) response
1
1
1
F
0
0
1
1
TEST response
S (supervisory) Format : bit0が0、bit1が1
7
6
5
4
3
2
1
0
Command / Response のTYPE名称
Nr
Nr
Nr
P/F
0
0
0
1
RR (receive ready) command/response
Nr
Nr
Nr
P/F
0
1
0
1
RNR (receive not ready) command/response
Nr
Nr
Nr
P/F
1
0
0
1
REJ (reject) command/response
Nr
Nr
Nr
P/F
1
1
0
1
SREJ (selective reject) command/response
I (information) Format : bit0が1
7
6
5
4
3
2
1
0
Command / Response のTYPE名称
Nr
Nr
Nr
P/F
Ns
Ns
Ns
0
INFO (information) command/response

仕様

インターフェース RS-232C,赤外線
計測信号 SD,RD
プロトコル IrDA1.1(SIR/MIR/FIR),ASK
通信速度(bps) 2400,9600,19.2K,38.4K,57.6K,115.2K,0.576M,1.152M,4M※1
IrLAP プロトコルを判断し自動追従
受発光素子 HSDL-3602相当
機能 モニター/シミュレーション/BERT※2
出力発光レベル 強/弱 切換可※3
構成品 専用拡張ボード,中継ケーブル,赤外線計測ポッド
※1:計測器本体の性能で制限を受けます。
※2:IrDAのBERTテストはできません。
※3:アナライザー本体より設定。