■ 高速HDLC通信ファームウェア OP-FW10G (NEW Version) ■
概要
OP-FW10G は、プロトコルアナライザーLE-3500 のビット同期通信(HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link通信など)およびSPI通信の計測テスト速度を最高10Mbpsまで高速化する拡張ファームウェアです。主要な計測処理を全てFPGAで処理することで、マイクロ秒単位のタイムスタンプと共に通信データを確実にキャプチャーします。
RS-485マルチドロップ方式のCC-LINKなどの高速HDLC通信の観測やプリント基板上のTTL信号レベルの高速HDLCや高速SPI通信の解析に最適なオプションです。
※ 拡張セット OP-SB5GL/OP-SB5G を利用したTTL信号レベルの高速HDLC通信や高速SPI通信は、新バージョン
(Version2.00以降)のOP-FW10Gからサポートされています。
(Version2.00以降)のOP-FW10Gからサポートされています。
ファームウェア | OP-FW10G Version 2.00以降 |
OP-FW10G Version 1.00 |
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RS-422/RS-485 HDLC | 対応 | 対応 |
TTL/CMOS HDLC | 対応 | 未対応 |
TTL/CMOS SPI | 対応 | 未対応 |
準備 (拡張ファームウェアをアナライザーへ転送)
- アナライザーとパソコンをAUXケーブル(またはUSBケーブル)で接続
- 拡張ファームウェアCDをパソコンにセット
- CDに収録された転送ソフトでCDの拡張ファームウェアをアナライザーに書き込む
- 一度、書き込むと電源onで高速計測モードでアナライザーが起動
< OP-FW10Gのオープニング画面 >
通常モードと高速計測モードの切り替えは、電源on時のキー操作で可能です。
高速計測モード → 通常計測モード | : | [Shift] と[0] を押しながら、電源on |
通常計測モード → 高速計測モード | : | [Shift] と[3] を押しながら、電源on |
使用方法
RS-232C
アナライザーに付属のモニターケーブルLE-25M1 を利用してRS-232C ポートに接続します。RS-422/RS-485
オプションのDsub25ピン用端子台(LE-25TB)などを用いて、図の様にRS-422/485回線に接続します。Half-duplex | 2 (TxD_A), 14 (TxD_B) 7 Connect (GND) |
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Full-duplex | 2 (TxD_A), 14 (TxD_B) 3 (RxD_A), 16 (RxD_B) 7 Connect (GND) |
終端抵抗が必要な場合は、インターフェース基板上のDIP SWでONします。
TTL
OP-SB5G/OP-SB5GLを利用して接続します。
■HDLC モニター |
■HDLC シミュレーション |
■SPI モニター |
■SPI シミュレーション |
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□マスターモード SDO (SD) とMOSI、SDI (RD) とMISO、 SS (RTS) とSS、SCK (TXC) とSCK を接続します。 |
□スレーブモード SDO (SD) とMISO、SDI (RD) とMOSI、 SS (RTS) とSS、SCK (TXC) とSCK を接続します。 |
モニター機能
生データのままの通常表示、およびフレームレベル、パケットレベルの翻訳表示に対応。特定アドレス(フラグ直後の16ビット)のフレームのみをキャプチャーできるIDフィルタをSD側とRD側にそれぞれに指定でき、解析の効率を高めると共に、キャプチャーメモリーを有効に利用できます。HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link
<HDLC設定画面例>
生データのままの通常表示、およびフレームレベル、パケットレベルの翻訳表示に対応。特定アドレス(フラグ直後の16ビット)のフレームのみをキャプチャーできるIDフィルタをSD側とRD側にそれぞれに指定でき、解析の効率を高めると共に、キャプチャーメモリーを有効に利用できます。
<HDLCモニター画面例 通常表示>
<HDLCモニター画面例 翻訳表示>
IDフィルタの動作説明
IDフィルタの設定: | SD-1 : 00110000 (30h) | RD-1 : 0100**** |
SD-2 : 00110001 (31h) | RD-2 : ******** (ドントケア) |
TxD 回線上のフレーム |
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RxD 回線上のフレーム |
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↓ | ||||||||||||||
SD 側モニター画面表示 |
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RD 側モニター画面表示 |
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HALF-DUP:ON(半二重)の、IDフィルタを利用した振り分け表示の動作説明
半二重通信時には複数ノードの通信フレームが1対の通信ラインに連続的に流れます。このようなデータをそのままモニターすると、アナライザーの1つの表示ラインに連続的に表示されるため、着目したいノードの通信フレームが判りにくい場合があります。このようなときに、IDフィルタを利用した振り分け機能を利用すれば、着目したいIDの通信フレームをSD側、それ以外のフレームをRD側に振り分けて判りやすく表示することができます。
IDフィルタの設定: | SD-1 : 00110000 (30h) | RD-1 : ******** (ドントケア) |
SD-2 : 00110001 (31h) | RD-2 : ******** (ドントケア) |
TxD 回線上のフレーム |
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↓ | ||||||||||||||
SD 側モニター画面表示 |
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RD 側モニター画面表示 |
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SPI
<SPI設定画面例>
SPIモニター機能は、クロック極性とクロック位相の組み合わせで4パターンあるSPI転送タイミングの全てに対応でき、対象機器を選びません。また、SS信号がローレベルのままで全フレームを転送してしまうSPI機器の場合でも、Frame end time(転送クロック休止時間 0.1 μ秒単位)を設定することで、CPUが介在する程度の時間単位でデータを分割でき、転送コマンドとデータの関係などが効率的に解析できます。
<SPIモニター画面例 通常表示>
<SPIモニター画面例 ダンプ表示>
トリガー機能
< トリガー設定画面例 >
最大8文字(ドント・ケア、ビットマスク指定可能)2組の単独またはシーケンシャル検出時、またはエラー(CRCエラー、アボート、ショートフレーム)検出時や外部信号の変化時に、モニター動作を自動停止します。
シミュレーション機能
< 標準インターフェース設定画面例 >
開発初期段階や、高速通信を行う相手機器がない場合に役立つシミュレーションは、送信データテーブルに登録した16種類のテストデータをキー操作で1回または繰り返して送信することができます。RS-422/RS-485インターフェース時には、DTE/DCEの選択やRS-485ドライバの自動制御が可能です。
< TTLインターフェース設定画面例 >
拡張セットOP-SB5GLやOP-SB5Gを使用したTTL計測時には、出力信号レベルや出力タイプが指定でき、対象基板の電源仕様に応じた最適なテストが可能。また、SPIのシミュレーションは、マスターモードまたはスレーブモードを選択でき、本機がマスターとなるマスターモードでは、最高5Mbpsの高速データ送受信テストを実現していますす。
その他
オプションのCFカードに計測データを長時間記録するオートセーブ機能、テキスト印字やユーティリティソフトを利用したテキスト変換、特定データ列の検索やリモートコントロールなど、高速化しながらアナライザーの基本機能にも、しっかり対応。また、電源投入時に[SHIFT]と[0]のキーを押すだけの操作で、マルチプロトコルに対応する標準ファームウェアの動作モードにワンタッチで切り替わります。仕様
対応アナライザー | LE-3500 | |
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計測インターフェース | RS-422/RS-485(RS-530)※1、TTL※2、SPI※2 | |
適合プロトコル | HDLC、SDLC、X.25、CC-Link(NRZ/NRZI フォーマット、AR クロック)、SPI | |
通信速度 | 半二重 | 115.2kbps 〜 10Mbps※3 |
全二重 | 115.2kbps 〜 5Mbps※3 | |
設定ステップ | 任意:有効数字4 桁 | |
エラーチェック機能 | FCS エラー(CRC-ITU-T)、アボート、ショートフレーム | |
オンラインモニター機能 | タイムスタンプ記録 | 6 桁 0 〜 524287 1ms、100 μ s、10 μ s、1 μ s 単位 |
ID フィルター(HDLC) | 2 キャラクタ設定可能(ドントケア、ビットマスク可) | |
シミュレーション機能 | 送信データテーブル | 16k データ(16 分割して登録可) |
MANUAL モード | キーに対応した登録データを送信 繰り返し送信と繰り返し間隔を指定可 |
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トリガー機能 | 最大8 文字(ドントケア、ビットマスク可)2 組の単独およびシーケンシャル検出時、 エラー検出時、外部信号トリガー入力のLow レベル検出時にモニター動作を自動停止 |
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データ検索機能 | トリガーデータ、エラーデータ、文字列の検索可 | |
構成品 | ファームウェアCD、取扱説明書 |
※1:標準計測ボードを利用。
※2:OP-SB5GL またはOP-SB5G が必要です。
※3:TTL、SPI の高速シミュレーションにはOP-SB5GL が必要です。