Wi-Fiでのリモート計測に対応した小型軽量の通信プロトコルアナライザー「 LE-200PR 」を開発
(株)ラインアイは、単体で通信データロガーとしても利用でき、Wi-Fi接続による無線リモート計測にも対応したPC接続型の低価格プロトコルアナライザー 「 LE-200PR 」を開発、5月より発売を開始いたします。
LE-200PR
SDカードスロットとUSBコネクタには 防塵キャップを装備 |
[ 発売の背景と商品概要 ]
普段の開発用途ではパソコン(以下、PC)の機能を最大限に活用できるPC接続型プロトコルアナライザーとして利用でき、現場に長期間設置したまま通信ログを連続記録するような用途ではPCなしで動作する通信データロガーとして、弊社ではLE-200PSを製造・販売しておりますが、それらの基本機能に加えて通信の遠隔監視のためのWi-Fi機能を追加した製品が求められていました。
このたび、(株)ラインアイは、SDカードに通信データを長時間連続して記録できる通信データロガー機能を搭載し、さらにWi-Fi接続による無線リモート計測にも対応したRS-232C/ RS-422/ RS-485対応の通信プロトコルアナライザー LE-200PRを発売いたしました。LE-200PRは調歩同期通信からHDLCまで測定可能なマルチプロトコル対応モデルです。LE-200PRは、USBまたはWi-Fi経由でPCと接続した状態では、ラインアイ独自の任意通信スピード対応のオンラインモニター機能とシミュレーション機能を装備した高性能プロトコルアナライザーとなり、PCと接続しない単独動作状態では、SDカード内の設定ファイルの測定条件に従って、通信データをSDカードへ連続記録できる通信データロガーとして動作します。通信データは高精度なタイムスタンプと共に記録され、パソコン上で表示、検索、テキストやCSVへの変換などが可能です。また、パワーオンラン機能やオートパワーオフ機能、内蔵RTCによる特定時間帯のみのスケジュール測定など、通信データロガーとして長期間の連続測定を効率化する機能を装備。さらに、新開発の瞬時停電対策回路により、SDカードアクセス中の停電によるファイルの破損を防止できるので、電源供給が不安定な現場でも安心して使用できます。別売りのアダプタを利用して35mmDINレールにも取り付けできるので、通信システムのソフトやハードの開発・評価用としてだけでなく、アフターサービスや検査ラインへの組み込み用途などにも広く活用いただける製品です。
[ 特徴 ]
- PC接続型プロトコルアナライザーとPCレスで現場設置可能な通信データロガーの2ウェイ動作
- パソコンと無線LAN接続でリモート計測が可能
- 任意の通信速度(有効数字4桁)の通信ラインの計測に対応
- PCのHDDまたは本体のSDカードに通信ログを長時間連続記録
- SDカードへの記録を確実にする瞬時停電対策回路を装備
- RTC(リアルタイムクロック)により時刻指定した無人計測が可能
- 外部信号出力端子とユーザー定義LEDを制御できる強力なトリガー機能
- 登録した文字列を簡単な操作で送信できるシミュレーション機能をサポート
- 35mmDINレール取り付けにも対応できる手のひらサイズの小型筐体
[ 主な仕様 ]
計測インターフェース | 標準:RS-232C /RS-422 /RS-485 拡張:TTL(別売りOP-5M必要) | |
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対応プロトコル | 調歩同期(非同期), 非同期PPP, キャラクタ同期 SYNC/BSC, ビット同期 HDLC/SDLC/X.25 | |
測定可能な通信速度 | 50bps〜1Mbps (任意) | |
同期クロック | ST1(DTE送信クロック)※1, ST2(DCE送信クロック)※1, RT(DCE受信クロック), AR(送受信データのエッジから抽出する同期クロック) |
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データコード | ASCII, EBCDIC, JIS7, JIS8, Baudot, Transcode, IPARS, EBCD, EBCDIK, HEX | |
ビット送出順序と極性 | LSBファースト, MSBファースト およびノーマル極性, 反転極性を指定可 | |
エラーチェック機能 | パリティ(ODD,EVEN,MARK,SPACE),フレミング,ブレーク,アボート,ショートフレーム,BCC(LRC,CRC-6,CRC-12,CRC-16,CRC-ITU-T,FCS-16,FCS-32) BCCの透過モード処理を指定可能 |
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記録容量 | PC接続時:HDDに最大16Gバイト、単独動作時:本体のSDカード容量分 128K /1M /2M /4M /8Mバイト単位(ロガーモードは16Mバイトも選択可)のファイル数で指定可 |
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測定モード | リモートモード(PC接続時),データロガーモード(単独動作時) | |
測定開始と停止 | PCからの操作,スタート/ストップスイッチ,電源投入時自動,指定時刻自動 | |
アイドルタイム計測 | 分解能100m秒, 10m秒, 1m秒 、およびOFF(記録なし)を指定可能 最大999. 9秒 | |
タイムスタンプ計測 | 日付時刻単位「日・時・分」,「時・分・秒」,「分・秒・10m秒」、およびOFF(記録なし)を指定可能 | |
ラインステータス計測 | RS(RTS), CS(CTS), ER(DTR), DR(DSR), CD(DCD), CI(RI), EXIN(外部トリガー入力) 信号を送受信データと共に記録、波形表示可能 RS-232Cのみ | |
アドレスフィルタ | 指定アドレスのフレームのみを記録可能(HDLC/SDLC/X.25時のみ) | |
PC上での プロトコル翻訳表示 |
SDLC(モジュロ8/128対応)翻訳, ITU-T X. 25(モジュロ8/128対応)翻訳, LAPD翻訳, PPP翻訳 | |
トリガー機能 | 条件 | 指定種別の通信エラー,最大8文字の通信データ列(ドントケア,ビットマスクを指定可),インターフェース信号線の論理,タイマー/カウンタ値の一致,指定時間以上のアイドルタイム値,外部信号 |
動作 | 測定停止(オフセット指定可),タイマー/カウンタ制御,トリガー条件の有効化/無効化,指定データ列の送信,ユーザー定義LEDの点灯/消灯/変更,外部信号出力 | |
PC上での検索機能 | 指定種別の通信エラー,最大8文字の通信データ列(ドントケア,ビットマスクを指定可),指定時間以上のアイドルタイム,指定時刻のタイムスタンプ(ドントケアを指定可),トリガー一致データ | |
シミュレーション機能 | 事前登録した16種類の送信データ列(合計16Kバイト)をワンタッチで送信可,DTE/DCEピン仕様変更可,ライン/データのタイミングプリセット可,パリティエラーの挿入可 | |
変換保存 | テキスト形式またはCSV形式に変換して保存可 | |
LED表示 | 2色発光LED 5個 電源/エラー,測定中/記録中,SD/RD,ユーザー定義U1/U2,Wi-Fi接続 | |
スイッチ | 1個 RUN / STOP | |
外部トリガー端子 | 入力1,出力2 2.54mmピッチピンヘッダコネクタ | |
SDカード対応容量 | 2〜16Gバイト※2 | |
USB2.0ポート | ミニBコネクタ Highスピード転送対応 | |
Wi-Fiインターフェイス※3 | IEEE 802.11b/g/n | |
電源※4 | リモートモード時:USBバスパワー動作 ロガーモード時:外部DC電源(DC7〜36V)、ACアダプタ6A-181WP09 消費電力:1.35W(Wi-Fi OFF時は0.8W、電源投入後約10秒間は最大2.2W) シャットダウン時:0.15W/DC24V |
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停電継続動作時間 | 1秒 | |
周囲温度・周囲湿度 | 動作時:-10〜+55℃ 保存時:-20〜+60℃ 湿度:5 〜 85%RH (但し、結露なきこと) | |
本体 外形寸法・質量 | 86(W)×130(D)×30(H) mm 約230g | |
付属PCソフト動作環境 | OS:WindowsR 7/8/8.1/10 パソコン:PC/AT互換機 | |
付属品 | PCソフト,ミニUSBケーブル(1.8m),DSUB25ピン用モニターケーブル,外部信号入出力ケーブル,8ギガバイトSDHCカード |
別売りのACアダプタ(6A-181WP09)、または外部DC電源と別売りの電源プラグケーブル(SIH-2PG)が必要です。
[ 出荷開始 ]
2017年 5月下旬
[ お問合せ先 ]
本社、営業部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163 E-Mail: こちら