RS-232C、RS-422/485、TTL通信に標準対応した
通信アナライザー LE-3500R / LE-2500R
(株)ラインアイは、RS-232C、RS-422/485、TTL(1.8V〜5V信号レベル)の通信解析機能を標準装備した電池駆動のマルチプロトコルアナライザー 「 LE-3500R / LE-2500R 」を開発いたしました。
[ 発売の背景 ]
FA分野では現在でもRS-232CやRS-422/RS-485で機器間を接続してデータ通信が行われています。一方、IoT機器の開発では、LANモジュールや無線モジュールと制御マイコン間をプリント基板内で直接接続することが多くなってきました。そのため、RS-232C/422/485の通信だけでなく、1.8V〜5VのTTL信号レベルの UARTやI2C、SPIの通信を1台で計測やテスト可能な電池駆動の通信計測器が求められています。
[ 商品の概要 ]
このたび、(株)ラインアイは、同社のRS-232C、RS-422/485対応のポータブル通信アナライザー LE-3500/LE-2500にTTL通信の計測ポートを追加した新モデルLE-3500R/LE-2500Rを開発、2017年1月 16日より発売開始いたします。従来、UART、I2C、SPIの通信計測に必要だった別売のTTL拡張セットが不要になり、本体の計測ポートを切り替えるだけで、RS-232C、RS-422/485、および1.8V〜5V信号レベルのTTL通信の計測が行えるようになりました。実績あるオンラインモニター機能、シミュレーション機能、BERT機能を完全継承しながら、通信の高速化に対応するため内蔵バッファメモリーは大幅に増量、計測ログの自動保存先にSDHCカードやUSBメモリーが利用できるようになりました。また、Wi-Fi機能を内蔵しており、無線によるPCからのリモート計測が可能です。LE-3500R/LE-2500R はこれからのIoT機器開発に最適な通信アナライザーです。
[ 特徴 ]
- 付属キャリングバッグで持ち運べ、パソコンなどを使わず、これ1台で通信の計測テストが可能
- RS-232C、RS-422/485、TTL(1.8V〜5V信号)の通信計測ポートを標準装備
- ASYNC(UART)からHDLC、I2C、SPIまでマルチプロトコルに対応、LE-3500RはModbusにも標準対応
- 車載通信CAN、LINやレガシー通信X.20/21、RS-449、V.35などにもオプションの追加で対応可能
- 高速通信を長時間キャプチャできる64Mバイトの大容量バッファメモリーを内蔵
- 通信ログをSDHCカードやUSBメモリーに連続自動保存できるオートセーブ機能
- 分解能50nSのロジアナ機能やRS-232C/TTLの信号振幅レベル測定機能
- アクセスポイントモードまたはステーションモードでパソコンやスマホとWi-Fi接続が可能
[ 主な仕様 ]
モデル名 | LE-3500R | LE-2500R | |
---|---|---|---|
計測 インターフェース |
標準 | RS-232C、RS-422/485、TTL(1.8V〜5V信号レベル) | |
拡張 | CAN/LIN、X.20/21、RS-449、V.35、RS-530、カレントループ | ||
対応プロトコル | 標準 | ASYNC/UART, SYNC/BSC, HDLC/SDLC, PPP(ASYNC), BURST, I2C, SPI, Modbus |
ASYNC/UART, SYNC/BSC, HDLC/SDLC, PPP(ASYNC), BURST, I2C, SPI |
拡張 | CAN、デバイスネット、LIN (Rev.1.1,1.2,1.3,2.0,2.1)、カレントループ通信 | ||
キャプチャーメモリー容量 | 64Mバイト | 64Mバイト | |
通信速度 | 50bps〜2.048Mbps(任意設定可)※1 | 50bps〜1.000Mbps(任意設定可) | |
オンラインモニター機能 | 回線に影響を与えず通信ログを連続記録しリアルタイム表示 | ||
統計解析機能 | 通信事象を時系列にグラフ表示 | なし | |
トリガー機能 | トリガー条件と動作を4組指定可、外部トリガー(入力1点、出力2点) | ||
シミュレーション機能 | 6モード プログラムモード有り | 4モード プログラムモードなし | |
BERT機能 | ITU-T G.821準拠でエラー率、ブロックエラー率などの回線品質を計測※2 | ||
付加機能 | 最高50nS分解能のロジアナ機能、RS-232C/TTL信号電圧振幅測定機能 | ||
補助記憶装置※3 | SDHCカード/USBメモリー 最大32Gバイト |
SDHCカード/USBメモリー 最大16Gバイト |
|
外部インターフェース | USB2.0、AUX(RS-232C)、Wi-Fi※4 | ||
電源 | 内蔵ニッケル水素電池(約7時間動作※5)、 付属ACアダプタ (入力:AC100〜240V) | ||
外形寸法、質量 | 210 ( W )×154 ( D )×38 ( H ) mm、約760g | ||
標準セット | DSUB25 ピン用モニターケーブル, DSUB9 ピン用モニターケーブル, DSUB25-9変換アダプタ, 5線TTLプローブ, USBケーブル, AC アダプタ, キャリングバック, ユーティリティCD, 取扱説明書 |
[ 新旧モデルの仕様比較 ] ○は標準 △は別売りオプションが必要
新製品 LE-3500R |
従来モデル LE-3500 |
新製品 LE-2500R |
従来モデル LE-2500 |
|
---|---|---|---|---|
RS-232C、RS-422/485 | ○ | ○ | ○ | ○ |
TTL(1.8V〜5V信号) | ○ | △ [OP-SB5GL] | ○ | △ [OP-SB5GL] |
CAN、デバイスネット、LIN | △ [OP-SB7GX] | △ [OP-SB7GX] | △ [OP-SB7GX] | △ [OP-SB7GX] |
X.20/21、RS-449、V.35 | △ [OP-SB10N]※1 | ○※1 | △ [OP-SB10N]※1 | ○※1 |
CC-Link/HDLC/高速SPI | △ [OP-FW10R] | △ [OP-FW10G] | - | - |
キャプチャーメモリー | 64MB | 6.4MB | 64MB | 2.4MB |
全二重最高速度 半二重最高速度 |
2.048Mbps 2.048Mbps |
1.544Mbps 2.048Mbps |
1.000Mbps 1.000Mbps |
1.000Mbps 1.000Mbps |
統計解析機能 | ○ | ○ | - | - |
シミュレーション機能 | 6モード | 6モード | 4モード | 4モード |
RS-232C信号電圧測定 | ○ | ○ | ○ | ○ |
TTL信号電圧測定 | ○ | - | ○ | - |
CFカード | - | 最大16Gバイト | - | 最大8Gバイト |
SDHCカード | 最大32Gバイト | - | 最大16Gバイト | - |
USBメモリー | 最大32Gバイト | - | 最大16Gバイト | - |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n | - | 802.11 b/g/n | - |
外形寸法 (W×D×H) | 210×154×38mm | 210×154×38mm | 210×154×38mm | 210×154×38mm |
本体質量 | 約760g | 約790g | 約760g | 約760g |
[ 専用オプション製品 ]
名称 | 型番 | 備考 | |
---|---|---|---|
インターフェース 拡張セット |
CAN、LIN通信用拡張セット | OP-SB7GX | 2チャンネル同時計測対応 |
RS-530用サブ基板 | OP-SB10N | X.20/21、RS-449、V.35計測 | |
カレントループ通信用拡張セット | OP-SB1C | SB-25L+OP-1C相当 | |
拡張ファームウェア | 高速化ファームウェア | OP-FW10R | CC-Link、HDLC、SPI用 |
モニターケーブル | X.21モニターケーブル | LE-25Y15 | X.20/21用Yケーブル |
RS-449モニターケーブル | LE-25Y37 | RS-449用Yケーブル | |
V.35モニターケーブル | LE-25M34 | V.35用Yケーブル | |
専用SDHCカード | 16GバイトSDHCカード | SD-16GX | 動作確認済みSDHCカード |
32GバイトSDHCカード | SD-32GX | 動作確認済みSDHCカード | |
専用パソコンソフト | PCリンクソフト | LE-PC300R | 対応OS:Windows7/8/8.1/10 |
[ お問合せ先 ]
本社、営業部 TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163 E-Mail: こちら