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2016年 8月10日

3G/LTE無線モジュールを搭載した組込み用ボード を開発

(株)ラインアイは、IoTへの応用に向け、シエラ ワイヤレス社の3G/LTE無線モジュールを搭載した小型組込みボード「EB-SL01シリーズ 3モデル」を開発、商品化し、8月より発売を開始致します。

[ 商品概要 ]

IoT/M2M分野のクラウド環境を利用するような機器開発において、MVNO(SIM)の選択肢が多いNTTドコモの「FOMA」(フォーマ)や「Xi」(クロッシィ)に対応した3G/LTE無線モジュールを迅速に評価でき、評価後そのまま機器に組み込めるような小型の組込みボードが求められていました。
このたび、(株)ラインアイは、「FOMA」や「Xi」に対応したシエラワイヤレス(Sierra Wireless)社の3G/LTE無線モジュールHL8548-G/HL7539を搭載した小型組込みボード「EB-SL01シリーズ」を開発致しました。
FOMA網対応でGPS測位機能をもつHL8548-Gを搭載したパッシブGPSアンテナ仕様のEB-SL01G1とアクティブGPSアンテナ仕様のEB-SL01G2、および、「Xi」対応した高速LTE通信が可能なHL7539を搭載したEB-SL01Lの3モデルをラインナップしました。

<EB-SL01G1>
<EB-SL01G2>
<EB-SL01L>

搭載モジュールはNTTドコモの相互接続性試験に適合しており、付属アンテナと共に電波法の技適に合格しているので、FOMA/Xi用マイクロSIMカードを用意するだけでNTTドコモの携帯ネットワークに接続してすぐにテストが始められます。機器組込み導入時のマイクロSIMカードの出し入れを考慮してワンプッシュ操作のマイクロSIMコネクタをSIM交換がしやすい基板の表面に配置。電源回路は3〜5.5V対応で、入手しやすいモバイルバッテリーを使ってマイクロUSBコネクタから給電できます。組込み対象機器とはUARTまたはUSBで接続して、簡単なATコマンドによって制御可能。基板サイズや取付穴が全モデル共通のため、3GからLTEへの移行がしやすくなっています。大量データを高速に転送する必要がある用途ではLTEモデル、輸送用機器や建築土木機器などGPSの位置情報が必要な用途では3Gモデルのような使い分けが可能な製品です。

IoT/M2M Internet of Things/Machine to Machineの略で、モノや機械に通信機能を持たせてインターネット経由で相互に接続することで生み出される付加価値を利用する製品やサービスの概念。
3G/LTE 移動通信の規格で、開発された世代(Generation:G)を表し、FOMA は3Gに含まれ、LTEは3Gの次世代4Gの一つで「Xi」(クロッシィ)もこれに属す。
MVNO Mobile Virtual Network Operatorの略で、NTTドコモなどの携帯電話網の通信インフラをもつ会社から回線を借りてサービスを提供する仮想移動体通信事業者のこと。
UART Universal Asynchronous Receiver Transmitterの略で、調歩同期のシリアル通信方式。一般的にはTTL/CMOS信号レベルで接続される。

[ 特徴 ]

  1. NTTの相互接続性試験に適合した3G/LTE無線モジュールHL8548-G/HL7539をいち早く搭載
  2. アンテナが付属しており、3G/LTE無線モジュールを迅速に評価可能
  3. 信号レベルを供給電源電圧に応じて可変できるUARTインターフェース
  4. 3G/LTE無線モジュール制御用のATコマンドの日本語ドキュメントを用意
  5. Raspberry PiなどリナックスからUSBモデムとして利用可能
  6. ワンプッシュ操作のマイクロSIMコネクタをSIM交換がしやすい基板の表面に配置
  7. 3〜5.5VDC電源入力対応の高効率昇降圧スイッチング電源回路を内蔵
  8. 手で触れることが多くなるコネクタやアンテナ端子にESD保護素子を搭載
  9. 市販の防水樹脂ケースへのネジ止め収納が可能な超小型基板

EB-SL01G1 / EB-SL01G2の製品情報

EB-SL01Lの製品情報

[ 主な仕様 ]

型 番 EB-SL01G1 EB-SL01G2 EB-SL01L
搭載無線モジュール※1 HL8548-G HL8548-G HL7539
移動通信の規格 FOMA: 3G(W-CDMA)
B1、B19
FOMA: 3G(W-CDMA)
B1、B19
Xi: LTE
B1、B19、B21※2
内蔵プロトコル TCP、UDP、FTP、HTTP、HTTPS TCP、UDP、FTP、HTTP、HTTPS TCP、UDP、FTP、HTTP、HTTPS
測位機能
GPS/GLONASS
あり
パッシブGPSアンテナ
あり
アクティブGPSアンテナ
なし
アンテナ端子 3Gアンテナ:U.FLコネクタ
GPSアンテナ:U.FLコネクタ
3Gアンテナ:U.FLコネクタ
GPSアンテナ:SMAコネクタ
LTEアンテナ1:U.FLコネクタ
LTEアンテナ2:U.FLコネクタ
適合SIMカード※4 microSIMカード(FOMA用) microSIMカード(FOMA用) microSIMカード(Xi用)
UARTインターフェース TXD、RXD、RTS、CTS TXD、RXD、RTS、CTS TXD、RXD、RTS、CTS
信号レベル 3.3V系または外部電源電圧 3.3V系または外部電源電圧 3.3V系または外部電源電圧
通信速度 300〜6Mbps 300〜6Mbps 300〜6Mbps
USB2.0インターフェース USB2.0ハイスピード対応 USB2.0ハイスピード対応 USB2.0ハイスピード対応
LED 電源、モジュール起動中 電源、モジュール起動中 電源、モジュール起動中
電 源 3〜5.5VdcピンヘッダコネクタまたはマイクロUSBコネクタから供給可能 3〜5.5VdcピンヘッダコネクタまたはマイクロUSBコネクタから供給可能 3〜5.5VdcピンヘッダコネクタまたはマイクロUSBコネクタから供給可能
消費電流 50mA〜最大1A、
平均180mA/5V入力時※3
100mA〜最大1A、
平均190mA/5V入力時※3
50mA〜最大700mA、
平均150mA/5V入力時※3
動作温度 / 保存温度 -15〜50℃ / -20〜80℃ -15〜50℃ / -20〜80℃ -15〜50℃ / -20〜80℃
動作湿度 / 保存湿度 10〜90%RH / 10〜90%RH (結露なきこと) 10〜90%RH / 10〜90%RH (結露なきこと) 10〜90%RH / 10〜90%RH (結露なきこと)
基板寸法 / 本体質量 56( W )×52( D )×13(H)mm 突起部含まず / 16g 56( W )×52( D )×13(H)mm 突起部含まず / 18g 56( W )×52( D )×13(H)mm 突起部含まず / 16g
付属品 3Gアンテナ、ピンヘッダ、
クイックスタートガイド、
回路図
3Gアンテナ、ピンヘッダ、
クイックスタートガイド、
回路図
LTEアンテナ(2個)、SMA/U.FL変換ケーブル(2個)、ピンヘッダ、クイックスタートガイド、回路図
標準価格(税抜) 33,000円 33,500円 35,000円
※1: 日本電波法T/R 認証を取得済み、NTTドコモの相互接続性試験に合格済み
※2: 付属のアンテナはB21には対応していません
※3: 当社試験条件による
※4: NTTドコモおよびNTTドコモのMVNO各社が提供するmicroSIMカードに適合。但し、MVNO各社全てのmicroSIMカードの利用を保証するものではありませんのでご了承ください。
「FOMA/フォーマ」「Xi/クロッシィ」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。

[ 出荷開始 ]

3G通信モデル EB-SL01G1/2 2016年 8月 25日
LTE通信モデル EB-SL01L 2016年 9月 9日

[ お問合せ先 ]

本社、営業部      TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163      E-Mail:  こちら

以上
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