CANフィルタ機能を強化したLE-270Aの新バージョン(Version 1.07)のご案内
(株)ラインアイは、CAN/LINデータロガー LE-270A のCANフィルタ機能を強化した新バージョン(V1.07)をLINEEYEのホームページで公開致しました。フィルタ機能を強化、拡張を希望されていたお客様は、是非この機会に新バージョンをお試しくださいますようお願い致します。
[ バージョンアップの概要 ]
従来のバージョンは、CANのIDフィルタ機能は、IDをビット単位で指定できるアクセプタンスフィルタ1個のみだったため、特定のIDを複数指定して、そのIDを測定対象にしたり、測定対象から外したりできる高度なフィルタ機能のご要望をいただいていました。
今回公開した新バージョンは、従来のアクセプタンスフィルタに加え、それぞれ最大8個まで指定可能なパスフィルタ(指定IDを測定対象にする)とカットフィルタ(指定IDを測定対象から外す)が追加され、目的とするノードIDだけをより選択的にモニターできるようになりました。
- IDフィルタを拡張
従来の設定画面
標準フォーマットのID: 0 〜 7FFh の範囲をID28-ID18 に設定
拡張フォーマットのID: 0 〜 1FFFFFFFh の範囲をID28-ID0 に設定
画面例では、
ID:100〜1FF、およびID:04000000〜07FFFFFF の範囲が全てモニターされます。新バージョンの設定画面
アクセプタンス、パス、カット、アクセプタンス&パス&カットなどの条件を選択できます。
画面例では、アクセプタンスフィルタを通過したIDは、さらにパスフィルタ、カットフィルタの順に絞り込まれ、 ID:101、102、103、104、および184〜18F、1F4〜1FFがモ ニターされます。 - 停電検出時間の仕様を変更
ロガーモードで測定中に停電検出処理を実行するまでの時間を約1秒から約0.5秒に短縮しました。これに伴いLow-CAN(125Kbps以下)モニター時などアナライザーの消費電流が多い時に、稀に停電時のログファイル保存処理が間に合わなくなる問題を解消しました。
[ バージョンアップの方法 ]
LE-270A の新ファームウェアは、LINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。
また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフト LE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。
詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。