2014年 5月28日
PoE+ の電力計測が可能なGビットイーサネット通信計測ボード OP-SB89G を開発
(株)ラインアイは、PoEおよびPoE+の電力計測に対応したプロトコルアナライザーLE-8200A/LE-8200用のLAN計測ボード OP-SB89G を開発、2014年 5月28日より発売開始いたします。
[ 発売の背景 ]
PoE(Power over Ethernet)は、電源が取りにくいところに設置されることが多いネットワークカメラ、無線LANアクセスポイント、IP電話機などで利用されています。当社従来製品OP-SB89は、PoEの電力計測と100Base-TXまでのLANデータ計測に対応していましたが、1000Base-TXのGビットイーサネットの計測およびPoE+規格への対応が強く求められていました。
[ 商品の概要 ]
OP-SB89Gは、プロトコルアナライザーLE-8200A/LE-8200の拡張スロットに装着して使用するPoEおよびPoE+の電力計測とGビットイーサネットまでのLANの計測テストに対応した計測ボードです。LANデータフレームを高精度タイムスタンプと共にモニターでき、テストしたいデータフレームをワイヤーレートで出力する機能も装備。測定データをパソコンで活用できるユーティリティソフトも提供されます。OP-SB89Gは、LE-8200A/LE-8200を、開発時だけでなく、機器設置時や障害解析時など多くのシーンで利用できる高性能スタンドアロン型LANアナライザーに拡張する最新オプションです。
[ 特徴 ]
- 計測ボード上のFPGAで最小分解能40n秒のタイムスタンプと共にGビットパケットを高速記録
- PoEおよびPoE+規格の機器間のLANケーブルをダイレクトにタップ接続して計測可能
- アナライザーの電源が落ちても機器間の通信を継続できるフェイルセーフ設計
- 最大1Gbpsのラインレートでテストパケットを出力してネットワークの負荷テストを手軽に実現
- 専用ユーティリティソフトで計測ログをEthereal / Wireshark形式ファイル(.pcap形式)に変換可能
- 通信トラフィックやエラーパケット数などの時系列的な変化をグラフ表示可能
[ 仕様比較 ]
OP-SB89G | OP-SB89 | |
---|---|---|
インターフェース | 10Base-T / 100Base-TX / 1000BASE-T |
10Base-T / 100Base-TX |
モニター機能 | LAN フレームを測定、記録 | |
トリガー | 特定のフレームの検出、または外部入力のレベル一致。 | 外部入力のレベル一致。 |
タイムスタンプ | 13桁、最小分解能:40ns | 13桁、最小分解能:1μs |
記録フレーム数 | 最大48,000〜1,048,000フレーム (100Mバイト相当) | 最大48,000〜1,388,000フレーム (100Mバイト相当) |
詳細翻訳 | 対象プロトコル:IPv4、ARP、ICMP、TCP、UDP、DHCP pcap 形式ファイルへの変換ソフトを提供 |
|
フィルタ機能 | 指定した特定フレームのみをモニター可能 | |
オートセーブ機能 | 測定データを外部メモリーに通信ログファイルとして自動保存可能 | |
検索機能 | 指定した特定フレームのみを検索して頭出し、計数可能 | |
統計解析機能 | 指定間隔(0〜240 分)で2つのフレームカウンタ値の統計をとりグラフ表示、 全フレームカウンタ値をリアルタイム表示可能 |
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PoE計測機能 | PoE/ PoE+機器間の消費電力、電圧(0〜60V)、電流(0〜600mA)、給電タイプ、適正判定を表示し連続記録 | PoE機器間の消費電力、電圧(0〜60V)、電流(0〜380mA)、給電タイプ、適正判定を表示し連続記録 |
PG機能 | 最大16 種類のパケットを設定したワイヤーレートで送信可能。 パケット毎にフレームギャップ設定可能。 |
なし |
PSE検出機能 | なし | ポートC へのPSE 接続を検出してLED を点灯 |
ケーブルテスト機能 | なし | ケーブル長、断線/ショート箇所、スプリットペアを測定 |
ポート点滅機能 | ケーブル接続先のハブのリンクLED を周期的に点滅可能 | |
構成品 | 専用拡張ボード、 ラインステート表示シートE、 LAN ケーブル、ユーティリティCD |
専用拡張ボード、 ラインステート表示シートC LAN ケーブル、ユーティリティCD |
[ 出荷開始 ]
2014年 6月初旬
[ お問い合わせ ]
本社、営業部
TEL:075-693-0161 FAX:075-693-0163 E-Mail: こちら
以上