BACK NUMBER / 更新履歴

お客様各位
2010年7月8日

イーサネットLAN(PoE規格)に対応した通信計測ボード 「 OP-SB89 」 を開発

(株)ラインアイは、PoE(Power Over Ethernet)規格に対応したマルチプロトコルアナライザーLE-8200用のLAN計測ボード 「 OP-SB89 」を開発、2010年8月中旬より出荷開始いたします。

OP-SB89の製品ページはこちら

[発売の背景]

PoE(Power Over Ethernet)はカテゴリ5以上のLANケーブル(より対線)を利用して通信データと共に電力を供給するための規格(IEEE 802.3af)で、電源が取りにくいところに設置されることが多いネットワークカメラ、無線LANアクセスポイント、IP電話機などで利用されています。一般的なLANアナライザーやLANタップは、PoEの電力供給に耐えるPoE用の絶縁トランスが内蔵されていないことが多く、PoE機器間のLANデータを計測できない場合がありました。また、環境配慮の観点から、PoE機器の消費電力を手軽に計測できる計測器も求められていました。

[商品の概要]

OP-SB89は、通信アナライザーLE-8200のインターフェース拡張スロットに装着して使用するイーサネットLAN計測用の拡張ボードです。モニター機能は、10BASE-T/100BASE-TXのデータフレームを100Mバイトの大容量キャプチャーメモリーに記録でき、アナライザーのLCDに表示できます。フィルタにより特定のフレームだけを選択的に観測でき、CFカードに保存した測定データはPC上で専用ユーティリティソフトによりpcap形式ファイルに変換してWiresharkなどのフリーのLAN解析ソフトで利用できます。PoE計測機能は、給電機器(PSE)から受電機器(PD)への電圧、電流、消費電力などを測定して最大400万データ分まで連続記録すると共に適正判定を行います。PoE計測データはCSVファイル形式でCFカードに保存できるので表計算ソフトで活用可能です。通信トラフィックやエラーパケット数などの時系列変化を確認できる統計機能、リンク確認テストに便利なPING機能、ケーブル長測定や断線ショート、スプリットペアの検知が可能なケーブルテスト機能、HUBのリンクランプを点滅させて床から出る複数ケーブルの特定に役立つポート点滅機能など、LAN機器の開発時だけでなくLAN敷設現場での多くのシーンで利用できる便利な機能を満載しています。

[特 徴]

  1. PoE(Power Over Ethernet)機器間のLANケーブルをダイレクトにタップ接続して計測可能
  2. アナライザーの電源が落ちても機器間の通信に影響しないフェイルセーフタップを内蔵
  3. 専用ユーティリティソフトで計測ログをEthereal / Wireshark形式ファイル(.pcap形式)に変換可能
  4. LANケーブルをタップ接続するだけでPoEの電力ロガーとして利用可能
  5. TDR方式でLANケーブル長や断線ショートを測定するケーブルテスト機能
  6. 通信トラフィックやエラーパケット数などの時系列的な変化をグラフ表示可能
  7. LAN敷設現場で役立つPING機能やHUBポートLEDのブリンク機能を搭載

[主な仕様]

計測インターフェース ポートA,B: 10Base-T / 100Base-TX(IEEE802.3)、PoE(IEEE 802.3af) 計測
ポートC:ケーブルテストポート、疑似PD
モニター機能 フェイルセーフタップ内蔵、メディア(10/100Base-TX、Half/Full)指定可、最大フレームサイズ2047バイト、タイムスタンプ(最小1μ秒)、最大記録容量100Mバイト、対応プロトコルIPv4,ARP,ICMP,TCP,UDP,DHCP、フィルタ機能/検索機能(MACアドレス,IPアドレス,プロトコル番号などを指定可)、外部信号トリガー可能、フレーム表示と翻訳表示とダンプ表示、メモリーフル自動計測停止、Ethereal / Wireshark形式ファイル(.pcap形式)への変換ソフトを提供
PoE計測機能 記録間隔(1m秒〜1秒、10段階)、測定記録回数(最大400万データ)、
電力、電圧、電流、給電タイプ( Alternative A/B、給電方向、極性)、適正判定、
計器表示/ダンプ表示/グラフ表示、CSVファイル保存
統計解析機能 同時解析数2種、記録間隔(1〜240分)、測定記録回数(最大2000データ)、
統計種類:総受信フレーム数,ブロードキャスト,マルチキャスト,正常フレーム数,各エラー異常フレーム数,各サイズ別フレーム数  最大計数:各4,294,967,295
ケーブルテスト機能 ケーブル長測定(3〜120m)、断線ショート検出、スプリットペア検出
ケーブル特性補正可能
その他の機能 PING機能、ポートブリンク機能、疑似PD(ポートC)機能

[出荷開始]

2010年8月中旬

[お問い合わせ]

本社、技術開発部  久保田
TEL:075-693-0161  FAX:075-693-0163
URL:  https://www.lineeye.co.jp     E−mail: こちら
以上
≫ホームへ戻る