GバージョンのLANIOシリーズ(出力モデルLA-5R(G)は除く)は認証メール(SMTP-AUTH)が利用できます。 Gバージョンではない標準のLANIOシリーズのメールアラート機能は認証メールには対応していません。 ただし、有償で LA-5P-P / LA-3R3P-P のメールアラート機能を SMTP-AUTH 対応にするカスタマイズをご用意しております。詳細はこちらをご覧下さい。
利用可能なPCが稼動している場合に限定されますが、LANIOと同じグループ内のPCにメールサーバをおいて、そこから認証が必要な外部メールサーバへ転送するという方法もあります。下記は弊社で確認した例です。
[ XAMPP Mercury によるLANIOメールアラートの認証メールへの転送 ]
ご注意:
※ 下記の設定例での動作を保証するものではありません。
※ XAMPP や Mercury に関するサポートは弊社では行なっておりません。
※ Mercury の使用は、個人または非営利目的での使用を除き有償になるようです。PEGASUS MAIL のサイトをご確認下さい。PEGASUS MAIL
XAMPP に含まれる Mercury Mail Transport System を使ってメールを転送する例です。LANIO(SMTP-AUTH のメール送信に非対応)から同じグループ内のPCのメールサーバ(Mercury)にメールを送り、外部のメールサーバ(例ではYahooメール)にメールを転送します。この例では、Windows 7 64bit、XAMPP v5.6.12 を使用しています。
○ Mercury の設定
XAMPP をダウンロードして 、PCにインストールします。
インストールの際、Mercury Mail Server が含まれるようにして下さい。
XAMPP を起動して、Mercury を Start してから、Admin をクリックします。
Mercury のウィンドウが表示されます。
Configuration → Protocol modules で必要なサーバー機能を選択します。
デフォルトでは、Mercury の中で多くのサーバー機能が立ち上がっていますが、必要なのは MercuryS SMTP server と MercuryC SMTP relaying clientです。
Configuration → MercuryS SMTP server → Connection control タブで
Do not permit SMTP relaying of non-local mail のチェックを外しておきます。
デフォルトで Mercury の SMTPサーバは、25番ポートを Listen しています。
Configuration → MercuryS SMTP server → General タブから変更することもできます。
Configuration → MercuryC SMTP Client に転送先の外部メールサーバの設定を入力します。
Yahooメールの場合、以下を入力して下さい。
サーバ名: smtp.mail.yahoo.co.jp
ポート番号: 465 または 587
SSL:
ポート番号465の場合、SSL encryption using direct connection を選択
ポート番号587の場合、Normal (no SSL encryption) を選択
その他、ユーザ名(Yahooメールのアカウント名)、パスワードを入力。
また、Poll the queue.. の設定で、メールが転送されるまでの時間を設定できます。デフォルトでは30秒です。
○ LANIO の設定
DeviceInstaller の Webコンフィギュレーションなどでメールアラート機能の設定をします。詳細はLANIOの説明書をご覧下さい。
同じグループ内のPCのメールサーバ(Mercury)にメールを送り、外部のメールサーバ(Yahooメール)にメールを転送する場合、以下のように設定します。
Server IP Adress: 同じグループ内のPCのIPアドレス
Server Port: Mercury が Listen しているポート番号
Domain Name: yahoo.co.jp(外部メールサーバで使用するドメイン名)
Unit Name: Yahooメールのアカウント名(外部メールサーバで使用するユーザ名)
Recipients: 送信先メールアドレス