インターフェースコンバータ
SI-58
RS-232C 通信条件変換
■通信条件を簡単に変換
RS-232C の調歩同期シリアル通信データのボーレート(通信速度)やデータ長、パリティビットなどの通信条件を簡単に変換できます。本機の電源が投入された状態で、RS-232C ポートA またはポートB から通信データを受信すると、本機内で通信条件が変換されて反対側のポートからその通信データが送信されます。
<利用イメージ 通信速度とパリティ変換>
<利用イメージ 通信速度変換>
■各部の説明
No | 名称 | 説明 |
---|---|---|
① | RS-232C ポートA | DSUB9pin コネクタ(メス)、DCE ピン配列 固定ネジ :#4-40 UNC(インチネジ) |
② | RS-232C ポートB | DSUB9pin コネクタ(オス)、DTE ピン配列 固定ネジ :#4-40 UNC(インチネジ) |
③ | USB ポート | USB2.0 Type-C コネクタ 設定時、PC と接続 |
④ | DC ジャック | 電源入力 付属AC アダプタなどを接続 |
⑤ | リセットスイッチ | 本機のリセット、長押しで動作モード変更 |
⑥ | スイッチSW-A | ポートA 通信条件設定用ディップスイッチ |
⑦ | スイッチSW-B | ポートB 通信条件設定用ディップスイッチ |
⑧ | パワーLED | 電源投入時 緑点灯 ファームウェア更新モード時 橙点灯 本体エラー時 橙点滅 |
⑨ | 送信LED | ポートA 送信時 赤点灯 ポートB 送信時 緑点灯 |
⑩ | 受信LED | ポートA 受信時 赤点灯 ポートB 受信時 緑点灯 |
⑪ | エラーLED | ポートA エラー時 赤点灯 ポートB エラー時 緑点灯 |
RS-232C コネクタのピン配列
一般的なDSUB 9ピンコネクタのRS-232C コネクタのピン配列と同じです。
ポートA(DCE)とポートB(DTE)で信号の入出力が逆になります。
ポートA
ピン | 名 称※1 | 入出力※1 | 説 明※2 |
---|---|---|---|
1 | DCD | ※3 | キャリア検出 |
2 | RXD | Out | 受信データ |
3 | TXD | In | 送信データ |
4 | DTR | ※3 | データ端末レディ |
5 | GND | - | 信号グランド |
6 | DSR | ※3 | データセットレディ |
7 | RTS | In | 送信要求 |
8 | CTS | Out | 送信可 |
9 | RI | ※3 | 被呼表示 |
ポートB
ピン | 名 称※1 | 入出力※1 | 説 明※2 |
---|---|---|---|
1 | DCD | ※3 | キャリア検出 |
2 | RXD | In | 受信データ |
3 | TXD | Out | 送信データ |
4 | DTR | ※3 | データ端末レディ |
5 | GND | - | 信号グランド |
6 | DSR | ※3 | データセットレディ |
7 | RTS | Out | 送信要求 |
8 | CTS | In | 送信可 |
9 | RI | ※3 | 被呼表示 |
■通信条件をディップスイッチで簡単設定
変換対象機器2台のそれぞれの通信条件をディップスイッチで簡単に設定することができます。
ディップスイッチの設定
ディップスイッチの設定は、 各ディップスイッチの No.8 がオフの状態で電源を投入した時に各ポートの通信条件に反映されます。
SW1 | SW2 | SW3 | RS-232C の通信速度(bps) |
---|---|---|---|
OFF | OFF | OFF | 115200 |
ON | OFF | OFF | 600 |
OFF | ON | OFF | 1200 |
ON | ON | OFF | 2400 |
OFF | OFF | ON | 4800 |
ON | OFF | ON | 9600 |
OFF | ON | ON | 19200 |
ON | ON | ON | 38400 |
SW4 | OFF | データビット長 8bit |
---|---|---|
ON | データビット長 7bit | |
SW5 | OFF | パリティ無 ストップビット 2bit |
ON | パリティ有 ストップビット 1bit | |
SW6 | OFF | パリティ EVEN( 偶数 ) |
ON | パリティ ODD( 奇数 ) | |
SW7 | OFF | フロー制御 RTS-CTS |
ON | フロー制御 Xon-Xoff | |
SW8 | OFF | ディップ SW の設定条件 |
ON | USB ポートから設定した通信条件 |
■USB経由でパソコンからの設定も可能
■通信条件の設定コマンドを公開
簡単なコマンドにより、通信条件を変更することができます。通信機器の検査システムなどへの応用の可能性が広がります。
コマンド例
コマンド : SBRT[ ポート ],[ 通信速度 ],[ データビット ],[ パリティ ],[ ストップビット ],[ フロー制御 ][CR]
・ ポート : A または B
・ 通信速度 : 200 ~ 1000000
・ データビット : 7 または 8
・ パリティ : N (なし)、 O (奇数)、 E (偶数)
・ ストップビット : 1 または 2
・ フロー制御 : N (なし)、 H (RTS-CTS)、 S (Xon-Xoff)
■小型金属筐体を採用
外来ノイズに強く堅牢な金属筐体を採用。小型のため、省スペースで設置可能です。
■設置方法
本機裏面の M3 ネジ穴を使用してネジ止め固定設置ができます。また、このネジ穴を利用して、オプションのDIN 取付プレート(SI-DIN70) や 固定用マグネットをネジ止めして、35mm DIN レールへの装着や磁石固定ができます。
■低消費電力、最大30VのワイドDC電源対応
付属のACアダプタを接続して、すぐに利用できます。また、1Wを切る低消費電力で、DC6VからDC30Vまでの電源電圧に対応できるため、各種設備用に用意されている外部電源からの給電も可能です。