(LE-8200A/8200用)
OP-FW12G
OP-FW12Gはビット同期通信(HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link通信など)およびSPI通信の計測テスト速度を高速化する拡張ファームウェアです。主要な計測処理を全てFPGAで処理することで、マイクロ秒単位のタイムスタンプと共に通信データを確実にキャプチャーします。
適合アナライザー:LE-8200A、LE-8200
LE-8200A/LE-8200のデモ機品を弊社オンラインショップにて販売しております
ファームウェア | OP-FW12G Version 2.00以降 |
OP-FW12G Version 1.00 |
---|---|---|
RS-422/RS-485 HDLC | 対応 | 対応 |
TTL/CMOS HDLC | 対応 | 未対応 |
TTL/CMOS SPI | 対応 | 未対応 |
準備(拡張ファームウェアをアナライザーへ転送)
- アナライザーとパソコンをAUXケーブル(またはUSBケーブル)で接続
- 拡張ファームウェアCDをパソコンにセット
- CDに収録された転送ソフトでCDの拡張ファームウェアをアナライザーに書き込む
- 一度、書き込むと電源onで高速計測モードでアナライザーが起動
<OP-FW12Gのオープニング画面>
通常モードと高速計測モードの切り替えは、電源on時のキー操作で可能です。
高速計測モード → 通常計測モード : [Shift] と[0] を押しながら、電源on
通常計測モード → 高速計測モード : [Shift] と[3] を押しながら、電源on
使用方法
■RS-232C
LE-8200A/LE-8200 に付属のモニターケーブルLE-25M1 を利用してRS-232C ポートに接続します。
■RS-422/RS-485
オプションのDsub25ピン用端子台(LE-25TB)などを用いて、図の様にRS-422/485回線に接続します。
Half-duplex | 2 (TxD_A), 14 (TxD_B) 7 Connect (GND) |
---|---|
Full-duplex | 2 (TxD_A), 14 (TxD_B) 3 (RxD_A), 16 (RxD_B) 7 Connect (GND) |
終端抵抗が必要な場合は、インターフェース基板上のDIP SWでONします。
■TTL
OP-SB85/OP-SB85Lを利用して接続します。
■HDLC モニター
■HDLC シミュレーション
■SPI モニター
■SPI シミュレーション
□マスターモード
SDO (SD) とMOSI、SDI (RD) とMISO、SS (RTS) とSS、SCK (TXC) とSCK を接続します。
■SPI シミュレーション
□スレーブモード
SDO (SD) とMISO、SDI (RD) とMOSI、SS (RTS) とSS、SCK (TXC) とSCK を接続します。
モニター機能
最大12Mbps(HDLC)/最大20Mbps(SPI)の任意の通信速度でネットワークをリアルタイムモニター可能。レスポンスタイム(応答時間)などの解析に有効なタイムスタンプは分解能1ms/100μs/10μs/1μsから選択でき、高速通信の開発や不具合の検証を効率よく行うことができます。
■HDLC/SDLC/X.25およびCC-Link
特定アドレス(フラグ直後の16ビット)のフレームのみをキャプチャーできるIDフィルタをSD側とRD側にそれぞれに指定でき、解析の効率を高めると共に、キャプチャーメモリーを有効に利用できます。また、半二重通信時には特定アドレスのフレームをSD側、それ以外のフレームをRD側に振り分けて判りやすく表示することもできます。
<HDLC設定画面例>
<HDLCモニター画面例 通常表示>
<パケット表示>
■SPI
SPIモニター機能は、クロック極性とクロック位相の組み合わせで4パターンあるSPI転送タイミングの全てに対応でき、対象機器を選びません。また、SS信号がローレベルのままで全フレームを転送してしまうSPI機器の場合でも、Frame end time (転送クロック休止時間 0.1 μ秒単位)を設定することで、CPUが介在する程度の時間単位でデータを分割でき、転送コマンドとデータの関係などが効率的に解析できます。
<SPI設定画面例>
<SPIモニター画面例 通常表示>
<パケット表示>
トリガー機能
最大8文字(ドント・ケア、ビットマスク指定可能)2組の単独またはシーケンシャル検出時、またはエラー(CRCエラー、アボート、ショートフレーム)検出時に、モニター動作を自動停止します。
<トリガー設定画面例1>
<トリガー設定画面例2>
<トリガー設定画面例3>
シミュレーション機能
開発初期段階や、高速通信を行う相手機器がない場合に役立つシミュレーションは、送信データテーブルに登録した16種類のテストデータをキー操作で1回または繰り返して送信することができます。TTLインターフェース時には、出力信号レベルや出力タイプが指定でき、対象基板の電源仕様に応じた最適なテストが可能です。また、SPIのシミュレーションは、マスターモードまたはスレーブモードを選択でき、本機がマスターとなるマスターモードでは、最高12Mbpsの高速データ送受信テストを実現しています。
<SPIインターフェース設定画面例>
ロジアナ解析をサポート [Ver.2.03 新機能]
最高100MHzのサンプリングが可能なロジアナ機能は、HDLCやSPIの高速信号の微妙なタイミング解析が可能。また、通信波形のイメージが直感的に確認できるので、ハード的な問題点の究明だけでなく、データ通信関係の教育用途にも最適です。
その他
オプションの外部メモリーに計測データを長時間記録、テキストデータへの変換、特定データ列の検索も、もちろん対応しおります。また、電源投入時の操作で通常モードへの切換えもワンタッチで行えます。