2017年 11月16日
テストデータの送信が可能なCAN/LIN通信データロガー「 LE-270AR 」を開発・商品化
(株)ラインアイは、任意のデータを送信できるシミュレーション機能を搭載し、SDカード対応の通信データロガーとしても利用できる、PC接続型の低価格CAN/LIN通信アナライザー「 LE-270AR 」を開発、11月より発売を開始いたします。
LE-270AR
[ 発売の背景と商品概要 ]
従来製品の「LE-270A」をご利用のお客様から、回線へテストデータを送信する機能や、通信ロガーで使用時に測定を止めずにデータの確認をしたいとのご要望をいただいておりました。
このたび、(株)ラインアイは、Wi-Fi経由で通信ログ中にSDカード内の計測データを確認できる新製品「LE-270AR」を発売いたします。「LE-270AR」はCAN/LINアナライザーとして利用時は、シュミレーション機能を利用して、回線にテストデータを送信することもできます。
また「LE-270AR」は、USB経由でPCと接続したときは、通信データをPC上でリアルタイムモニター可能なCAN/LINプロトコルアナライザーとして利用できます。計測インターフェースには、高速CAN (TJA1050)とLIN(TJA1021) を各2チャンネル装備しており、テスト状況に応じてチャンネル毎にCAN/LINを選択することができます。CAN/LINの通信データ記録時は、同時に4点の外部入力端子のアナログ/デジタル信号も記録できます。従来製品と同様に指定時刻の自動測定機能、瞬時停電対策回路を搭載しており、テスト車両の設置や検査ラインへの組み込み用途などにも広く活用いただけます。
[ 特徴 ]
- PCレスの単体動作が可能なロガーモードと、PC上での計測が可能なリモートモードの2ウェイ動作
- CAN/LIN 合わせて2チャンネルと、4点のアナログ/デジタル信号を同時計測
- パス/カットフィルタや強力なトリガー機能で効率的な解析が可能
- Wi-Fi機能によりロガー動作を継続したまま計測ログファイルの内容を確認可能
- ロガーモードではDC-INまたは計測コネクタの1ピンBATTERY端子からの給電に対応
- 開始終了時刻を指定したスケジュール計測や給電on/offと連動した無人計測をサポート
- 同一IDのデータフレームを出現順にPC画面の同一行にリアルタイム表示できる自動収集固定表示
- 事前登録したCAN/LINデータをPC上で選択し繰り返し送信できるマニュアルシミュレーション機能
- 瞬時停電時最適バックアップ制御によりSDカードアクセス中の停電からファイルを保護
- 過酷な現場環境での使用に耐える堅牢設計
[ 主な仕様(上位機種LE-270GRとの比較) ]
モデル | LE-270AR | LE-270GR | |
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計測インターフェース | CAN:ISO11898準拠 TJA1050 / LIN:ISO9141準拠 TJA1021 | ||
絶縁 | - | 測定ポートはUSBポート側からガルバニック絶縁 | |
計測コネクタ | DSUB25ピン オスコネクタ #4-40UNC | ||
計測チャンネル数 | CAN, LIN, またはCAN/LINの組合せで合計2チャンネル | ||
対応プロトコル | CAN, デバイスネット, LIN(Rev1.1, 1.2, 1.3, 2.0, 2.1) | ||
測定可能な通信速度 | CAN:125Kbps〜1Mbps LIN:400bps〜26Kbps (この範囲で任意に設定可能) | ||
CANモニター | 標準フォーマット/ 拡張フォーマット対応, ビット取込タイミング任意設定可能 | ||
LINモニター | ID毎のフレーム長指定、または指定アイドル時間でフレーム区切り可能 | ||
エラーチェック機能 | Break:(LIN), Sync:(LIN), Parity:(LIN), Checksum:(CAN/LIN), Framing:(LIN) | ||
記録容量 | PC接続時:HDDに最大32Gバイト、単独動作時:本体のSDカード容量分 (128K /1M /2M /4M /8M /16M /32Mバイト単位のファイル数で指定可) |
||
動作モード | 単独動作:ロガーモード PC接続時:リモートモード | ||
測定テストモード | オンラインモード, アナログモード, MANUAL送信モード | ||
測定開始と停止 | PCからの操作, スタート/ストップスイッチ, 電源投入時自動, 指定時刻自動 | ||
タイムスタンプ計測 | 9桁, 分解能:時:分:秒, 分:秒.m秒, 100μs, 10μs, 1μsを指定可能※1 | ||
フィルタ | ビットマスク指定ID、パスID指定8点、カットID指定8点の組み合わせで 特定フレームのみを記録可能 |
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PC上での表示 | 通常表示(時系列表示), 収集固定表示(ID別に特定行表示), アナログ波形表示 | ||
トリガー機能 | 条件 | 指定の通信データ(最大8文字), 指定リモートフレーム(CAN), フレームエラー(LIN), タイマ・カウンタ一致, 外部信号論理 | |
動作 | 測定停止(オフセット指定可), タイマー/カウンタ制御, トリガー条件の有効化/無効化, ユーザー定義LEDの点灯/消灯, 外部信号出力, CANデータ送信(MANUALモード時) | ||
PC上での検索機能 | トリガーの一致点, エラー(Break, Sync, Parity, Checksum, Framing), データ:指定ID(ドントケア指定可), 特定文字列(最大8文字, ドントケア, ビットマスク指定可), CANリモートデータ:指定ID(ドントケア指定可), 指定タイムスタンプ(時間の範囲指定), 外部信号 | ||
データ変換機能 | テキスト形式, CSV形式, kml形式に変換して保存可 | ||
外部信号入力 | デジタル/アナログ入力共用 4チャンネル (1KVガルバニック絶縁) 記録モード:通信データ受信時に記録、または、指定周期(1ms〜10min, 13段階) デジタル入力:入力閾値:Hレベル2Vmin. , Lレベル0.5Vmax. アナログ入力:入力範囲-15V〜15V, 分解能10ビット, 精度±0.5%FS, 最大50Ksps |
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加速度データ | - | X/Y/Z軸の加速データを記録、表示 3軸加速度センサー(KX022-1020-FR相当)内蔵 | |
GPS測位データ | - | 緯度, 経度, 海抜高さ等を記録、表示 アクティブGPSアンテナ接続用SMA(メス)コネクタを装備 |
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LED表示 | 2色発光LED 5個 電源/エラー, 測定中/記録中, CH1/CH2, ユーザー定義U1/U2, Wi-Fi/GPS※2 |
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スイッチ | 1個 RUN / STOP | ||
外部トリガー信号 | 入力1, 出力2 計測コネクタに配置 | ||
SDカード対応容量 | 2〜16ギガバイト SD/SDHCカード | 2〜32ギガバイト SD/SDHCカード | |
USB2.0ポート | ミニBコネクタ Highスピード転送対応 | ||
Wi-Fi | 802.11 b/g/n※3 | ||
電源 | USBバスパワーまたは、DC-IN、計測コネクタの1ピンBATTERY端子から給電 外部DC電源(DC9〜36V)、ACアダプタ6A-181WP09 センター+品 |
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消費電力 | 約1.3W(Wi-Fi使用時:約1.9W)※4 | 約1.7W(Wi-Fi使用時:約2.3W)※4 | |
停電継続動作時間 | 約0.5秒 | ||
周囲温度・周囲湿度 | 動作温度:-20〜+60℃ 保存温度:-20〜+60℃ 湿度:5〜85%RH (但し、結露なきこと) | ||
本体 外形寸法・質量 | 86(W)×130(D)×30(H) mm(突起部を含まず) 約240g | ||
付属PCソフト動作環境 | OS:Windows® 7/8/8.1/10 パソコン:PC/AT互換機 | ||
付属品 | PCソフト, ミニUSBケーブル, CAN/LIN用DSUBケーブル, 電源プラグケーブル, 8ギガバイトSDHCカード, 取扱説明書 |
※1: アナログモード時は時:分:秒、分:秒:m秒のみ指定可能。
※2: LE-270ARにはGPSはありません。
※3: Wi-Fi機能がご利用できるのは、日本、アメリカ、カナダとなります。
※4: 電源投入後、約10秒間は最大約2.7W。
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