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2013年 5月15日

LE-8200のプログラムシミュレーション強化(Version 1.13)のご案内

(株)ラインアイは、プログラムシミュレーション機能を大幅に強化した LE-8200用の新ファームウェア(V1.13)を 5月15日より LINEEYEのホームページで公開致します。
旧ファームウェアのLE-8200をご利用のお客様は、是非この機会に新ファームウェア(V1.13)へバージョンアップして、新機能をご利用くださいますようお願い致します。

[ バージョンアップの概要 ]

  1. プログラムシミュレーションの命令を追加拡張。
    プログラムシミュレーション機能は、専用コマンド(命令)を利用したプログラムを作成することで条件判定を伴う通信プロトコルを柔軟にシミュレーションできる機能です。今回、専用コマンドが大幅に追加拡張され、特殊レジスタが使用できるようになったことで、X.25などの複雑なプロトコルでも少ないプログラムステップ数で簡単にテストできるようになりました。
    [専用コマンド表]
    コマンド 動 作
    NOPNo Operation。
    SEND CHR 8 文字以内のデータ送信。
    SEND TBL 指定送信データテーブルのデータ送信。
    SEND REG レジスタ値で指定される送信データテーブルのデータ送信。
    SEND BUFフレームバッファのデータを送信。
    SEND KEYキー入力に対応した送信データテーブルのデータ送信。
    SEND DA +REG データアレイ番号の指定値とレジスタ番号で指定された値との加算値で指定されるデータアレイのデーを送信。
    SEND BRKブレーク信号を送信(ASYNC 時のみ)
    SEND FRMX.25 フレームを送信。
    WAIT CHR 8 文字以内の特定文字列を受信するまで待つ。
    WAIT FRM (CLR/NOCLR)1 フレーム受信するまで待つ。
    WAIT TRG 指定のトリガー条件が成立するまで待つ。
    WAIT TM 指定時間だけ待つ。
    WAIT KEY[0] 〜 [F] が押されるまで待つ。
    WAIT LN = 制御線の論理が一致するまで待つ。
    WAIT MLTこの後に連続するWAIT 命令を同時に実行する。同時に実行されるWAIT 命令中、いずれかの条件が成立するとすべての待機状態は解除される。
    GOTO L 指定ラベル番号にジャンプする。
    IF CHR L フレームバッファ内に特定文字列が含まれていれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF TRG L トリガー条件が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF TM L タイマーが設定値を超えていれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF CT L カウンタが設定値を超えていれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF LN = L 制御線の論理が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF REG L レジスタと定数値、またはレジスタ間の大小関係が一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF TBL L テーブル番号で指定されたテーブルのデータと一致していれば指定ラベル番号に分岐する。
    IF DA +REG L データアレイ番号の指定値とレジスタ番号で指定された値との加算値で指定されるデータアレイのデータと一致していれば、指定ラベル番号に分岐する。
    IF FT L 受信フレームバッファに格納されているフレームが指定されたタイプに一致する場合、指定されたラベルが定義されている行へ分岐する。
    CALL L 指定ラベル番号のサブルーチンにジャンプする。
    RETサブルーチンからのリターン。
    SET REG レジスタ値に値をセットする。あるいはインクリメント、デクリメントする。
    SET LN = 制御線の論理を設定する。
    SET TM タイマー値に値をセットする。あるいはスタート、ストップ、リスタートの制御をする。
    SET CT カウンタに値をセットする。あるいはインクリメント、リセットする。
    SET BZブザーを鳴らす。
    SET OUTトリガーアウト端子にパルスを出力する。
    SET DA データアレイにデータを設定する。
    SET DV REG データアレイに指定レジスタの内容を文字列として指定文字数セットする。
    SET MOD (8/128)プログラムシミュレーションにおけるX.25 関連の処理を行う際のフレームモジュロを設定。
    SET AD SEND FRM 命令で送信するフレームのアドレス部の値を設定。
    SET VS V(S) 状態変数に値を設定、または値を変更。
    SET VR V(R) 状態変数の値を設定、または値を変更。
    SET PF SEND FRM 命令で送信するフレームのP/F ビットの値を設定。
    SET DP データポインタを設定、または変更。
    INT TRG 0 L トリガー0 の条件が一致した時点で指定ラベル番号のサブルーチンにジャンプする。
    RETI L INT 命令によるサブルーチンからのリターン。
    DISI TRG 0割り込みを禁止する。
    STOPシミュレーション動作の実行停止。
    L ラベルを入力する。ラベルは0-999 10 進表示
    背景色のある項目のコマンドが追加されたました。
    [特殊レジスタ]
    ST WAIT MLT 命令で待機状態を解除する要因となったWAIT 命令を示す値。
    KY WAIT KEY 命令実行中に入力された[0] 〜 [F] キーに対応する値(0 〜 15)。
    DL WAIT FRM 命令で受信したフレームのデータ数。
    DT WAIT FRM 命令で受信したフレームのデータ。参照位置は SET DP 命令で指定できる。
    AD WAIT FRM 命令で受信したフレームのアドレス部の値。
    NS WAIT FRM 命令で受信したフレームのN(S)フィールドの値。
    NR WAIT FRM 命令で受信したフレームのN(R)フィールドの値。
    PF WAIT FRM 命令で受信したフレームのP/F フィールドの値。
  2. プログラムシミュレーションの一部命令およびトリガー機能の仕様を変更。
    動作仕様を弊社の歴代モデル(LE-7200やLE-3500など)の仕様に合わせました。
    • WAIT CHR、WAIT TRG(Character) 命令実行以前に受信したデータは一致判定の対象外とした。(従来は、命令実行前の受信データも一致判定の対象)
    • WAIT LN 命令で、実行開始時に既に条件が成立していた場合は待機状態にならずに次へ進むようにした。(従来は命令実行後、次の制御線変化イベントがあるまで無条件に待機状態となる)
    • WAIT CHR 命令でデータが全く設定されていないときは待機状態にならず、次へ進むようにした。
      (従来は、1データ分の「*」を設定したときと同じ動作)
    • IF CHR 命令でデータが全く指定されていないときは常に条件不一致と判定するようにした。
      (従来は、1データ分の「*」を指定したときと同じ動作)
    • トリガーアクションでキャラクタートリガーが有効化された時、それ以前に受信したデータは一致判定の対象外とした。(従来は、トリガー有効化前の受信データも一致判定の対象)。
  3. プログラムシミュレーションのマイナーバグを修正。
    • 特定の命令シーケンスが実行されると送信側タイムスタンプが付かないことがある不具合を修正。
    • INT 命令、WAIT 命令、SET LN 命令のマイナーバグを修正。

バージョン履歴

バージョンアップの方法

新ファームウェア一式はLINEEYEのホームページから無償でダウンロードできます。

また、ファームウェアのバージョンアップに必要なファームウェア転送・更新ソフトLE8FIRM もLINEEYEのホームページからダウンロードできます。詳しいバージョンアップ方法は、LE8FIRM のダウンロードフォルダにあるテキストファイルをご覧ください。

お問い合わせ先

本社、技術開発部   TEL:075-693-0161  FAX:075-693-0163
以上
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